坂口諒之介

ミュージシャン。1992年8月生まれ。ギター弾き語り、坂口諒之介Band(休止中)。作…

坂口諒之介

ミュージシャン。1992年8月生まれ。ギター弾き語り、坂口諒之介Band(休止中)。作品「舟はまた壊れる」(2015)「もうさよならは言わない」(2018)ほか。音楽、絵、将棋(五段)、障害当事者活動(ASD、双極性障害)https://linktr.ee/skgtrnoske

最近の記事

舟を沈めない

このまま音楽をひたすらやって、狭い視野のまま葛藤しつづけながら、ひとりで死ぬのだろうか。 それはそれでひとつの生き方として美しいのかもしれない、とも思う反面、そんな人生にはしたくない、とも思う。 音楽は大好きだから自然と続いていくと思うし、自分は実際はひとりではないはずなのだけど、このままいけば孤独死するのかなぁ、と考えたりはする。 2015年の僕の1stアルバム 「舟はまた壊れる」のなかの 「遺伝子の夜」より 「燃えない恋ばかりが積み重なってゆく」 タイトル曲「舟は

    • 封印解いた曲の歌詞

      自分はJ-Popみたいな雰囲気の曲も たくさん作ってきてるのだけど この半年ほどライブでは 短調の、暗い雰囲気の曲を あえて中心に歌ってきた 自分はアンダーグラウンドの音楽に ルーツがあるし今でも大好きだから ポップな曲やるのに 照れがあったりしっくりこなかったりして でもこの頃は どっちもやりたい!という気持ちに またなってきた 曲構成とかメロディとか 売れ線の音楽みたいだったり 歌詞のフレーズがなんとなく 陳腐な感じがしたりして恥ずかしくて ボツにした曲たち 久々に

      • 引っ越し/レコーディング配信

        昨日は寝不足の中、るんるん、ふんふんと文章をnoteに書いて、冗談もたくさん飛ばして上機嫌だったのだけど、冷静に読み直したら面白くなくて唖然としたのでいったん非公開にしました🌸 真面目な事も書いてたから、冗談を9割ほどカットして再投稿しても良いかもしれません。 →再投稿しました。 ----- 引越し日が決まりました。引越すことが決まってから、まるでこれが運命だったかのように恐ろしいくらいすべてが滞りなくスムーズに進んでいます。ありがたいことです。 内見行ってから一ヶ月も

        • 僕の五月病の正体(ASD+双極症による自己推察)+ライフハック

          今日から五月。 みなさま、五月はお好きでしょうか。 五月。 新緑がきれいで、梅雨でもなく真夏でもなく、過ごしやすい季節だなと感じている方がきっと多いのではないかと想像します。あとはゴールデンウィークがあったりも大きいでしょう。毎年五月を待ち望んでいる方もきっと沢山いらっしゃるのでしょう。 かく言う自分は、五月に対して、たいへんに、苦手意識を持っております。なんせ↑のような真っ暗な曲を歌っているくらいだから。 この曲は、2014年5月に自分と自分の周りで起こった出来事などを

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          続・新しい生活

          (写真は友人と入った祖師ヶ谷大蔵の蕎麦屋で食べて感動した鳥南蛮そば) 先日の記事(↓)を書いたあと、あるミュージシャンの文章を読んだり、また友人と話したりしたなかで、いろいろと考えたり気づきがあったりした。 まず、この記事を書いた時点では、音楽をまだまだ全然やれていない、と思っていた。 しかし、過去を振り返ってみたとき、じつはいまが、これまでの人生のなかでおそらく一番、音楽をガツガツやっているのではないかということに気付いた。 ライブを今年だけで5回ほどすでにやっている

          続・新しい生活

          新しい生活(今考えていること)

          いろいろな場面において バランスをとろうとするの そろそろやめたい 音楽のことがダントツで 何よりも一番好きなのに 世の中のものさし、常識に 自分の人生を当てはめて 考えたり動いたりする自分が このごろはすこし情けなかったりして どういうことかというと ミュージシャンとして 日々生きられてるか、ということ ちょっと変な言い回しをするなら 音楽の神様が仮にいたとして その神様に堂々と 「音楽の道に日々邁進してます」って 嘘偽りなく言えるかというと 今の自分ではまだまだ難し

          新しい生活(今考えていること)

          「強さ」について(雑文)

          メンタル、物事の考え方、打たれ強さ・・ 自分は昔よりだいぶタフになってきたけれど、まだまだ同世代の多くのひとと比較したら、いわゆる「豆腐メンタル」だし、特にストレス耐性なんて信じられないくらい弱い。 過去の自分と比較すれば、確実にいろいろな面で強くなっているとはいえるのだけど。 でも一方で、弱い自分を肯定するつもりではないのだけど、「強い」なんてことは、何の自慢にもならないな、とも思う。 僕は「強い」ということに対する疑いの目をずっと持っている。 多面的に見れば、

          「強さ」について(雑文)

          Songs of Green Pheasantの音楽

          今朝は、Songs of Green Pheasantの1stを聴き返していた。自分にとってとても大切な音楽のひとつだけど、知ってる人にいまだ会ったことがないので、普及、布教、の意味も込めてすこしだけ彼の音楽について、書いてみようと思う。 Songs of Green Pheasantは、イギリスで教師をしているDuncan Sumpnerのソロ・プロジェクト。 音楽性については、当時のディスクユニオンのページの宣伝文に「Galaxie 500とSimon & Garfu

