#12 新しい家族との距離感 2月某日 誤り交換日記
前回の交換日記から早4ヶ月…!その間にいろんなことがありました。イタリアへ行き、アメリカでクリスマスに小旅行し、日本へ一時帰国。どれもこれも別でnoteの記事やPodcastのネタにしそうなので、せっかくならこの交換日記には、それらからこぼれ落ちてしまいそうなエピソードを書ければ、と思います。
端的に言うと、ああなんか新しい家族もいいなあ、と思った話。
夫の家族が関東に住んでいることもあり、一時帰国では東京近郊にも一週間ほど滞在しました。
いつも夫の実家には泊まらないので、気苦労はないものの(「義実家に泊まらなくて良い」はかなりの数の友人に羨ましがられる)ぶっちゃけホテル代はかさみます。
そんな私たちを気遣ってか、義妹(夫の妹)が、「我が家に泊まっていいよ!」と声をかけてくれました。
義妹夫婦は家族向けの広い3LDKの社宅に住んでいるので、私たち三人が寝る部屋もあるよ、とのこと。
ほんとにいいのかなあ。
兄夫婦(義弟にとっては義兄夫婦)が泊まりにくる。字面だけでも煩わしく感じます。このありがたいオファーを言葉通り受け取っていいのか迷いましたが、義妹の人柄的に泊めたくもない相手にわざわざ言うことはしないと思えたので、ありがたく泊まらせてもらうことにしました。
義妹とは夫と結婚する前から何度か一緒に飲んでいて、明るく快活で、思いやりにあふれ、かつしっかり者のとてつもなくいい子なんです。
義弟も本当にいい子で。初めて会ったのは、彼らがハネムーンでアメリカに来たとき。我が家と一緒にグランドサークル(グランドキャニオンなどの国立公園が集まった場所)を旅行しました。
初対面の義兄夫婦と、初めてのアメリカで一緒に旅行するって、すごくないですか?私なら嫌です。笑 社交性の高い、人懐っこい、めちゃくちゃいい奴なんです(いい子、よりいい奴、と形容したくなるキャラ)。
そんな彼らの家に、3泊4日お世話になりました。
なんと娘へのプレゼントを用意してくれていて、娘、歓喜。これが大ヒットで滞在中はずっとそのおもちゃで遊んでいました。色んなものが作れるので楽しい。アメリカに戻ってからも遊んでます。私は知らなかったのですが、有名なおもちゃみたいです。娘がもらったのはこの、キラキラバージョンのやつ。
義弟が大の納豆好きなおかげで毎朝のように納豆卵かけご飯を食べられ、至福の日々でした。納豆最高!卵かけご飯最高!
余談ですが。私は一度ご飯を炊いたら食べ切るまでそのまま保温しておく怠惰な人間なのですが、義妹たちは残ったご飯を即座にラップに包んで冷凍しており、震えました。
あとは一緒スーパーへ行き、食べたい食材を買って朝からおでんを仕込んだり。彼らがお気に入りの鍋つゆで鍋をつついたり。
紅白を見ながらみんなでやいのやいの言って。
最後の夜は娘を寝かしつけた後に4人で話していたら夜中の2時になっていたりして。
家族なんだけど、サークルの先輩後輩みたいな、友達みたいな距離感でいられてすごく心地よかったです。でもいざ離れると、用事がある時しか連絡し合わない。会うのも一年に一回(日本とアメリカだから、というのもあるけど)。この感じは家族・親族の距離感でもあるよなあ、と。
そもそも誰かの家に泊まるのが好きではない私。それなのにこんなに素敵な日々を過ごせたのは、義妹・義弟のお陰に他なりません。
気を遣わせない空気感、関係性というのはかけがえのないものですね。彼らにとって私たちも居心地の良いゲストであったことを祈るばかりです。
もう結構前ですが、義弟に言われて嬉しかったことがあって。
一緒にグランドサークル旅行をした年の年末のこと。日本へ一時帰国した私たちは、東京で旅行ぶりに義妹・義弟と会いました。義両親も一緒に楽しく飲み、駅までの道を義弟と話しながら歩いていたとき、何の流れだったか、義弟が言ったんです。
