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ビートルズの旅(インド編)③

 2024年3月13日(水)はデリーのCountry Inn & Suitesに一泊。翌日、ホテル内での朝食で参加者は再び顔を合わせた。
 バイキング形式で、カレーはもちろん数種類あるし、長粒米、パン、サラダ、チーズ(ヤギのチーズや豆のサラミなども)、フルーツなど多種多様のご馳走が並ぶ。飲み物もキュウリ水、メロンジュース、デトックス水など。

 
 

 朝食が終わってしばらくして、午前9時にホテルを出発し、ビートルズが半世紀以上前に訪れて修行をしたリシケシュへの旅が始まった。
 閑話休題。
 車中で、現地ガイドのラビさんより「仏教はインドで生まれてインドでなくなった」という話があった。
 のちのブッダは今のネパールのルンビニで生まれ、インドで悟りを開き、説法をするために全国をくまなく歩いた。
 ブッダが亡くなるとその遺灰を収めたストゥーパが83ヵ所に作られた。10世紀に仏教は大乗仏教いわゆるチベット仏教と、小乗仏教とに分かれる。前者は生まれ変わりを信じ、後者は信じない信仰だ。
 しかし、インドではカースト制度という職業に卑賤をつけて差別をする制度が今なお根強く続いている。仏教はもちろんカーストによる差別などは受け入れない、皆平等との信仰を持つ宗教だ。
 しかし、仏教はカースト制度を覆す力にはなり得なかった。カーストは存続しているし、一方で仏教はヒンドゥー教などの後塵を拝している。仏教は生まれた地で本来的役割を果たせず無力だった。
 それを指して「なくなった」というのだ。

 
 

 途中、トイレ休憩に寄る。インドは花が多い。そこかしこに花の匂いが立ち込めている。ここもそうだった。

 

 ちょっと田舎に行くと牛を見かける。道路を堂々と歩いていたりする。そして、道端に不思議なものを見つけることができるが、それは牛の糞を円盤状に固めて干したもの。燃料に使われる。

 牛の糞を固めて円盤状にしたものが積み上げられている
広がるサトウキビ畑

 遠くに山が連なるのが見えてきたらリシケシュに近づいてきた証。道の両側に森が続く。夜、象が山から下りてくることがあるという。虎が出没することもあるらしい。人は減っているが動物が参上するケースが増えている。
 インド政府は夜動物が道に出てくるのでドライバーに日没後は運転を控えるようにと言っている。人間様様優先ではないのだ。
 巡礼者相手の店も多い。バイクの数も多い。
 リシケシュは聖地であるがゆえに、インドであってなおさらほとんどが
野菜食であって、宗教で禁じられているアルコール類も売っていない。最近は肉を食べる人も出てきたようではあるが・・・

(続く)

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