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発信初心者の僕が2020年に実施したTwitter/note活用法

こんにちは、株式会社nanocolorの川端(@nanocolorkwbt)です。

今回の記事は、こうやればTwitterやnoteがうまくいく的なノウハウは一切ありません。僕の今年一年の活動をまとめただけですが、もっとうまくやる方法があれば教えて欲しいですし、勝手に誰かの役に立てたならそれはラッキーくらいに思っています。

2020年がいよいよ終わりが近づいてきましたね。今年は個人的にTwitterやnote、ウェビナーなど発信を中心に活動した1年でした。弊社ナノカラーという制作会社は少人数で規模も小さく細々と経営しています。よって1人あたりの仕事領域はとても複合的で広範囲です。

昨年まで僕も営業やディレクション、デザイン制作など実務面で携わっていましたので、「自分の稼働=売上」に直結していました。しかし今年は直接的に売上に貢献した働きはほぼ行っておらず今期の売上は全てスタッフ達の働きにより生まれています。

これは過去10年で初めての経験でした。

外の世界と繋がる初めての経験にとても感動しつつ、一方で社内の案件がひっ迫している状況を横目に僕は課外活動を行いとても心苦しい気持ちもあり、自分にとってはどちらもいい経験でした。

なぜ個人活動を始めたのか??

僕たちは制作物ではなく過程を重要視しています。制作会社の見せ方はCVR〇〇%UP!やCPA〇〇%減少!という見せ方が多いですが、依頼主の懸念は「ウチの会社でもちゃんと成果が出るの?」という再現性の有無です。もしかすると再現性の高い神業ロジックがあるのかもしれませんが、弊社にはそんなものがありません。

そのため僕は制作に対しての考えや過程を発信するべきと考えました。結果はお約束できませんが、ウチのやり方に懸けてくれませんか?というスタンスです。

成功事例自慢ではなく、思考の総量と課題に対してロジカルなアプローチを強みにしてます。

そしてそれは会社ブログではなく僕個人の声として発信する方が、発信量も増え接触頻度が高まりやすく、nanocolorの認知につながりやすいというのも狙いでした。

また、スタッフの人から「代わりのきく仕事は全部やるので、外に出ていってください。それが僕のこの会社にいる存在意義です。」と言ってくれました。今でもこう言ってもらえた感謝の気持ちは忘れられません。

弊社には「大手経験」のあるスタッフがいません。業界経験の長い人もいません。だから業界の正解とされている領域をあまり知らない、いわゆる野生タイプのスタッフが多い会社です。

そのため、絶えず自分達の独自の方法で正解を出し続けなくてはいけません。そんな環境だからこそスタッフのみんなには、僕たちの頑張ってた事は間違ってなかったんだ!と感じ自信をつけて欲しい、そういった願望もありました。

1年の活動を数字で振り返る

今年僕が積極的に活動したTwitter/note/ウェビナーという3つの領域です。

Twitter

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ソーシャルドックを始めた今年の1月10日時点でフォロワー数が309人です。そこから分かりやすく各月の10日時点のフォロワー数推移を計測しました。(+は前月からの増加数)

1月10日 / 309人
2月10日 / 388(+79)
3月10日 / 630(+242)
4月10日 / 1501(+871)
5月10日 / 3001(+1500)
6月10日 / 4492(+1491)
7月10日 / 5460(+968)
8月10日/6823(+1363)
9月10日 / 7875(+1052)
10月10日 / 8693(+818)
11月10日 / 9170(+477)
12月10日 / 10211(+1041)

僕のTwitter運用は数字を見ません。基本的には思いつくまま発信しています。



ウェビナー

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生まれて初めて人前で話すウェビナーには600人以上の方から応募頂き、そして90分も遅延してしまうという失態をして今なおトラウマです。しかしSNSとnote、そしてウェビナーの組み合わせに可能性を感じたので…

・テーマ決めてツイッターで反応をテスト
・反応よかったテーマをnoteに下書き
・noteで使う図解とか見出しをTwitterで出す
・またTwitterの反応をみてnoteを調整
・好反応noteをウェビナーする
・フィードバックから新テーマを模索する

というサイクルを5月は繰り返し、手応えを感じたので本業に活かせる認知拡大を7月より模索しました。

・LP(主力サービスの認知拡大)
・マーケティング(過程や考えの啓蒙)
・デザイナー(ポジショニング)

この3つの軸で認知拡大するためそれまでとは違う影響力のある方にウェビナー出演を依頼しました。当然、影響力のある方々なのでこの3軸ウェビナーでは申込者数が1000人を超えました。

note

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中にはゾンビ等のおふざけ的な記事も書きましたが、今年一年の成果です。

しっかりとデータ収集をしていませんが、メール問合せの文末や商談時に「御社代表のTwitterやnoteを拝見しています」と言っていただける事が体感で2割ほどあります。

何が変化したのか?

