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坂口恭平「自分の薬をつくる」を読んで

坂口恭平さんを知ったのは、TwitterのTLだった。

私は元々メンタルが強くないと自覚していたし、
親も躁鬱・パニック障害・自律神経失調症などフルスペックだ。
類は友を呼ぶのか、友人にも鬱持ちが多い私にとって、
気付いたらとても興味深いアカウントとなっていてよく拝見していた。

最近自身がPMDDかな?と思っていた矢先だったので
本を買うに到るまで、時間は掛からなかった。
まだ最後まで読んでいないが、読み終わらなくてもnoteに思った事を
書き出す手を、私は止めることができない。


「みんな、アウトプットの方法を知らない」

胸の中ででっかい鐘がゴーンと鳴った。
自分が日々、モヤモヤしていた事が目の前の本に書いてあった。

私のこのモヤモヤが以前からあるのは前のnoteにも書き残してはいるが、
好きで初めた仕事なのに創作となると表現がうまくいかず
かと言って新しい技術を手にしようと勉強をすると
インプットも手に付かない。
坂口さんの言葉で言うと、私はまさにインプットの一方通行で、
絶賛便秘中なのだ。

私は自身の心が強くないことを自覚した上で、
親のようにはなりたくないという思いから
西洋の薬でメンタルを整えようとは全く思わない。
結局は自身が変わらないと、自分を知ることをしないと、
根本的な改善にはならないと思うからだ。


私は最近、パートナーができた。
互いに依存しすぎない距離感が少し切ないが、今はそれで良い。
今月から彼の仕事がとても忙しいので全く会えていない。
こういう時、私は天邪鬼だし恋愛がとても下手な人間なので、
心の行き所を間違えて相手を困らせてしまい、別れる。
などということが過去に何度もあった。

最近、生理痛が軽くなったものの子宮筋腫が見つかり
女性としてホルモンバランスに変化があるのかもという思いと、
年齢的な部分で気づくことがないか自分自身を気にかけていた。
彼と付き合って会えなくなってからの初めての生理前、私の感情の起伏は
かつてないほどに湧き上がり、どん底に落ちた。
2日間、彼に軽く喧嘩を売るようなLINEを送り、翌日から
トイレ以外ベッドから出ずスマホの画面だけを見てに2日間を過ごした。

その日の夜、感情が抑えられずコンビニでノートを書い
その時思った事をじゃんじゃか書いていたら、7ページにもなっていた。
今読み返すと被害妄想が酷く、とんでもない事を書いていて
感情のコントロールができていなかった自分を見て取れた。
最近、よく聞くPMDDかも?と思った。
生理前、メンタルが不安定になる症状。
ちなみに私は精神疾患の確定診断を受けたことは一度もない。

何を言いたいのかと言うと、躁鬱ではないにしてもPMDDで落ちていた時
自分の排便方法として、ノートにアウトプットすると言う事を
私は無意識に行っていた。
誰に見てもらう訳でもなく、自身の感情を吐き出すためだけノートだ。
坂口さんも、ワークショップに参加した方の中で、
日記をつける事を薦めていた。
一つのアウトプットとして有効なんだろうと思ったし、
今このnoteに書き出していることも同じようなモノなんだろうと思う。
言葉として書き起こすことが、私にとってのアウトプットであり、
私に合っているのかもしれない。

私はデザインを生業にしているが、
自分の才能のなさに気付いた時は絶望したし(今も絶望しっぱなしだが)
どうやって生きて行こうか悩んだし、今も絶賛迷走中だ。
私はこの状況から抜け出すためのアウトプットの方法を知らずに
糞詰まりを起こしていたということになる。

この本を読んで、やっと私は間違いに気付くことができた。
自分のアウトプットはデザインではなかったんだ。
文章にして残すこと。(発信する・しないは関係ない)
と言うのが当面の答えな気がしてきた。
頑張って創作しようと思うから、できない。
できることから始めれば、良い。それだけなのかも。
そうすることで創作は自然とできるかもしれないし、
何よりも自分を知ることができる。

今思うと、過去うまくいかなかった人間関係は
PMSやPMDDと大いに関係しているように強く思う。
坂口恭平さんの躁鬱の根本的原因とは違うかもしれないが、
人が結局、鬱に落ちることに関しては男女関係なく
最終的に同じ場所にいることは変わらないし、
その解決方法を自身で探し出すこということに関しても何も変わらない。
 
近々婦人科に相談には行くが、それとは別に
坂口恭平さんの本はとても大きな気付きに繋がる内容だったし
この考えを発信してくれている彼のおかげで
私のように気付いて救われている人が多くいることは
間違いないと心から思うしそうであって欲しい。

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