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わらべ歌

夕もや 立つは
草の原
砧の響きは
秋の声

鳥の鳴き声
聞きながら
夕べに 唄うは
童たち

   ~かーごめかごめ
     かーごのなーかの
     とーりーは  

  童 遊びし
  輪の中に
  誰も 見知らぬ
  顔一つ

長い髪には
耳 隠れ
着物の裾から
尾が 見える

   ~いーつーいーつー でーやーる
     よーあーけーのー ばーんーにー

  入相の 鐘
  届く頃
  かの子の 姿は
  すでになし

呼び名も 知らぬ
友一人
遠くに 響くは
童歌

  ~つーると かーめが
    すぅべった
    うしろの しょうめん だぁあれぇ…

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