ぶれない。

COVID-19の影響で、私の研修先の病院もオリエンテーション短縮、海外旅行から帰国したものは28日間自宅待機などの対応がとられました。
まったく見知らぬ土地で、テレビもネットもない状態で自宅待機していたので、これからのモチベーションを高めるために何を頑張るかを具体的に決めようと思ったんです。
今までふわふわしてた未来像が、少しだけはっきりしたので備忘録。

私は何のために医者になるのかなあってずっと考えていたんです。
国境なき医師団に入りたいという一心で医学部に入って、
興味がなくなったわけではないけど、私にはそこまで崇高な心もない気がして。
しかも国境なき医師団に入るにはそれなりの勤務年数が必須で、病院を早々と去りたい私にとって耐えられない気がして。
ほとんどの医学はやっぱり、病気の人をなおすものであって、
でも私は、今まで出会った大好きな人たちや半径5メートル以内の人がずっと笑っていてほしくて。
病気になってほしくないんです。治療ができるのは魅力だけど、私は今日元気な人が明日も笑っていてくれる方が嬉しい。そういう仕事がしたいなって思い始めて。
じゃあ予防医療かなあと考えて、役所や省庁にも何度か見学行かせていただきました。
楽しそうと思う反面、国境なき医師団からは遠ざかっちゃうなと。
死の瞬間も幸せでいてほしいと思って、緩和ケアにも興味が出ました。
いろいろ悩んでたんです。

この2年間で、何を頑張るか、どんな人になりたいかって考えたとき、
国境なき医師団に入るために医学部に入ったことを改めて思い出しました。
いろいろやりたいことはあるし、病院勤務は嫌だけど、でもきっとこれはぶれたらいけない夢だなと。
それなら、応募のために必須の条件を集めるために最短のルートを辿れるよう頑張ろうと、目標ができました。

私は崇高な心の持ち主ではないので、正直困っている人を救うために医者になったんじゃないんです。
大好きなみんなにずっと笑ってほしかった、国境なき医師団に入るって夢を叶えてほめてほしかっただけなんです。

私の夢は、きっと国境なき医師団として1度派遣されれば叶ったことになります。
そのあとも医者を続けない可能性も十分に考えられるようになりました。

ここまで頑張る!って目標点を決めたので、それまでは目の前のことを精一杯頑張ります。
働きながらしか得られない視点もあると思うので、その間に次の夢や、大好きな人らがずっと元気でいてくれるよう私にできる方法を考えていこうと思います。

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