屑之瀬いら

はじめまして。 屑之瀬いら(くずのせ いら)と申します。 幼少期から詩を書き続けていま…

屑之瀬いら

はじめまして。 屑之瀬いら(くずのせ いら)と申します。 幼少期から詩を書き続けています。 まだまだ勉強不足で、拙い詩ばかりですが、読んで頂けると嬉しいです。 よろしくお願いします。

最近の記事

悪魔の弾丸

憎しみと怒りに支配された 真っ赤な子宮から転げ落ちた血飲み子よ お前の母親は震えているぞ 産まれてきた意味を問う事はタブーだ 良い子や良い子や悪魔の子 アダムとイブの子よりも愛おし 欲しいものなど何も無い 狂った過去は歴史となりて 蒼白した月夜をご覧あれ 用意された弾丸は六発 お気に召すまま召し上がれ お前は神殺しに選ばれたのだ 一発目は息を殺せ 二発目は影を殺せ 三発目はアダムを殺せ 四発目はイブを殺せ 血流の川を渡ったらあと少し 紅色に染まった世界に花束を捧げ ひ

    • 私の詩

      私の血は汚いですか 赤血球が泣いてます 私の顔は醜いですか 既に涙は枯れてます 私の心は小さいですか 戯言一つで傷つきます 私の世界は窮屈ですか 木っ端微塵に散りました 私の詩は悲しいですか もう言ノ葉は破裂しました 私はあの日を忘れない 私は…… 私は……

      • 静止した生死

        錦鯉のモーションを盗み 酸素の取り方を学ぶ 水平線の彼方で 全身に這い蹲る言ノ葉は モゾモゾと語りかける それが生きる手段なのかと 三面記事に植えた生死の苗が 情報過多で萎えていく 花はいつ咲くのだろうか 流れ込んできた悪魔の囁きと 溢れ出てきた天使の戯言など 飲み込んでしまえ

        • 細胞と私

          握りしめた柔らかな細胞たちは 今にも息絶えそうだ 静かに瞳を閉じた私が 今出来る事と言えば 悲しみに浸る機械仕掛けの心 ギシギシと歯車は話しかける 返答待ちの僅かな時間で 真っ黒な命を繋いでいく 既に答えは出ていると言うのに ただの屍になった気分で 黙り込む私に落ちた雷 何も言い訳が出来なくて泣いた 弾けた想いとは裏腹に 見えなくなっていく本音と囁き 辛いだけのため息は 心の傷に染み込む 無音で溶けていく夜に もう戻ることは出来ない 涙は何処かへ駆けていく 救われる事

          恋はセピア色に

          朗読会『One Night☆Dream第2夜遥かな恋路』にて、ちゃも月さんとのコラボ作品です。 1連、3連をちゃも月さん、2連、4連と締めを私が担当しました! 朗読会は、スペースの録音にて聴くこともできますので、興味ある方は是非聴いてみてください✨ 『恋はセピア色に』 前触れもなく訪れた 春の光の中の妖精 映るものみな眩しくて 鼓動が教えた君への想い 確かに息づいている 夏の陽射しの中の君 打ち上げられた花火の様に 私の心を彩った恋の証 募るばかりの胸の奥 秋燃ゆ

          恋はセピア色に

          一夜の夢

          回転木馬で待ち合わせ 真夜中3じのお茶会に 貴方の影がゆらめいた サーカステント洩れる灯りに 煌めく宙に映し出す 流星群の成れの果て ふたりベンチに腰掛けて 肩を寄せ合い見上げてる 冷めた紅茶に映る瑠璃色 夜明けを運ぶ鳥の声 冷めない想いは胸の奥 瞳を閉じても互いが見える 言葉だけの愛ならいらないと 幻の様な時は過ぎていく 握りしめた手のひらに 確かに感じた恋の感触 どうか夢なら覚めないで 共同創作 ちゃも月

          月夜の海

          砕けた涙降る夜に 貫く月のアルペジオ 耳に焼き付くさざ波は 優しい色が良く似合う 悲しき詩歌を詠む度に 疼く心は数知れず 想う真夏の道しるべ 浮かべる夜空天の川 ムーンロードの煌めきが 瞳に映るその度に キラリギラリと繰り返す まるで瞳を濁すよに 遥か銀河の成れの果て 流れるままに身を任せ 開かれし夢ゆらゆらと 深夜の海に溶けていく 苦しみさえも悲しみさえも

