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ジョン・レノン 失われた週末

 ヨーコ・オノと過激とまでいわれるほど熱心に政治運動に取り組んだジョン・レノン。その政治の季節が凪になった73年終わりごろから18か月間、ジョンはヨーコと別居して愛人メイ・パンと暮らす。
 最初はニューヨークで、そしてロサンゼルスへ。この期間のことは「ロスト・ウィークエンド」として知られる。
 しかし、本当に失われた週末だったのか。
 この間にジョンは『Mind Games』 『Walls and Bridges』『Rock and Roll』と言ったアルバムを制作、デヴィッド・ボウイとコラボした「Fame」が全米ヒットチャートの首位を獲得。また友人のハリー・ニルソンの『Pussy Cats』をプロデュース。エルトン・ジョンとも共作した「Whatever throu the night(真夜中を突っ走れ)」も全米1位を記録した。
 失われたどころか、反対に実りが多かったのではないか。
 そして、ジョンは盟友ポールとよりを戻すことを考えていた。一緒にセッションをしたり、ポールが制作中だった『Venus and Mars』のレコーディングに参加する直前までいったというのだ。
 そんな「謎」の時期を一番よく知ってるのがメイ・パンだ。
 この時期のジョンを、メイ・パンの証言と映像、資料とともに描くドキュメンタリー映画「ジョン・レノン 失われた週末」が日本にやって来る。
 2024年5月10日(金)より東京・角川シネマ有楽町、シネクイント、新宿シネマカリテ、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか、全国で順次公開されることになった。
 映画では、ジョンとメイが互いの姿をとらえたプライベート写真やジョンがメイにプレゼントしたユニークなイラストの数々を紹介しながら、若き日のメイがジョンとともに過ごした日々を描いている。

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