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大統領就任前から世界を動かすトランプ氏と、安倍氏が果たした役割

トランプ氏を見ていると・・・良くも悪くも「すごい人だなぁ」と常々思う。

大統領選が近づくにつれ、その発言は徐々に世界の注目を集め、大統領就任前から世界に影響力を行使している。こんな元気な77歳、ある意味では目標にしたいぐらいだ・・・

日本にも厳しいトランプ

トランプ氏は「アメリカ・ファースト」なので、日本に対しても基本的には厳しい。すでに、円安に対する厳しいコメントも発表しているし、日本製鉄のUSスチール買収にも激おこだ。

トランプ氏は投稿で、ドル高は「愚かな人々には心地よく響くが、彼ら(米製造業)は競争ができず、仕事を失うか、『賢い』国々に工場を建設するかのいずれかを余儀なくされるだろう」と指摘した。

 自身が大統領に在任中は、ドル高を阻止するために「日本と中国、その他の国に制限を設けていた」とも主張した。為替介入などの通貨誘導政策を防いできたとの趣旨とみられ、「制限を破れば、地獄を見ていただろう」とも強調した。

上記記事より

トランプ前大統領が「私なら即座に阻止する」と買収を認めない考えを表明。バイデン大統領まで買収に反対する組合の姿勢を後押ししているとされるなど異例の展開となっています。

上記記事より

トランプ時代の安倍氏の役割

トランプ氏の日本にも厳しい姿勢に対して、盾の役割を果たしていたのが、安倍元総理である。安倍氏の死に伴うトランプ氏の発言をみていると、本当に安倍さんのことが大好きだったんだな~と感じる。

「メラニア(夫人)と私は、真の偉大な人物であり、日本の首相であった安倍晋三氏に対して、深い敬意と哀悼を表す。率直に言って、彼のような人物はいない。国を愛し、一生懸命闘ったことで日本は自由と安全を保った。私たちは非常に親しい友になった。晋三ほど平和に大きな情熱を傾けた人はいない」

安倍氏国葬におけるトランプ氏声明

安倍さんが好きな人も、嫌いな人もいるだろうが、トランプ大統領が再選すれば、安倍さんという傘を失ったということを、全国民が思い知ることになるかも知れない。

そして、安倍さんは、トランプ氏とEUをつなぎとめる役割さえ担っていた。

トランプ時代、安倍氏が実質的に世界のリーダーの役割を担っていたということを、ほとんどの日本のマスコミや国民はご存じないと思われるので、アーミテージ元国務副長官の言葉を証拠として挙げておきたい。

アーミテージ氏は数十年にわたり、日本の歴代政権に安全保障政策を助言してきた。その中でも安倍氏は「最高の戦略家だった」と述べた。特に安倍氏が提唱した「自由で開かれたインド太平洋」について、「中国との関係を相互に、公平なものにしようとした」と分析した。

(中略)

安倍氏の国際社会に対する功績について、「(米国の)トランプ(前)政権は民主的価値観を擁護するリーダー役を務めることに関心がなかった。その時、安倍氏が自由世界のリーダーとして立ち上がった」と強調した。

アーミテージ氏発言より

安倍氏亡き世界で、トランプ大統領率いるアメリカ合衆国は世界をどこへ導くのだろう。

そういう意味では、安倍氏暗殺の犯人は、世界の歴史を変えてしまった可能性すらある

そんななか、安倍外交の中枢を担った麻生氏がトランプ氏に会いに行った。これは、とてもよかったと思う。

安倍外交の「自由で開かれたインド太平洋」戦略は、もとをたどれば麻生氏の提唱した「自由と繁栄の弧」に遡る。麻生ー安倍外交には、明確な連続性があった。そして何より、岸田さんより、麻生さんのほうがトランプ氏とは気が合いそうだw

麻生氏は会談後、読売新聞の取材に対し、円安ドル高の影響も議題になったと明らかにした。トランプ氏が「円安ドル高で日本への輸出が伸びず、製造業が打撃を受けている」と主張したのに対し、麻生氏は「日本企業は利益を上げているが、米企業のシェア(占有率)を奪ってはいない」と説明した。

上記記事より


安倍氏なきトランプ時代、世界はどこへ行くのか?

ということで、77歳にして元気なトランプ氏、個人的にはとても面白い人だなぁと思うが、日本を目の敵にさせない役割を担っていた安倍氏なきあと、トランプ・アメリカが日本にどのような立場をとるのか、一抹の懸念がある。

麻生氏はそれなりの緩衝材になるだろうが、さすがに第一線は張れないだろうと思うので、若い有能な政治家の出現を望みたい。

そして、以前に一度記事にしているが、トランプ大統領再爆誕なら・・・ポンぺオ副大統領を強く望む・・・!!

(画像は写真ACから引用しています)

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