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#387 「ビジネス頭の体操」 8月16日のケーススタディ

はたらくおとな向け。普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
その日にちなんだ過去の事象をビジネス視点で掘り下げています。
普段の仕事を超えて、視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための豊富な一次情報やデータもご紹介。

 →部分は、頭の体操する上での自分に対する質問例、です。


8月16日(月) コミック市場規模は2020年最高を更新していた!

国内最大級の総合電子コミックサイト「コミックシーモア」を運営する大阪府大阪市中央区に本社を置くNTTグループのNTTソルマーレ株式会社が制定した「電子コミックの日」です。
電子コミックサイトのサービス開始10周年を記念して記念日とし、日付はサービスを開始した2004年(平成16年)8月16日から。

電子コミック。
昔はマンガ読んでいましたが、今は全く…それに電子書籍よりも昔ながらの実物派なのですが、どうやら少数派のようで、電子コミック市場は拡大しています。

全国出版協会・出版科学研究所「出版月報」によると、2020年の紙と電子を合わせたコミック市場規模は前年比23.0%増の6,126億円。これは1995年の5,864億円のピークを超え、1978年の統計開始以来過去最大、だそうです。

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内訳は以下の通り。
☑️ 紙コミックス(単行本):2,079億円(前年比24.9%増)
☑️ コミック誌:627億円(同13.2%減)
☑️ 電子コミック:3,420億円(同31.9%増)

巣ごもりと『鬼滅の刃』のヒットが重なってコミックは紙も電子も大幅増となる一方、コミック誌は読者離れに歯止めがかからない状況です。

別の統計も見てみましょう。
インプレス総合研究所「電子書籍ビジネス調査報告書2021」によると、2020年度の電子書籍市場規模は4,821億円(前年比28.6%)
実に1,000億円以上増えているのです。ちょっと驚き、ですね。

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しかも、2025年度には6,700億円を超える市場に成長すると予測されています。

この、電子書籍市場のうち、電子コミックが占める市場規模は4,002億円とされていて、実に電子書籍市場のうち83.0%がコミックなのです。

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これらは読者が対価を支払って購入している電子書籍の市場規模ですが、最近では広告を表示することで無料でマンガを読めるマンガアプリといったサービスが拡大しています。2020年度のマンガアプリの広告市場は前年から50億円増の260億円となっています。

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最後に、インプレスの調査には電子書籍利用率の年齢、性別ごとの推移がありましたのでご紹介します。

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→電子コミックの市場規模は昨年大幅に拡大した。今後も増えることが予想されているが、一方でコミック誌が落ち込んでいる。今後は現状の延長線となるのか、それとも新たなサービスが登場してコミックの市場を変えていくのか、その場合、どのようなサービスであろうか?


最後までお読みいただきありがとうございます。

皆様の頭の体操のネタになるところが1つでもあれば嬉しいです。

昨年7月からこのような投稿を続けてきてほぼ1年になります。以下のマガジンにまとめてありますので、お仕事を離れて頭の体操をしたいときに覗いて見てください。


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