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取り戻した自分の生き方

欧州アルプスの家畜たちは大きな囲いの中で放し飼いされていて、いつも幸せそうで、見ていて気持ちがいいです。この写真はお気に入りの、思い出の1枚です。

●家畜が自由に見えた

家畜たちは柵の中にいるのに、いつも自由に見えました。私が行き詰っていた時には、動物たちが眩しく見えるほどで

「自由でいいな……」

と、自然と心に浮かび上がって、そんな自分にハッとしました。
私って今そんなに不自由なのか。

母として、妻として、嫁として、職業人として、やるべきことが多すぎて、がんばっても無力に押しつぶされていた毎日。

会社員だった頃は、残業が月160時間くらいになって早々に転職したこともありましたが、家庭で疲弊したら、次はどこに行けばいいの……?

慣れない外国暮らしで、物理的にも精神的にも、もうどこにも行き場はありませんでした。

●もう一度、人生の手綱を握ろう

身体を強制的に牢屋に入れられている訳でもないのに、自分で自分の心を檻の中に入れて、行動や考えを自ら制限していることに気づきました。

本当の拘束はなく、気持ちの檻に鍵はなく、扉は明け放されている……。
私は動物ではなく、人間なんだから、自分で作った檻から出よう。

自分の意思で決断した選択なのに、まるで誰かに押し付けられたかのように流されるのはやめよう。

もう一度、ちゃんと自分の人生の手綱を握ろう。

そう思って、自分でできることを少しでも増やして、嫌なことは減らして、少しずつ少しずつ、本当に根気よく暮らしを変えていったのです。

仕事を減らすなんて最初は怖かったけれど、あまり好きではなかった仕事は減らして、好きな仕事は増やしていきました。仕事時間は減り、徐々に自由な時間が増えたけれど、収入は増えていきました。楽しいことは、集中力が増しますね。

変わる勇気を出したこと、諦めなかったこと、本当に良かったです。

●田舎で好きに暮らす

Twitterまでできるほど生活に余裕もできて、今ではこうして書きたいことを好きなように書ける時間までとれるようになりました。とても嬉しいです。時間はかかりましたが、やっとここまできました。

欧州アルプスの田舎で暮らしている何でもない日常を、親しい友人達へ便りを出すような気持ちで書き綴りたくて、息抜きのような新しいマガジンを作りました。今回のnote記事もこの中に入っています。

・新マガジン「欧州アルプス田舎暮らし」(無料)

美しい場所が多く、今まで撮りためてきた写真を中心に、
短い手紙か絵葉書のように、気軽に書いていきたいなと思っています。
でもまあ、ほぼ独り言です。ははは。

もしよかったら、フォローお願いします。
ではまたね。

本の購入などに使わせて頂きます!もっと学んで、執筆で還元していけたらいいなと思っています。