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元ニートの息子から言われた言葉


うちには、22歳になる息子がいます。

元ニートです。

しかし、現在は夢見る起業家として、埼玉県から名古屋に引っ越し、自立。

東京に本拠地を置きながら、名古屋に支店を作りに行きました。

ニート時代、やはり私は悩みました。

この子、いったいどうなるんだろう、と。


息子は、高校受験で県内の進学校に合格。

これで安心だ、きっと卒業後は立派な大学に進み、立派な職業についてくれるだろう。

高卒の私は、学歴コンプレックスありの人間。

必死に働き、塾代を工面。なんとか将来苦労しない道に乗せたくて乗せたくて。

合格した時は、これから立派な道を歩んでいくだろう息子にホッと安堵したものです。

良かった、これで一安心だ。

からの3年後。大学受験。

有名私立大学をいくつか受験。

総落ち,,,,。 

センター試験で受かった大学もありましたが、行きたい大学以外は行かないと豪語した息子。

「一回だけ浪人させてほしい。」

大学受験に真摯に取り組み、頑張っていた姿を見ていた私。

1年の約束で浪人を許しました。

しかし彼の浪人生活は、

なぜか?日本縦断ヒッチハイクの旅から始まることに。

そこから、帰って来たと思ったら、今度はフィリピンに3ヶ月間、語学留学すると言って貯めたお金をはたいていて、突然行ってしまった、、、。

何をしてんだろう、この子。。。

案の定、帰国後は、

「大学はいいや。サラリーマンにはならないから。」

愕然としましたよね。

中学、高校と大変な思いをして塾代を捻出。

大学受験にかけた費用までも無駄に。

それは、それは本当に大変でした。

そんな思いをして結果、ニートが出来上がってしまったのですから。
本当に苦しい思いでしたね、当時は。

就職をする気はないという息子。

これからどうするの?の私の問いかけにも、分からないとしか言わない。

そこからは、私の忍耐の時間の始まりでした。

ご飯を作り、洗濯をして、掃除をして。働けとも言わず。

働かず外出ばかりする息子を、叱る訳でもなく、諭す訳でもなく。

信じるしかないと思ったのです。

何かを見つけようとしている息子を。

1年半後。

「会社作ったから。」とポツリ。

「そっか、そっか。」と私。

やっと、見つけたんだね。

その後、息子とお酒を酌み交わしながら話したことがあります。

「俺はニートだったよなぁ。でも、ほっといてくれて良かった。」

有名大学に入ることの難しさを身を持って感じ、ヒッチハイクや、フィリピンでの出会いの中で自分なりに色々考えていたそうです。

外で色んな人と出会う大事さを知った息子は、1年半かけて人脈を作りとても良い経営者と出会えたとのこと。

とても、素敵で尊敬出来る方だそうです。

やりたいこと、自分の生きる道。
色々な話をしてくれました。

その上で、大学は自分には必要がないと思ったとのこと。お金を使ってもらったのに悪かったね、なんて。

何か大きな大きな、肩に乗った荷物を下ろしたような気持ちになりましまた。

大丈夫だ、もう大丈夫。

親の思った通りにはいかないもんですね。本当に。

でも、一生懸命に生きてくれればそれでいい。

それがいい。なんて思う今日この頃です。


最後まで読んで頂きありがとうございました😊




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