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          自分の音楽活動と障害(ASD+躁うつ)のこと 

          (写真は、写真家の船木和倖さん撮影のものです、ありがとうございます) 前半が最近の音楽活動のこと。 後半からひたすら、精神障害と自分の音楽活動についてを書いています。 去年末から、活発に音楽をやっています。 自分の一番やりたいことは音楽だから、 自分の音楽のことを生活や思考の一番に置いてやろう!と腹を括った結果なのか、この頃は出す音が変わってきて、以前よりも良い演奏ができるようになってきました。 それとリンクしているかのようにライブなどのお誘いを受ける機会も増えて、た

          自分の音楽活動と障害(ASD+躁うつ)のこと 

          宅録について(bandcampリリース作解説)

          自分は普段ギターの弾き語りを中心に活動をしているのだけど、それとは別に昔から宅録、多重録音が好きで、時間や体力に余裕のあるとき、音をMTRであったりDAWであったりで重ねていく作業をしてきた。 2000年代〜2010年代前半はまだ宅録という言葉が流行っていた時代で(今はひとりでDAWやらiPhoneのアプリやらで完結させるのも当たり前のことになって、若干死語になりつつあると感じる)、メジャーな録音、制作に対するアンチテーゼみたいな働きもしていたと思う。  クラブミュージッ

          宅録について(bandcampリリース作解説)

          エルモア/道具は手段/音と生き方の話

          エルモア・ジェイムス Elmore James についてXに投稿。 衝撃でした。 これアコギの音なのかよ!と。 ふつうにむちゃくちゃ音色がカッコいいエレキだと思って聴いていたので。 そして、衝撃の後に、悟りました。 良い音が出れば、理想の音が出れば、どんなものを使おうが何をしようがいいのです。前から頭ではわかってたけど、心の底からはわかってなかった。 自分も最近はエレアコをアンプに繋いでライブをしていて、 で、少し前の記事でも書いたけれど、ジャズコーラスのアンプのセッ

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          五月5テイク聴き比べ

          ↑は、11月8日のライブから「五月」です。 (撮影kakizakiさん、ありがとうございました!)ミスもあったり、あとは目がちょっと怖いですが、いい演奏してると思います。 特にギターは、しつこくここで色々書いてきた甲斐があった演奏だと思います。 ぜひご覧ください。 ↑は、後日スタジオにてスマホで録音、隣の部屋のドラムのキックの音がところどころ薄く入ってますが。 Flint導入後の初の録音でもあります。 勢いよりも丁寧さを重視して演奏したverですが、いいテイクだと思いま

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          じぶんのことばかりだけど

          自分のXやらインスタやらの投稿であったりを見直していた。 あまりにも自分のことばかり書いているなと思う。 自分を中心に自分の世界が回っている感じが凄まじく、それはある面においては事実だし悪いことではないんだろうけど、もっと他人を想ったり、景色の写真を上げたり、犬や猫や鳥の写真を上げたりすればいいのにな、とも思う。 大切な人と恋愛をしている人、大切なペットと暮らしている人、大切な親と過ごしている人、はたまた大切な子供がいたりしている人。  そうした人が世の中に沢山沢山、そ

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          2023.11.14 Flint /11.15 短調

          2023.11.14 Flint 友人のComic Up…こと河村くんと御茶ノ水の楽器屋巡り。彼はギター、僕はエフェクターを目当てに。眺めながら意見感想を交わし合ったりした。 5年ぶりにStrymonのFlintというペダルを試奏した。5年前楽器屋で弾かせてもらったときも感動したけど、今回もすさまじく良い音がした。楽器屋の弦が錆びたレスポールからあんな音がするなんて。悶絶。 自分のプレイスタイル的にも、同社の名器とされるBlueSkyよりこちらが合うし好きだなと思った。

          2023.11.14 Flint /11.15 短調

          欲しいのは真実

          安易な癒やし/共感/連帯/希望/絆/愛/一体感。 安易な絶望/狂気の物真似/逸脱/逸脱したフリ。 そうしたものに僕は背中を向けていたい。 安易でなければ良いけれど。思想や哲学、自我、意志、美意識、そのうちのひとつすらも感じられないような、「ほかのひとがやってるから自分もなんとなくやる」 ってことは、自分はしないように、したい。 欲しいのは、真実。本当のこと。嘘偽りないもの。 自分の演奏はまだぬるい。理想に現実が追いついてない。悔しい。もっといい演奏する、それしかない。

          欲しいのは真実

          Fred Neilの音楽

          Fred Neilをここ2,3日ずっと聴いている。 Tim BuckleyやKaren Daltonほか様々なミュージシャンが演奏している「Dolphins」の作者ということなんかで知られているけど、日本ではまだまだカルト的な扱いな気がする。 3rdの「Sessions」はアシッド・フォークの名盤としてしばしば紹介されるけど、ほんとうにすごい演奏。 怪しい匂いが充満している。おおいにクスリの要素もありそうな感じだけど、それを抜きにしてもこの声の深みはただごとじゃないし、サ

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