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未利用資源って『農業編』

私は課題解決のため、未利用資源の付加価値をつける為食品をつくっています。

未利用資源とはどんなものか、とよく聞かれることがあります。
この話をした時に、思った以上に知られていなくてびっくりします。

未利用資源とは、例えば生産者が一所懸命に農作物や海産物、畜産など人が食べるものをつくっていますよね!
その中で、色や形が悪いとか、曲がっている、傷が付いている、汚れがあるなど、私たちのエゴで捨てられているものです。

農家では、非常に大きな問題で、年間2t、3t捨てられている農家も珍しくありません。
手間はかかりますが、傷がついた所を削ったり、土が噛んでいる場所を洗ったりすれば、他の作物と同じ成分で同じ美味しさがありますので、充分に食べられます。
また、そんなに廃棄するなら多く作らなければ良いと思われてる人達もいますが、年間の作物の1割〜2割はこういった作物ができてしまいます。もちろん、この問題解決の為に、土壌改良などをして割合を減らしている農家さんもいますが、簡単な問題ではないのです。

そして、その捨てられる作物がどうなっているのか?
通常、収穫物を捨てるには産業廃棄物として処理するのですが、これには思った以上にお金が掛かります。
一部の農家さんでは、廃棄野菜を使って土壌改良したり、肥料として再利用、肥料屋さんに持って行ってもらう等対策をしているところもありますが、穴を掘って埋めたり、畑の隅に積んで腐らせている農家さんもあるのが実情です。

私たちはこういった、行く宛のない農作物で粉末をつくったり、ソースやドレッシングなどのOEMもしています。

全てを救う事は不可能なのかもしれませんが、少しでも減らせるようにこれからも挑戦し続けます!

写真は行く宛のない、舞茸の粉末です。

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