さて、何かと事情があり、いろいろとやることに追われている。

そんな中で、少しでも何かをミスすると絶望したような気持ちになる。

それだけならまだよかったのだが、他人(というか実家で起こることだから主に身内だ)にそれを指摘されると、もうイライラして仕方がない。

ただミスを指摘されただけで、「無能」と言われている気がして仕方がない。

なんでそんなこともできないの、お前の頭は空っぽなの、ばかなんでしょ、ろくな生き方してないからそんなことになるのよ、能無し、興味が無いんでしょ、何にも、だからだよ、ああなるほどそうか、だからお前はそんなに使えないんだね

頭の中でいろんな声がする。
私の貧弱な語彙による罵詈雑言が一気に押し寄せてくる。

潰れそうだ。いっそ潰れたら楽じゃないかと思うくらいには。

誰もそんなこと言ってない、少なくとも口に出しては。

勝手に「ばかだなお前」と言われた気になって被害妄想してぐるぐるしているのだ。

自分の不安に対する予防線の延長なんだろう。

自分で自分を馬鹿だと言っておけば、無能だと分かっておけば、誰かにそうやって言われても傷が浅くて済むし、たとえミスをしても、自分の無能さを理解できる知能くらいはあることが同時に言える。つまりこうだ。

「ええ、分かってます。無能で、ばかで、使えなくて、ろくでもないやつ、それが私です。
すみません、とりあえずこのミスはなんとかしますから。
あのね、分かってるんです、自分のことくらいは。ばかで使えないって。知ってるんです、そこは知ってるの、それくらい理解する頭はあるから、だからお願い、呆れないで、見捨てないで、怒らないで」

なるほど、自己防衛の極みは、もろに自分を傷つけるのか。

あと自分のレベルの低さを思い知るのが怖いのもあるのかもしれない。小心者だから。

どちらにせよ、ミスを指摘されるたびにこうなるのでは仕事についたとき困るだろうから、なにか策を考えなければ。

みんなはそういうとき、どうしているのだろう。

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