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#3_14 【前編】アイドルの夏フェスを勝手に考察してみた(夏フェスでアイドルは見つかるのか?)

幾度となくライブアイドルがこの言葉を口にした気がする。

「今年の夏が勝負」

ただ、夏フェスって要はいつもの対バンの延長線なのでは?と思うこともよくあるわけで。
改めてアイドルシーンの夏フェスをまとめる必要があると考え、今回記事を書いた次第である。

前半はオタク目線・アイドル目線で夏フェスを分類しつつ、夏フェスの価値を再定義していく。
後半ではイベンター目線に立ちつつ、今後の夏フェスの展望を分析していく。


オタク目線① 本当に向いている夏フェスはどれだ?

そもそも大型夏フェスというと、2023年の夏は下記の5ライブがあげられる。

7/1-2  超NATSUZOME2023@幕張海浜公園
7/15-17 SPARK 2023 in YAMANAKAKO@山中湖きらら
7/22-23 SEKIGAHARA IDOL WARS 2023@関ケ原桃配運動公園
8/4-6  TOKYO IDOL FESTIVAL 2023@お台場エリア
8/26-27 @JAM EXPO 2023@横浜アリーナ

ただ、それぞれの大型アイドルフェスはかなり経路が異なるため、ここからアイドルフェスをまとめてみようと思う。


食前舌語のイメージです。そういえば@JAM行ったことない…

超NATSUZOME

2021年(2020年中止)から始まった、アイドル横丁の流れを汲む大型アイドルフェス。
夏の始まりを感じる野外でのフェスで、大きな広場での複数の特設ステージが設置される。
アイドル層は一部地上アイドルからライブアイドルまで幅広いアイドルステージを展開。

SPARK 2023 in YAMANAKAKO

2022年から始まった最も後発の大型アイドルフェス。
やはり一番の特徴は山中湖という圧倒的な立地
東京と比較して数度低い、湿度も低い中で郊外型で快適なフェス体験を味わえ(今年度からお酒も解禁)、ステージ間の距離が邪魔にならない程度に近く移動がしやすいのも特徴。
アイドル層も48・スタダ・ハロプロの地上からライブアイドルの上中位層と比較的安定したステージを展開。

SEKIGAHARA IDOL WARS

2014年から開催されている、野外フェスとしては古参に分類されるアイドルフェスである。
立地面での問題はあるものの、かなり自由度が高く、リフト・モッシュなどもある程度黙認されていた経緯もある。
アイドル層は名古屋の地底アイドルなど、幅広いライブアイドル層を中心としたステージを展開。

TOKYO IDOL FESTIVAL

7-8万人の来場がある、最古参、かつ言わずと知れた日本最大のアイドルフェス。
フジテレビ全面協力という後押しで、圧倒的なメジャーのキャスティング能力・お台場全体を活用したステージ展開が特徴。
ただ直近はさまざまな出演方法が用意されている手前、出演自体で箔が付けらえるというわけではなくなったものの、やはりメインステージ(冒険王の特設ステージ)やサブメインステージ(ZeppDivercity)、夜間のスカイステージなど特徴的なステージへの出演が大きなステータスとなっている。

@JAM EXPO

2014年から開催されている、都市型アイドルフェスの大手。
特にソニー系列をバックとしつつ、横浜アリーナがメインステージという最高の立地でのステージを展開できるところが大きな強みである

オタク目線② 夏フェスを大きく分類してみた

ここで、上記のアイドルフェスを大きく分類した。

都心型・郊外型


やはりまず一番大きいところは都心型・郊外型の違いであろう。
ロックフェスでは馴染みのある人も多いだろうが、例えば都心型ではサマソニ(幕張・大阪)など、特に関東圏などで日帰りを基本としたフェス形態であり、特に初心者が気軽に参加しやすいのが得領である。
一方で、郊外型はフジロック(新潟の苗場スキー場)など、都心から離れた場所でオフィシャルツアーなども組まれた移動まで一体のフェス形態であり、特に旅行気分・非日常感を味わえるのが特徴である。

アイドルの大型夏フェスにあげられるものとして、やはりそもそもの出演者の豪華さ、というものが大前提にあるが、その中で会場の立地によってそれぞれのフェスのイメージは異なる。

