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SDGsはそのうちSDGsw(=SDGs?そんなのありましたねw)になりそうという予感がする

持続発展可能な社会・・・SDGs、美しい言葉である。

この概念自体は素晴らしいものであるし、西洋に押し付けられるまでもなく、古来日本人が重視してきた概念と重なる部分があるため、個人的にはその取り組みを支持したいと思っている。

けれども、現実社会をみれば、SDGsは単にビジネスツールとして用いられていることが多く、そういうケースを見るたびになにか冷めてしまう自分がいる。

安売りされすぎた挙句、あと数年もすれば、SDGsなんて誰も言わなくなるなり、オワコン化するのではないだろうか。SDGsはSDGsw(=SDGs?そんなのありましたねw 笑)になってしまうのではないかという警鐘を、勝手に鳴らしてみる。

SDGsの欺瞞が垣間見える事例

少し前の話題であるが、特に辟易したのが、コオロギ食である。

来るべき食糧難に備えて、コオロギを食べましょう

この売り文句に対しては、一度note記事にまとめたことがある。

これもSDGsをうたい、来るべき食料不足という謎恐怖を煽っての、新たな市場の開拓である。

こんなのがSDGs? そりゃ、冷めますわ。

そしてもう一つの事例が、2023年3月に起きた米シリコンバレー銀行の破綻。本来の銀行業の融資業務が減ったことの穴埋めとして、長期債投資を行っていたのが破綻の一因とされる。

金利が安い時代に、比較的金利の良い長期債で儲けようとしたが、インフレ対策として金利が急上昇したために、保有している長期債が大幅に含み損になっていまった可能性がある。

長期債の代表的なものが、「SDGs投資」である。

SDGsとかいうわけのわからないものに投資させて資金を集める手法は、なんとなくかつてのサブプライムローンにちょっと似ているような気がする。どんなジャンク商品が混ざっているか分からない。

海のものとも山のものとも分からない「SDGs投資」も、目先の金利変動には無力だ。ここにもSDGsを金儲けのツールとして使っていることのゆがみがあるように思える。

そういう「胡散臭い事例」が増えれば増えるだけ、SDGsという概念がオワコン化していく。そういう懸念を感じる。

SDGsをオワコン化させないために、日本式SDGsの発信を!

というわけで、SDGsの安易な大安売りセールが続く限り、いずれSDGsはSDGsw(笑)になるだろう。

けれども、まともなSDGsビジネスも当然あるわけで、日本では水素エネルギー開発や、石炭火力のCO2リサイクル開発などがこれに当たる(他にもたくさんあるだろうけど・・・)。こういう「ホンモノ」までオワコン化させてはならない。

加えて、「持続発展可能な社会」とは、古代より日本人が大事にしてきた概念・「八百万の神(自然への畏敬の念)」に通じるものがあると私は思っている。

西洋人に今さら教えられるまでもなく、日本人には自然に根付いている価値観である

こういったことをこそ、日本社会はもっと世界に発信していくべきだろうと思っている。

SDGsをオワコン化させないことは、むしろ日本に課せられた使命かも知れない・・・

(画像は写真ACから引用しています)

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