サイトへの流入キーワードと数に変化

※今年の活動は上半期はあまり数値が低いため下半期を中心に変動率を測定してみました。

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会社名・個人名での検索数/流入数が大幅に上がる

昨年まで弊社はサイトをあまり活用していなくて、お恥ずかしい数字ですが顕著にボリュームが上がりました。

「ナノカラー」 約3.1倍
「nanocolor」 約5.6倍
「株式会社nanocolor」 約1.7倍

屋号の検索ボリュームが増えた事は非常に嬉しいですね。(昨年までは誰も知らない様な会社だったので向上率は非常に高いですが…)

僕の名前の検索数も上がりました♪

他人から興味を持ってもらえる事がなかった僕には、川端康介と検索する人が存在する時点で驚きです。

あと、「デザイン 言語化」という流入があったのが面白いですねwそういったコンテンツを作った覚えがないのですが、これなんなんでしょう?笑

問合せ数はさほど変わらず

2019年(合計 222件/0件)
■1月〜6月
・問合せ数 122件
・資料DL数 0件
■7月〜12月
・問合せ数 110件
・資料DL数 0件

2020年(合計 236件/129件)
■1月〜6月

・問合せ数 108件
・資料DL数 12件
■8月〜12月
・問合せ数 128件
・資料DL数 117件

問合せ数自体は上半期も下半期もあまり変化はありませんでした。今年の7月にサイトをリニューアルし資料ダウンロードができる様になりましたので、下半期からダウンロード数が伸びています。

リニューアル時にサイト内のコンテンツが大幅に変わり、価格表記を無くしました。それにより問合せいただく企業のセグメントがきれる様になり、いわゆる「問合せの質」が微量ですが上がった体感があります。

1案件あたりの金額が約2倍に

今年のミッションは単価向上とそれに伴うサービスの質向上でした。ずっと実施していた調査項目を体系化し、それをサービスとして販売する事で今年末には1案件あたりの単価が約2倍近くに上がった取組が増えました。弊社での最低金額が自然と上がった手応えを感じています。

これは僕の活動とは直結していませんが、体系化のヒントは課外活動の交流からうまれました。

もちろん工数増や関与スタッフ増で、利益率が下がった様な案件も中にはありますが、利益率よりも質の向上に対して重要視する投資した1年でした。

99%直案件に

昨年より代理店案件の削減を目標にしていまして下半期はほぼ0に近づきました。

社内全員が自走←ここが一番嬉しい

まずコロナによりリモートになった事もあり、さらに僕が会社にいる時間が減る事で、スタッフの案件に対する自分事化が促進しました。僕よりも経験年数も少ないので、とても非効率な面もあったでしょうし、かけた時間と質が伴わない時もあったでしょうが、次の案件にどう活かすのか?を自ら考え仕事に取り組んでくれる様になりました。

昨年までは多くのスタッフが「待ち状態」が多かったのでこれはかなり大きな変化であり、弊社の文化形成にもなりました。

note/Twitterで気をつけていた事

そもそも文章をちゃんと書いた経験もなく、何を発信すればいいのかわからなかった僕ですが、noteやTwitterではこういう事に気をつけていました

・否定を使ったポジショントーク
→こういう人はダメだよ的な表現は僕は極力しない様にしました。比較対象を作るとポジション獲得には便利なのですが、それをすると僕は終わりな気がして気をつけています。そもそも僕は他の制作会社の内情も、他人への関心度も比較的低いため、他者を意識せず自分だけに集中して実施できた気がします。

・テーマだけではなく切り口も必要
→僕の書いてるテーマは誰でも書ける事です。そこに切り口やオチをセットで考えました。

あと一歩踏み込む・掘り下げる・別の角度で見るなどです。Twitterやnoteでよくみるバナーに関しての記事は「構図の作り方」や「デザインのレビューやビフォー/アフター」が多く見受けられます。僕がそんな記事を書いたところで誰の役にも立たないと思い「ビジネス論でバナーで考えみよう」や、「1個50万円の制作費用でバナーを作る方法」となどの切り口を考えnoteを書きました。

・SNSと連動する
→コンテンツの質を高めるのは当然ですが、僕の書く記事の質が決して高い訳ではないと思っています。よって、僕の記事を読んでくれる人やシェアしてくれる人が自然と生まれる様なSNS運用を心がけました。つまり実施した事は普段から人と挨拶したり、リプしたり、という当たり前のことです。都合の良い時だけ「イイねください」「note読んでください」なんて、人のコミュニケーションとしては終わってますもんね。

あと多少の認知度は必要だと感じました。知らない人のおふざけツイートは誰が見ても面白くありません。

その証拠に…

ネコ描いたりその辺に寝転がったりしていますね。いいねも全くついていません。

しかし認知が高まると反応率が高まり出す
少し肩の力が抜けて僕が面白くなったのか、もしくは優しい人が増えたのか反応率が高まる様になりました。

やはり一定の認知度って大切ですね…



・自分より影響力がある人をターゲットに
→誰にでもわかりやすいように書く事は最低限必要ですが、内容に関しては鋭さが損なわれると思ってます。なので書くテーマの中にいる影響力のある人をターゲットに作ってました。例えばLPのnoteを書いたときのターゲットは影響力のあるマーケターの人です。あのnoteでデザイナーの方からの評価は副産物でした。

当然マーケターの方から見ると僕のマーケティング力は非常に弱く感じる可能性もありましたが、一方で制作会社という立場や目線からマーケティングを読み解く文脈はあまり少ないと感じていたのでそのポジションを果敢に挑戦して狙いました。

最後に

Twitterを始めた頃、僕は数千円でTwitter運用の有料記事を買って読みました。めちゃくちゃ細かいKPIを追って分析したり、キャラ付けとか…正直めちゃくちゃ面倒臭いと感じてしまい、1月〜4月ごろまでは本当に辛かったです…(結局、有料記事の内容は実施してません)

ですがあの頃に仲良くなった人たちとは、今でも交流があり、zoom忘年会もしたりします。大人になってできた友人の存在も僕がTwitterを頑張れた大きな要因です。

そして今年の活動を会社の利益に変換する事が、活動を後押ししてくれたスタッフへの恩返しですし来年の僕の仕事ですね。

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