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1年半の恋、終局

彼が答えを出すと約束していた5月末。
見守ってくださいと私が言ったのに、noteを書き上げるまでに随分と時間が掛かってしまった。

長くなりそうなので、先に結論から書きますが、彼とはお別れしました。まぁもともと、付き合ってはないですけども、

______初めに言いますが、浮気関係です。
私が浮気相手です。読みたくない方は読まない方がいいです。
浮気を肯定するような文しか書けていません。_____



                                 *  *  *


浮気関係がずっと続いた、この一年半の間、彼が何を考えてわたしと過ごしていたのか、私は知りたかった。

私とはほんとに遊びだった?
彼女とはどうなった?
私の事、どう思ってる?

彼と出会って可愛いと言ってくれて、抱きしめてくれて、自己肯定感が爆上がりしていた私も、
段々と彼に求めることが多くなって、自分しか見えなくなって、自分に自信がなくなっていった。


「一緒になりたいって考える時間が辛いし、距離を置かないとあなたを忘れられないのに、好きだからすぐに会いたくなってしまう。
だから彼女にする気がないなら、私と離れる決断をして。彼女か私、どちらか選んで。」

そう言ったのは今年の1月末。
5月末までに答えを出すと、彼は約束をした はずだった。

ところが5月末が来ても半月すぎても何も言ってこない。
会っているのに、話す時間はあるのに真剣な話をする気配がない。
少し待ってみたけど、言う雰囲気を出さないから、私から話があると切り込んだ。
ホテルを取って、ゆっくり話すことにした。

6/23__19:00
ホテルに着いて、とりあえずゆっくりする。
何を話したかな、あまり覚えてないくらい、くだらない話をして笑った気がする。
いつもどうりに。

__21:00
彼は眠った。私との時間を作るために、朝早くから学校に行き、タスクをこなして今日来てくれた。
それは分かっていたので、話すために今は少し寝させようと思った。

__23:00
私がお風呂に入ろうと起き上がったら彼は起きた。
2人共お風呂に入って、バスローブでいちゃいちゃして、一緒にゲームの麻雀をした。


6/24__0:30

歯磨きをしてあとは2人とも寝るだけになった。

もう今話すしかない、
ずっともやもやしていた思いを、今出さなきゃいけないという瞬間になると、1文字も出てこなくなるのは何故だろう。

「1月末に話したこと、覚えてる?」


そう聞いた。

彼は覚えてなさそうな顔をした。
顔を見て、
あ、ほんとに忘れてるかも、この人。まじ?忘れるとかある?ありえなくない?それじゃあ期限も忘れてるじゃん。また1から話すの?ばかなの?

色々ごちゃごちゃになっている間に、彼が思い出したような表情をしたので、

「忘れてた?」
と聞いて、うん…と答える彼に
「そう。」とだけ言う。

あからさまに機嫌を悪くすることしか出来なかった。

ベッドに入って、いつもだったら向き合うけど、もちろんそんな気にはなれないので仰向けになった。
彼は何も喋らない。
見たら気まずそうな顔をしていた。

私は、
「答えに期待してたわけじゃないけど、あなたは私とした約束ぐらい守ってくれると思ってた。大事な人に大事な約束を破られて、残念。」

と話すと、
彼は謝らせてくれと言った。

期限を守れなかったこと、
1月末に話した時、泣いて訴えてくれたのに応えられなかったこと、
ずっと答えを出さなかったこと

彼は私に、これからどうしたい?と聞く。

それを私じゃ決められないから、期限を決めてあなたが決断するって約束だったよね?
と答える。

また黙り込んだので、私は言いたいことを言うことにした。


「約束守って貰えなかったら好きじゃなくなるんじゃないかなって思ってた。
もう好きじゃないって言ったら本当のこと言ってくれる?
彼女にする気は無いけど、セフレは失いたくないって言ってよ。」

また私が先に泣いてしまった。
泣かずに言おうと決めていたのに。

ここまで言って彼はやっと答えてくれた。


「好きな気持ちがなかったら、忙しいなか時間作らないし、ほんとにただのセフレだなんて思ってない。
素直に楽しいし、一緒にご飯食べたりしたいから誘ってる。
でもそう思わせてしまってるのは俺のせいだから、ごめん」

「正直に言うと、2人同時に好きになってしまってる自分はいた。」


彼女とは別れないんだ。
もう離れなきゃいけないんだ。
こういう結果になるの始まった時から分かってたのに。途中から、これ以上辛くならないように期待してなかったはずなのに。想像してた通りに話が進んでいくと涙が止まらなかった。私にはどうすることも出来なかった。


たくさん話して泣き疲れたあと、

お互い好きな気持ちを無くすためには、距離を置くのが一番いいと思う。
あーちゃんは今の関係、つらい?
と彼は聞いた。

ぼーっとしながら、もう後回しに出来ないと決め、
小さな声で、でもはっきり聞こえるように
うん
と言った。

じゃあ、と私の目を見つめて、
「もうこの関係やめよう。」

そう言った後、彼は私の前で初めて泣いた。


なぜ彼が泣くのか。泣きたいのは私なのに。被害者は私なのに。

その時はそんなことを考えられずに、彼の私への思いは本当だったんだ。本当に大切に思ってくれてたんだ。そう実感できて、幸せな気持ちと辛い気持ちで2人で抱き合って泣いた。

言うのがこんなに辛いと思わなかった。
と彼は言ったので、

答えを出してくれてありがとう。
楽しかったね。

と応えた。



全部は書ききれないけれど、
彼とは連絡を断つ約束をした。


翌朝モーニングに行き、お昼までゆっくりして、駅まで送った。
駐車場で、またお互い泣きそうになっているのを我慢した。
我慢しているのに、いつまで経っても彼が繋いでいる手を離さないから、
結局泣いてしまった。
彼を見送って、ありがとうのLINEを終えて、しばらく放心した。

帰り道も、どうしても涙が止まらなかった。



それからまだ数日しか経っていないし、思い出してすぐ泣きそうになるし、未練しかない。




彼と色んなところに行ったから、なに食べてても思い出してしまうし、

LINEのトーク履歴とか、
彼が教えてくれていた捨て牌の指摘とか、
最後の日、つけていい?って言われたこの跡だけが、彼との一年半は現実だったんだって思わせてくれる。

話して楽しかったことも、言いたいこと言えなくて伝わらなくて辛くて泣いたことも、数え切れないほどあったなぁ。
それじゃなくて先イーピン切る。とか、迷ったら撥なんだね(笑) とか、言われてないのに横から聞こえてくる気がするし、
あの日、最後って分かるくらい強く抱きしめられた感触も、力強さも温かさも何もかも、まだ全然忘れられないよ


私は自分の感情を可視化するために、今まで文章にしてきたけど、書いてて良かったなぁと思います。
思いを文章にすると、思い返して読んだ時、
この決断は正しかったのか、その時と考えは変わってるかよく分かるから。


いつか読み返した時、恥ずかしいって思えたら、それが今の私にとっては、少し嬉しい。






Ckw.

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