Pさんの目がテン! Vol.3 ヴァージニア・ウルフ「病むことについて」について 1(Pさん)

 今度は、全く関係ない動機で読んでいた、図書館で借りた、ヴァージニア・ウルフのエッセイ集『病むことについて』を取り上げる。何に取り上げるというんだろう? 今稿はnoteのシリーズ化を目論み起草したのであるが、まだ全体として何、という名前や流れを決めていない。
 Pさんが今現在読んでいる本を取り上げ、何かしら語る。これ用に読むということはせず、従前どおり、なるべく内的なつながりによって選書したい。まあ、それくらいしか決めていない。
 今回はヴァージニア・ウルフで、何でこれを読むことになったのかというと、英語を勉強したいが為で、元々僕は英語で読めるようになったら読みたいと思って手元に置いている原書が何冊かあって、そのうちの一つがヴァージニア・ウルフの『A mark on the wall』だった。まず以て、英語の規則で最初につまづくのが大文字小文字の使い分けである。基本は、文のはじめの単語の語頭の字のみを大文字にすると、学校では習ったはずだった。しかし、じっさいに本を開いてみると、各単語の語頭全部が大文字になっているもの、最初の単語全文字が大文字になっているもの、それらの順列組み合わせだけ存在するような気になるくらい様々なパターンがあって、とても覚え切れない、向こうも適当にやってるんと違うか、と思うくらいで、この題名の表記も記憶で書いているのでこれで本当に合っているのかはわからない。
 そんな所でつまずいているのだから、僕の英語勉強の計画がどうなっているのかは、察しの通りである。
 で、この「マークオンザウォール」、このエッセイ集を丸々翻訳したものというのはどうやら存在しなかった。もしかしたらあるのかもしれないけど調べられなかった。もともと一冊に構成するつもりで集められたエッセイではなく、この原書もどうやら寄せ集めのようであるから、これを丸々翻訳しようという気が起きなかったのかもしれない。けれども邦訳されているエッセイというのも確かにあるはずだから、違う書名のついたウルフのエッセイ集の翻訳の中に、この原書に収められているものが何篇か入っていたり、あわよくば大部分が収められているというものも、あるかもしれないと思い、ヴァージニア・ウルフのエッセイ集らしきものを片っ端から図書館で借りたという次第である。たいした次第でもないのに、無駄に長くなった。
 これから、話が逸れる、無駄な話が長くなる、なんてしょっちゅうであるから、いちいち言わないことにする。(続く)

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