フェス初心者は圧倒的に都心型がおすすめ

まずフェス初心者は圧倒的に都心型をお勧めしている。
夏フェスが通常対バンと異なり大変なことは「タイムスケジュール管理」と「暑さ管理」「体調管理」である。

特にステージ数が多い手前、まず自分の推しグループがいつライブをし、いつ特典会をするかを整理したうえで、他のアイドルをどこで見るか、避暑をどこでするか、どこ(時間+場所)で食事をとるかの設計は非常に難しい。
その中で特にTIF・夏初は比較的避暑する場所、食事をとる場所に恵まれており、推しの出演ステージ数も多いことがあげられる。

TIFに関してはこのようなタイムテーブル自動生成ツールなどもあるので、ぜひ活用されたい。

慣れてきたら夏の旅行と合わせて郊外型もおすすめ

夏フェスに慣れてきたら、ぜひオタク友達と車相乗りで郊外型のアイドルフェスに参加してほしい。
旅行気分はもちろんであるが、フェス×非日常はほかのアイドルフェスでは全く味わえない良さがあるといえよう。

特にSPARKは若干ではあるが夏にしては涼しい山間部での実施のため、参加してほしいフェスの1つである。
(ただし、山間部は紫外線が強いため、高めの日焼け止めが必須である。)

アイドル目線 実はコロナ前後で夏フェスの立ち位置が変わった

さて、本題に戻り、ここからはアイドルが夏フェスで見つかるのか?を分析していく。

そもそも「見つかる」とは?

過去に様々なアイドルが夏の大型フェスで見つかったと言われたが、例えばTIFで見つかったといえば
15年→大阪春夏秋冬
18年→Task have Fun
がやはり1番に思い当たる。

その中やはり「無銭エリア」との関係性は切っても切り離せない。
最近から始めたオタクからするとびっくりする人も多いが、過去のTIFには無銭エリアが存在しており、その最たる例がSmileStageであるのだ。
やはり無銭、すなわち不特定多数の人に見られる環境がそもそも用意されていたのである。

そのうえで、やはりある程度集客できるグループの直前枠で、圧倒的なステージを披露される場合などに、ある意味目当ての一つ前打から見ざるを得なかっただけだけど、なんかいいじゃんになり始めるという流れである。

コロナ禍で?広がった”単推し”文化

その中で特に20年ごろから広がった流れが、ワンマン偏重傾向である。

そもそも集客という観点ではワンマンに集客することを重要視することは全く変ではない。
過去にワンマンライブについて分析した記事を投稿したことがあるが、その際にもフロントエンド・バックエンドという記載をしたが、その子にも記載がある通り、利益率・収益額の観点でいえば圧倒的に対バンよりワンマンライブなのである。

下記リンク記事に記載がある。

しかし、ここで一つ間違えてはいけないことは、その流動性は担保すべきであるとともに、脅迫じみた囲いこみは健全ではないということである。
直近でも「DDは嫌われる」「ほかのアイドルに行かないで私だけを見て」といった発言がアイドルから見られるが、それは短期的に見れば売り上げが上がるものの、中長期に見れば一気に嫌われる・完全離脱される可能性が高く、最終的にはLTVは低くなってしまう。

その中で、この脅迫じみた囲い込みはもちろんコロナ前から行われていたものであるが、コロナ禍で確実に割合が増えたといえる。背景としては
①コロナ禍(それにかかわらずとも)オタク人口が減る中で囲い込みが必要になった
②実力でファンを囲い込めず、関係性で囲い込むしかないアイドルが増加した
という2点が考えられる。

そのうえで、この傾向は地下アイドル業界に大きな弊害をもたらしている。
それこそが”単推し”文化、すなわち自分の目当てのアイドルだけを見たら十分、それ以外はやっていても興味はないし、なんならフェスの途中で帰ってしまう、ということである。
これは今後の記事でもその周辺の分析を書くが、やはりその影響であまりほかのアイドルに興味がないオタク人口の割合が増加しており、最終的に夏フェスで見つけられるといった現象は起きづらくなっているのが現状である。

まとめ

せっかくの夏フェスだし、みんなたくさん楽しみましょう。

え、書ききれなかったので、、、

後編へ続く。
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