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朗読音楽劇まつろわぬ民

 忘れてしまえば消える。忘れなければずっと灯はともり続ける。
 東日本大震災と原発事故を根底に、古代から現代にいたる歴史の上で、権力者によって歴史から消された者たち、いなかったものにされる弱きものたちに思いを馳せて描いた大スペクタクル音楽劇「まつろわぬ民」。
 稀代の歌姫・白崎映美さんを主役に2014年に初演。
 それから3年経った2021年。「復興五輪」の意味を形骸化させたお祭りの陰で、福島の避難指示解除区域および帰還困難区域では次々と家屋が取り壊される「10年目の津波」がおとずれ更地にされていた。
 そんな風景やその土地に埋まったままの忘れ去られるものの声に再び耳をすまし、その後の「まつろわぬ民」として〈朗読劇〉を創作。
 2024年、あの日から13年。記憶の更地は増え続け、人々の声も遠くなり無かったことにされようとしている。

4月16日に東京追加公演
 日々刻刻と変貌する現在を見つめながら反映させ、2024年版を2月、福島県楢葉町や郡山市など4カ所で上演。
 そして急遽、東京追加公演が行われる。

 2024年4月16日(火)、演劇集団風煉(ふうれん)ダンス朗読音楽劇「まつろわぬ民~更地のうた~」が角筈区民ホール(東京都新宿区西新宿4-33-7)で行われる。
〇午後2時開演ー朗読音楽劇+トーク(今野寿美雄(元原発従事者、浪江町から福島市に避難中)、中筋純(もやい展主催、「おれたちの伝承館」代表、写真家)、林周一、白崎映美ほか)
〇午後7時開演-朗読音楽劇+白崎映美ミニ・ライブ

 一般3000円(当日3500円)、学生1500円(1700円)。
 作・演出:林周一。演奏:ファンテイル。
 出演:白崎映美、佐藤正宏(ワハハ本舗)、堀井政宏、吉田佳世。

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