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純スカジャン歌謡祭

 ムード歌謡漫談のタブレット純さんとコミックバンド「ポカスカジャン」による「第2回純スカジャン歌謡祭」が2023年12月15日(金)、「横浜にぎわい座」(横浜市中区野毛町3-110-1)で開かれた。
 チラシには「歌声たっぷり!もちろん笑いのスパイスも効かせます!魅惑の歌声と笑いをお楽しみください」とあった。
 はい、楽しませていただきました、たっぷりと。
 ラーラ―ラ―という歌声がして幕が上がると3人が立っていた。中央にタブレット純さん、ポカスカジャンの大久保ノブオさんが左側で、右側にはタマ伸也さん。タブレット純さんらは「ウナセラディ東京」を歌った。
 ノブオさんが「チケットは391枚完売しました」と話すと大きな拍手が沸き起こった。「これも純ちゃん人気のおかげです」。
 タブ純さんは「そんなことないです」とか細い声で謙遜し、「前回は夜だったけれど今回は昼なのでまだ脳が起きていなくって」というとノブオさんは「一番心配だったのは純くんが来ないことだった」と返した。「あくまでも昼に聞くような音楽はやりませんけどね」。

共通項はミュージシャン崩れ!?
 「この3人の共通項って何かって考えたんですけど、ミュージシャン崩れ」というとポカスカジャンの2人が反応。客席は拍手と笑い声。
 しばらくトークが続いた後、この3人のテーマとして作られた「純スカジャンのテーマ」をみんなで順番に歌っていった。
 ここでタブ純さんは近況を話した。まずはサウナに電話で空きを確認していったものの顔を見たら断られた話、次に居酒屋で店の人に「奥さん、日本語しゃべれる?」といきなり言われた話など。
 ノブオさんはタブ純さんをイメージして作って来た新曲だと説明して、タブ純さんがその曲「さよならだけでも置いてって」を歌い上げた。
 ノブオさんは「オチはないけど、暗いコミックソングです」と話すと、タブ純さんは「さよならをいわないで別れたことがそれからも尾を引いていてコミックソングどころじゃないです」。
 次は相撲の歌だったが、大変な騒ぎになった。舞台上も会場もである。
 タブ純さんとノブオさんがパンツ一枚になって相撲のまわしをつけたのである。もちろん上半身は裸。ノブオさんにいたっては赤い犬のパンツがちらちらと見えた。歌うは「ラブユー両国」。「どすこいちゃんこ、恋はいつでも七転び八起き・・・東の女、西の男・・・」というのが歌詞の一部。


 ここでタブ純さんが一旦引っ込んで、ポカスカジャンの2人となり、ジングルベルをポカスカジャン・バージョンで披露した。
 まずは「プロレス会場のジングルベル」そして「寝苦しい夜のジングルベル」「軍人さんのジングルベル」など大きな笑いを誘った。
 次は「さだまさしが歌う水戸黄門のテーマと八兵衛の歌」だった。
 一部のラストは2人がノリノリで歌うヒップシェイクシェイクだった。
 中入り(休憩)を挟んで2部がスタート。幕が上がるとステージには人がいない。そこにタブ純さんが白いスーツに胸に赤いバラをつけて「よせばいいのに」を歌いながら現れた。
 次にタブ純さんはギターを手にして「コモエスタ赤坂」を歌った。途中の歌詞を「酔いしれてみたのよ、横浜の昼間」と替えた。
 「神奈川だからサザンをやりたいと思います」と言って歌い始めたタブ純さん。サザンオールスターズかと思いきや多くの人が耳慣れない歌だったよう。「森雄二とサザンクロスです」と種明かしした。
 続いては「よこはまたそがれ」。
 このあとタブ純さんのものまねなどの芸が続いた。
 そして渥美清の「男はつらいよ」で自己紹介をした。

タブ純サンタの「ホワイト・クリスマス」
 一旦裏に引っ込んで戻って来たタブ純さんは赤いドレスに赤い帽子のサンタスタイル。そして歌うは「ホワイト・クリスマス」だった。
 入れ違いでポカスカジャンが登場した。すぐにタブ純も舞台に戻った。トークのあと、3人で「ずんどこべろんちょ」という曲を歌った。
 クレージーキャッツの「はいそれまでよ」が続くが、歌詞の一番に続くのは3番で、2番を新たなバージョンにしてタブ純さんが歌った。
 ノブオさんが「クレージーキャッツときたからにはドリフターズじゃないでしょうか」と言って「ほんとにほんとにご苦労さん」。
 アンコールは2曲。どちらも坂本九ちゃんの持ち歌。そう、「見上げてごらん夜の星を」と「上を向いて歩こう」だった。
 最後に、来年も純スカジャン歌謡祭が開かれる予定だと明らかにされると観客は大いに沸いた。楽しい2時間だった。




2022年に行われた第1回純スカジャンのチラシ



 

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