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14歳上旦那の価値観

おはようございます。
くさたべです。
今日も書いていきます。


我が家は14歳差の夫婦です。
普段はあまり年齢差は感じないのですが、こう文字にすると結構な歳の差ですね。
同年代の夫婦とは違う私達の当たり前をひとつ書いていきたいと思います。

価値観

育ってきた環境が違うので、見てきた漫画やアニメ、聞いてきた音楽はもちろん違うのですが、中でも価値観は随分と違います。

私が旦那に初対面で会った時の印象は「なんかふわふわしている人だな」でした。
何で、そんな印象を14歳も歳上の人に思ったのか…ずっとわからなかったのですが、旦那が「見て欲しい」と言った動画を見て解決しました。
その動画は旦那が生きてきた時代背景を簡潔にまとめた切り抜きの動画でした。

旦那の幼少期は、バブルの終わり頃に当たっていました。
周りの大人達も社会もこれからずっと良くなるに違いないと思っていた頃です。
学校や世間からは「個性を大切に」が唱えられていた時代のようです。
ただ、学校ではまだまだ個性を大切にという教育ではなかったようです。とりあえず四大に入れるように、という教育のようでした。
過渡期の始まりだったようですね。
また終身雇用が当たり前、会社に入れば安泰といった時代だったようです。
ですが、だんだんとバブルが終わります。

そんな学生時代には凄惨な事件も数多かったようです。
唱えられている理想(バブルの残り香。個性の尊重)と現実のギャップ(バブルの終焉。個性の排除)に耐えられなくなった子が多かったのでしょう。
同年代の少年少女が事件を起こしたり、日本を含む世界でテロが起こったり、阪神淡路大震災が起こったり…混沌とした世界を生きていました。

学生時代が終わり、いざ就職するとなると就職先が見つかりません。
いわゆる就職氷河期です。就職できれば安泰のはず、四大を卒業できればとりあえず就職できたはずなのに、できなくなってしまいます。
これは、大人が言ってきたこと社会から言われてきたことが完全に嘘だった、裏切られたと思ってしまう方がいても不思議ではありません。

何とか就職先が見つかっても子供の頃掲げられていた「終身雇用」は幻に、当たり前だった「年功序列」の考えも古いものに…今では
「スキル」をもち「成果を出す」ことが必要になってしまいます。それはどういうことかというと、若者達との席の奪い合いになります。
ここでも、裏切られたような感覚を味わった方も多いでしょう。

また、席の奪い合いは社内だけでなく、中途採用の場面でも起こります。新卒の若者達(くさたべ達の世代)は資格が大切、個性、スキル全て磨ける環境が整いつつありました。それらを全て持った若者と、それらを持たない旦那と同年代の人とでは勝負にならなかったことも多いでしょう。
いざ、中途で就職できたとしても待遇が良くなかったり…とすることも多かったようです。いわゆるブラック企業です。
ただ、年齢的にも再就職はできないので辞めるにやめられない…という悪循環に入ります。
その悪循環をその年代の人は自己責任として処理する方が多いようです。…自分のせいではないのに。
そして現代に入ります。

こんな感じの内容を聞いて、なるほどなと思いました。
元来の旦那の性格もあると思うのですが、会った時のふわふわ感、地に足ついてない感じがしたのはこの時代背景からきているのかもしれないなと思いました。信じて歩いてきた道が、奈落への道だった…という感じです。
それと、旦那はすごく悲観的です。
なぜそんなにも悲観的なのか…良いところから見ていた景色(バブル)からどん底に落とされた(バブル崩壊)経験からなのでしょうか、落とされた先の凄惨な時代からでしょうか。

私は、このことを知るまで旦那の悲観的な態度、過度な自己嫌悪はどうして何だろうと思っていました。素晴らしい人だと思って一緒にいるのにどうして不安なんだろうという感じです。
その謎が、分かったような気がします。
分かっていたはずだけれど、育ってきた時代が違いすぎたことを痛感しました。

旦那は今、この悲観的な考えを正そうとしています。
幼少期より徐々に培われていったものなので、長くかかるとは思いますが、サポートしていけたらと思います。

長くなりましたが、この辺で
皆さんに幸多からんことを
くさたべ

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