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恩師の叙勲を機に「弾性力学」「破壊力学」を振り返る~井上先生おめでとうございます!

こんにちは、楠浦です。世の中が騒がしいこともあり、しばらく滞っておりましたが、めでたいニュースが飛び込んできましたので、ご報告です。研究室の同期で連絡が取れなくなっているメンバーもいるので、目に留まればうれしいです&ご連絡ください。

大学・大学院時代に所属しておりました研究室のボスであった

「井上達雄」

京都大学名誉教授が、春の叙勲にて、教育研究功労により

「瑞宝中綬章」

を受けられたそうです。

有料記事なので見れませんが、記念として。

僕の専攻は、機械工学であり、研究テーマは

「金属材料の結晶組織や熱処理が、疲労強度に及ぼす影響」

という、まぁニッチなものでした。

その基礎は、井上先生の教科書で学びました。

テンソルなどの線形代数を駆使した、専門的な内容は、以下で学びました。

熱処理が、金属材料の特性に与える影響について、皆さんはあまりピンと来ないかもしれませんが、比較的キャッチ―なトピックとして

「日本刀」

の形状や、模様があります。

先生は、そちらも研究されており、以下書籍も出されています。

日本刀関連の論文の一部が、以下で読めます。

先生の講義で、

「刀鍛冶」

が、砂鉄から刀を作り上げるまで、を実録したビデオを拝見したことを思い出しました。日立金属さんの、島根にある事業所でその様子が見学できるというお話しだったと思います。先生は実際、何度か足を運ばれたとおっしゃっていた気がします。

「熱処理」

といわれても、学生時代はピンときませんでしたが、オートバイのエンジン設計は、熱処理の知識無しでは成り立ちません。大学時代の勉強では全く足らず、社内の勉強会に参加して、学び直しました。熱処理は、各企業のノウハウの部分が多く、まず、専用の材料を開発し、プロセスもそれに合わせた極秘のものを作り上げていく、という感じでした。私もそれに関わりました。

その後、コマツでの歯車の仕事、および、ナノインプリントでの金型の仕事でも、熱処理の知識が、製品開発や研究開発の肝になりました。

世の中、何がどうなるかわかりませんね。

僕は基本、学びましょう、となったことについては、えり好みせず学ぶことにしています。

「ご縁」

ですからね。

とにかく、井上先生、おめでとうございます!

大学同期の間では

「たっちゃん」(達雄、なので)

と呼ばれていました。

厳しい先生なのですが、愛嬌もあって憎めない感じの方です。

今もご健在ですので、またお会いできるのを楽しみにしています。

振り返ったら、ほぼ熱処理の話になってますね、、、。

実は、熱処理による変形は、弾塑性解析という分野の知見で解明できまして、日本刀の反りは、熱処理の影響で相変態が部分的に起きることからきているので・・・

えー、たぶん誰も興味ないでしょうね、やめときます(笑

そして、私のもう一つの専門である破壊力学は、振り返れませんでした(笑

また次回。


楠浦 拝


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