星野源さんの『創造』という曲にこんな歌詞があります。
何か創り出そうぜ 非常識の提案
誰もいない場所から 直接に
この歌詞の中の「直接」という言葉は、タイアップした任天堂の故・岩田社長が「Nintendo Direct」という配信番組で使っていた決めセリフのようなものから引用しているそうです。番組名の「Direct」がまさに「直接」。ネットが普及して、最新ゲームの情報が様々なメディアを通じて歪んだ内容のまま拡散してしまうことを危惧した同社が、ファンに「直接」情報を届ける媒体として「Nintendo Direct」が生まれたそうです。
その「直接」という言葉を、ものづくりのワクワクが詰め込まれた「創造」という曲に星野源さんが使ったことに意味を感じて、この曲の一番好きなパートになりました。
直接、提案する。
間接ではなく、あくまで直接に。
そのことについては、まだ語れるほど自分の中で言葉になっていません。
抽象的なイメージがふわふわと漂っているだけですが、昨日の移動本屋の体験は、この「直接」について理解に少し近づいたような経験になりました。
街に出て行って、物理的に本を売る。
生身の人がそこにいて、会話をして本を手渡す。
まさに「直接」がそこにありました。
誰も間に入っていないし、誰のお伺いも立てていません。
誰にも忖度していません。
ただ、いいと信じていることを「直接」お客さんに提案していました。地方の駅前で行われたほんの小さな企画ですが、「直接」の面白さを知るには十分でした。
今年はZINEを作って売ったり、自分でWEBメディアをつくったり、移動本屋をしたり、いま振り返ると「直接」の価値を体感で学ぶことが多い1年でした。
まだまだ岩田さんや星野さんが言う「直接」の意味や意義の理解には到達できていませんが、もうしばらくこのふわふわなイメージを楽しみながら「直接」について考えてみようと思います。
21/12/13
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