とてつもなく軽くてどんだけと思うくらい切ない(Pさん)

 題名に意味はないです。
 昨日から、アマゾンの「Kindle Unlimited」という、特定の本に対して、月額いくらで読み放題という、いわば音楽で言うサブスクみたいなものの電子書籍版のサービスの登録を、行った。
 今まで、軽く検討はしていたが踏み切ることはなかったが、年も改まったことだし、読書をする動機付けになればと思ってはじめたのだった。
 これは、サブスクリプションであるから、肝心なのは一体どんなコンテンツが加わっているのかという点であるが、僕は、しばらく前から、このキンドルアンリミテッドに、講談社文芸文庫の作品がいくつか入っているという情報を得てから気にはなっていて、その上で年始のきっかけをえて始めたという感じである。
 ものすごく大雑把な計算でいえば、他人が言っていたことだが、このサブスクリプションに登録して、月に二冊、なんらかの本を読めば、値段としては元が取れるのだという。それで、たとえば漫画やビジネス書だけだというなら、迷ったところであるが、講談社文芸文庫という、たとえば藤枝静男の『空気頭・田紳有楽』その他の作品や、前に話題に出したロブ=グリエの『覗く人』、『迷路の中で』など、それから大江健三郎の結構な作品、古井由吉の結構な作品など、読んでおかなければ嘘だという作品が入っているレーベルが結構な量入っているということから、登録に踏み切ったわけだった。
 見ると、年始のセールとして、本来、月に千円前後かかるところが、今月と来月の二月分で、99円という、破格のセールをやっていたものだから、ものは試しだという気持ちで、金銭的にも気にせず始めてしまったのだった。
 ただ、あとはこの目の中に文字をどれだけ入れられるかという話になる。
 とりあえず、蓮實重彦の『物語批判序説』、柄谷行人の『内省と遡行』をダウンロードして読み始めた。

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