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自己責任論入門&生存バイアスの作り方

自己責任論者になるには

ステップ1

まず、生まれながらのスタートラインは、全員同じだと考えましょう。

貧困家庭/中流家庭/富裕層 どの家庭に生まれてもスタートは同じです。

親が病気?親族に要介護者がいる?そんなの関係ありません。


ステップ2

すべての結果は努力によって生まれると考えましょう

貧困から抜け出せない?それは努力不足で、あなたが怠惰だからです。

会社でパワハラに遭い鬱になった?それはあなたの我慢が足りないからです。

ステップ3

勤勉でまじめな納税者は、多少の困難があっても自分の力で乗り越えられると思いましょう。他人を頼るなんてみっともない。

災害やコロナなど、有事の度に貯金が底をつくような人は、節約が下手で、散財しているからそうなるのです。

ステップ4

生活保護受給者や、最近テレビに出るコロナで困窮するという若者をたたきましょう。

放っておくと真面目に働いた人が収めた血税を、やつらに吸い取られてしまいます。助けたいと言い出だす人を片っ端から諭しましょう。そんなことをしたら、やつらは甘えて、簡単にお金が入ると錯覚し、泥棒であることに無自覚になりますよ


生存バイアスの作り方

ステップ1

なんらかの困難から、這い上がった自分をほめましょう。

困難を乗り越えられたのは、すべてあなたの努力によるものです。


ステップ2

同じような困難にあるひとを探しましょう

ステップ2

そこから抜け出せない人を徹底的に励まし、鼓舞しましょう

「私にできたのだからあなたもできるよ」

「努力は必ず報われる」と。

ステップ3

それでも抜け出せない人を、思いっきり馬鹿にしましょう。努力不足だ、自分はこれくらい努力したと見せつけてやるのです。



まとめ

どうですか?とても簡単ですね。

人生のすべては努力です。

他者の背負ったものや生まれながらのハンデなんて想像する必要がありません。

怠惰な人をたたくだけで簡単に高揚感を得られます。

それはあなたの自尊心を満たしてくれる、甘美な味わいがあるのです。




私は自己責任論と闘うライターです。



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