「◯◯(義妹)と結婚したら、こんな素敵なお兄さんとお姉さんまでできて、めっちゃ嬉しいです。俺一人っ子だから。」
ちょっとちょっと。
いいやつかよ。
私も、一人っ子なんです。
小さい頃、とにかく兄弟が欲しかった。家に帰ったら遊び相手がいるのが羨ましかった。友達がする兄弟の話が、例えそれが喧嘩のことでもキラキラして聞こえました。
大人になった今となっては、一人っ子として生まれ育った特権を享受したなあ、と思います。両親と祖父母からの愛を独り占めして、やりたいことはやらせてもらえて。なので「一人っ子じゃない方が良かったと思う?」と聞かれたら、そんなことないんです。
でもあの頃の私が喉から手が出るほど欲しかった兄弟が、結婚してできて、それはやっぱり嬉しいものです。
だから義弟がこう言ってくれて、その嬉しさわかるよ、と心の底から思いました。私たち、小さい頃何度も何度も思ったもんね。兄弟が欲しいって。
今となっては当時の私が抱いていた兄弟への憧憬はピューっとどこかへ飛び去って、今頃ゴビ砂漠にでも着地してるんだと思うんですけど、結婚したことで、兄弟が増えた、もっと言えば家族が増えたって思いもしなかったんです。
私の両親も夫の両親も淡白で、「結婚は家同士の結びつきッ!!」みたいなこと言うタイプじゃないし、その人たちに育てられた私たち夫婦も言わずもがなで。ましてや両親たちは物理的にも遠い場所にいるので関わり合いがなくて。お互いの連絡先も知りません。
また余談ですが、「みてね」という子どもの写真を共有するアプリをご存知でしょうか。子持ちの90%が使っているんじゃないかというアプリ。LINEなどで個別に送る必要がないんでめちゃくちゃ便利で私たちも愛用してます。共有した写真にコメントもできるので、両親たちもちょくちょく「大きくなったね〜」とか書いてきます。
ある日、義父がこの「みてね」に「豪雨と聞きましたが大丈夫ですか」とコメントしてきたんです。ちょうど、私の両親が住む地域が豪雨に遭っていたとき。それに対して父が「我が家は大丈夫です。ご心配ありがとうございます。」とか返してて。
いやどこで会話しとん!!!
って思いました。連絡先知らんから。「みてね」でしか交流できない、私たちの両親たち。
打って変わって、この義両親も、義弟のご両親とは何度もご飯食べたりしてるらしいんですよ。会える距離に住んでいるのもありますが、話を聞く限り義弟のお母様が積極的に声をかけてくださっているのだとか。
そのお母様が、私たちにもお土産をくださったりして、どこまで広がる家族の輪?状態。義理の弟の母って何て言うんだろう。
そんな、新しい家族との、新しい距離感を感じた滞在でした。
ふんわりと感じたこれらの感情、この交換日記がなかったら言語化していなかったと思います。やっててよかった〜。
「誤り続けるオンナたち」の2人の交換日記でした。
こちらはPodcast「誤り続けるオンナたち」の2人の交換日記です。
一緒にやっているPodcastはこちら
一つ前のかなさんの日記はこちら
質問「イタリアにまつわる情報収集でよかったものは?」への回答
これはね、元々書きたいなーと思っていたトピックだったので別でnoteを一つ書きました。よろしくご査収ください。
最後に質問「noteはどんな時どんな風にに書いてますか?」
私がnoteを書くのは、娘が学校へ行っている平日の日中です。今しかない!みたいな気持ちでPCに向かうのですが、次の文章どうしようかなーなどとちょっとでも勢いが止まると他のことに気移りしてしまって進みません。そしてスマホだと自分の頭に浮かんだ文章にタイピングが追いつかないため、絶対PCでないと書けないんです。かなさんは移動時間とかにスマホさささーっと書いてる、みたいなこと言ってた気がするので、どんな感じなのか教えてください。参考にしたいなーと思って。
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