          街路樹の温もり

          幼い液体が蒸発していくのを 頬杖をつきながら眺め 人生と照らし合わせれば 私はもう涙しか出ない 強気な発言や 弱気な言い訳を晒し 歩んできた道を ただただ否定してきた 増えてきた白髪 手のひらのシワは 何かを語ることも無いが 確かに存在している 振り返るには早すぎて 先を見るには遠すぎて 石畳をコツコツと歩いても 街路樹は枝葉を伸ばしながら 風の誘いにサラサラと応え 私に語りかけているようだった 生きていく事とは何か 何処へ向かって行くのか 例え分からなくても 街路

          街路樹の温もり

          未完

          ミサイル抱えた黒金魚 掬い上げたあたしは空虚 木っ端微塵のあたしの屑は かき集めても血が足りぬ 毎日陽気は異様に妖気で 毛布に絡む蒸気がふらつく 迫りくる空中浮遊の冬を噛みしめ 重たくなった瞼をこじ開け 寝息によく似たタメ息吐き出す ピーピカピーピカ鳴り響く 脳に発令された警報 絶えず耐えず耳から漏れれば 矛盾だらけのレバーを降ろす 日常的な活動内容 疑問文の言葉の末に 身体を巻き付け日が暮れる 本当の自分自身と向き合う日まで あと何人犠牲にすれば

          欲求

          心の痛み癒す為 貴方の命頂きます 身体の痛み癒す為 貴方の身体頂きます 投げつけられた錠剤と 僅かに与えられた水 簡単簡素なやり口で 落ちるだなんて浅はかよ 私の全てを統べるのは 消えない記憶見えぬ傷 独占欲があるならば 私に全て捧げなさい 朝陽を怖れているのはね 私の影を映すから 身体に巻き付き首絞めて 想いを吐けず苦しいの 夜は知らない事ばかり

          瞳に残る幻想

          定時通りに定量の薬を飲んだ葵は、ぼんやり外を眺めては、先程の散歩の事を思い出していた。 一秒事に光を失っていく世界に身を任せては、イタズラに瞬く飛行機を目で追いながら。 「今日はやけに見たなぁ……」 葵の視界の端で光る自転車のライト。安全を確認し軽く振り向くと、砂のように消えてた光。対向車線に横たわる猫は幻。回転灯を回す救急車の音は18時を指す針のようだった。 「そういえば、この前はやたらと走る人ばかりみたなぁ……」 何をそんなに急いでいるのか、葵は理由を考えながら

          瞳に残る幻想

          大人の寄り道

          ピッ! 仕事を終えて、タイムカードを切った葵は更衣室に入って、おもむろに着替え始めた。 「今日もヒマやったなぁ……ずっと続く雨の効果は絶大やな」 着替え終えて挨拶をし、店を出た葵は、駅構内のドトールへと足を進めた。 昨日から始めた「思いつき。」を更新するためだ。 「まだ雨ふってるなぁ。でも地下道いけば傘もささないですむわぁ」 蛇の道の様に風に吹かれている雨雲を横目で見送りながら、葵は地下に降り音楽を聴きながらスタスタと歩いていく。 「そう言えば、寄り道する子は不良

          大人の寄り道

          長い夜の間で

          夜空は雨雲に覆われて、テーブルの上のグラスゆっくりと倒れるように、一瞬の間が世界を包んでいた。 深夜0時を回り、葵は眠気にも襲われながらも、立ち上げた小説のコンセプトを考えていた。 「主人公が私で良いのかな?でも、ノンフィクションのカテゴリなら、書けるかなぁ?」 そんな事を思いつつ、相も変わらず書く内容に困っていた。 と言うのは、平凡な日々が続き、特に面白い事がなかったからなのだ。 ふと部屋の中を見回すと、昨日買ってきたビスコがあった。 「ビスコはすごいねんな。乳酸

          長い夜の間で

          クネクネト

          ガ ガ  タ タ   し し    た た   道 道  を を 歩 歩 む む  が が   志 志    半 半     ば ば      に に     し し    て て   倒 倒  る る 夢 夢  を を   受 受    け け     入 入      れ れ       た た      幼 幼     き き    日 ヒ   々 ビ

          クネクネト

          JAPAN

          怨念怨霊百きたれ 満員御礼歌えや踊れ あーそれよいらさ あーそれよいらさ 会釈敬礼最敬礼 はにかむ笑顔とおもてなし あーそれよいらさ あーそれよいらさ 八方美人でお人好し お偉い人の亡骸も 両手合わせてさようなら 静止したまま政治家さん 生死さまよう葬儀屋さん 哲学一つでサクラサク 金の花咲きサクラサク 四季折々の揉め事は 死期が間近のハッピーエンド 国のトップのタップダンス 何もかもを蹴り捨てろ 汚れた皿を舐めるよに

          君に会いたい

          寂しい気持ちと、ぽっかりと空いた心。 君は今、どんな思かな? 早く会いたい。 #今こんな気分

          君に会いたい