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ギタリスト李世福 誕生祭

 知る人ぞ知る横浜三大ギタリストの一人、李世福さん。
 そのチャイニーズ・ロッカー李さんが2023年12月23日(土)に誕生日を迎え、「李世福のアトリエ55Go!!Go!!」(横浜市中区山下町232金太ハイツ1F)でバースデイライブが開かれた。
 李さんのバンド「世福龍」が登場した。ギターが李さんとChaco。ドラムがMaygoo。ベースがミックという4人組だ。
 ライブはインストゥルメンタル曲「勇者たち」で始まった。
 続いては李さんが作曲し、松田優作さんが作詞を手がけた「灰色の街」。その後ローリング・ストーンズっぽいリフで始まる「ジプシーガール」。
 メンバーみなの掛け声が印象的な「中国娘」が続いた。

李世福さん


 李さんとChacoが向かい合ってのダブルギターがかっこいい「時の流れに」が演奏され、続いて「ミッドナイトダンサー」。
 演奏が終わるとまず紹介されたのが女性ドラマーMaygoo。そして彼女がミックとChacoを、そして主役について「今年も駆け抜けました。もはや誰も追いつけない。伝説のギター」といって李さんが紹介された。
 演奏に戻って「横浜ストリートブルース」「芥子の花」「ヘイベイビー」。ボルテージが上がったのかここで李さんは上着を脱ぎ棄てて「I'm Chinese」。横浜中華街育ちの李さんの自伝的曲なのだろうか。
 交友のあった俳優の原田芳雄さんに李さんが頼まれて作って提供した「ファンキーベイビー」。原田さんはこの曲をレコード化しなかったものの、気に入って、いつもライブで歌っていたという。
 続いては李さんの1ドル=360円時代についてのトーク。米軍のレストランでストロベリーシェイクを初めて飲んだ時の感動、アメリカンスクールでのダンスパーティ、バンド活動などを語った。
 ここで再び演奏に。「ベイサイド・ラブストーリー」「妖怪の館」「月光」「剣士達」と続いた。

Maygoo(左)とChaco


 やたらとブルースっぽい始まりだったのは「ヘビー・ドリンカー ヘビー・スモーカー」。
 李さんの「私が18歳の時、初めて作ったオリジナル曲です」との話で演奏されたのが「It's no good」。次も古い曲で「I know you」。

ミック


 李さんの故郷を歌った「ヨコハマ・チャイナタウン」という曲。「中学生でもうギャラをもらって、17歳の時にはけっこうあちこちで演奏してました。自分のバンドを持ったけど、メンバーには年上の人が多かった」。
 李さんは大学祭での演奏がとても楽しかったという思い出がある。「その当時の大学では学生が学ランとか着ていて、がちっとしていた。すげえ大人っぽく感じたね。自分もそのつもりだったけれど、硬派な奴が多くてね。気持ちが伝わってすごい楽しかったな」。
 2時間半を超えるライブは「チャイニーズ・ロッカー」で締めくくられた。終演後、バースデイケーキが登場し、李さんがロウソクの火を吹き消した。ケーキは切り分けられてみなで味わった。

ケーキのロウソクの火を吹き消す李世福さん


 素敵な夜だった。
 

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