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上司や会社に甘えません。

森岡毅『マーケティングとは「組織革命」である。』を読んでいます。

「社内での提案が通らない人は、自分の視点でしか物事を見ていない」という話の中で、以下のような話が出てきました。

にもかかわらず、視野が狭いだけならばまだしも、もう少し悪いケースになると中には「わかってくれない」「会社は理解してくれない」と、すぐに大きな不満を抱えてしまう人がいます。
まるで自分の提案を買う義務が上司や会社にあるかのように勘違いしているのでしょうか!?頑張っている自分がこれだけちゃんと考えたのだから、それはちゃんと理解され尊重されるべきだと!?
その勘違いは、相手への依存であり甘えであり、プロとしては失格です。
(P.185~186)

「自分の提案を買う義務が上司や会社にあると勘違いしているのか!?」
「自分が頑張って考えたものは、理解され尊重されるべきだと!?」

この部分には、ドキッとさせられました。
自分の中にも、このような勘違いがある気がしたからです。

自分が作った提案が通らなかった時に、「せっかく考えたのに!」「わかってよ!」といった被害者意識を持ってしまうことは、プロとして失格です。
被害者意識が生まれてしまうのは、「自分は良いこと、正しいことを考えている」という思いがあるからだと思います。
しかし、「考えたこと」がそのまま評価されるのは、学校までです。

組織人として、プロとして求められるのは、その先の、「それをわかってもらえるよう努力すること」なのだと思います。
組織の目的や戦略、意思決定者のメリットなどを考え、それを伝わるように伝える努力をすることが大前提。

そして、もし提案が通らなかった時は、「何が足りなかったのか?」「次はどうすればいいか?」と、自分に矢印を向けて考える必要があります。

それをせずに被害者意識を持つことは、完全に甘え、プロ失格です。
甘えたことを言わずに、「自分に何が足りなかったか?」という自責の思考を持つことが必要です。少なくとも私は、会社や上司に対して不平不満、文句を言うだけの人間にはなりたくない。


思ったようにいかなかった時に、他人を責めるか、自分を責めるか。
自分の足りない部分、弱い部分を見ることは勇気がいることです。上司や会社に文句を言う方が100倍ラク。

でもそこで、あえて自分に矢印を向け、「理解してもらえないのは、自分が力不足だからだ」と認めることからスタートする必要があります。
そうすれば、その経験を自分自身の学び、成長のチャンスに変えることができるのだと思います。



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