かやこ|アメリカ暮らし

駐妻🇺🇸、一児の母、フリーランス。アメリカでの暮らし、旅行記、考えたことを綴っています。…

かやこ|アメリカ暮らし

駐妻🇺🇸、一児の母、フリーランス。アメリカでの暮らし、旅行記、考えたことを綴っています。Podcast「誤り続けるオンナたち」「日々、駐妻」「オトナモラトリアム」配信中。各番組とお便りフォーム、各SNSのリンクはこちらから→https://aboutme.style/Kayako

マガジン

  • 30代オンナたちの交換日記

    • 13本

    Podcast「誤り続けるオンナたち」のパーソナリティ、30代女2人が綴る交換日記です。

  • 心にうつるよしなしエッセイ

    徒然なるままに。

  • 駐妻日記

    アメリカ駐在妻として暮らす日々で考えたアレコレを綴っています。

  • 読書日記

    日記に読書を挟み込む、徒然なるままに書かれた未熟でありのままな文章たち

  • おばあちゃんズと私と聖書

    キリスト教徒のおばあちゃんJとDを通した、私と聖書の旅。キリスト教徒でない私が彼女たちとの"Bible talk"で得た学びや感じたことを記録していきます。

最近の記事

  • 固定された記事

娘を畳で産んだ話。

私は30も半ばにして注射を心底怖がるような女だ。チクッと可愛らしい音で形容されるあの痛みが怖い。 だから妊娠が発覚したとき、歓びの次にやってきたのは出産の恐怖だった。 鼻からスイカ、お股から赤ちゃん。 諸先輩方は壮絶な例えを使って後輩たち恐れさせてくる。 先にこの修羅場を潜り抜けた友人たちも、強烈な出産ストーリーで私を震え上がらせた。 絶対に、絶対に回避せねばならない。 そうだ 無痛で、産もう。 無痛分娩。字面がそのまま私の望むものを表している。 即座に無痛分娩が可

    • ローマでの休日。移動を制すものがローマを制す。

      NYでローマ行きの便に乗り換える。4列のシートに私・娘・夫と並ぶ。私の左隣は空席かと思いきや、白人のお姉さんが座った。ロシア人だと言っていた。 隣に人がいると気を遣う。肘掛けを巡ったせめぎ合いが発生するし、子連れなので迷惑をかけないかドキドキする。搭乗が終わったらどこか他の席に移動したりしないかな、なんて思っていたけれど、機内はほぼ満席だったようで彼女は動かなかった。 飛行機が離陸し、シートベルトサインが消える。 ガコン! 私の前の席の男性が、いきなり座席をぐいっと倒し

      • #12 新しい家族との距離感 2月某日 誤り交換日記

        前回の交換日記から早4ヶ月…!その間にいろんなことがありました。イタリアへ行き、アメリカでクリスマスに小旅行し、日本へ一時帰国。どれもこれも別でnoteの記事やPodcastのネタにしそうなので、せっかくならこの交換日記には、それらからこぼれ落ちてしまいそうなエピソードを書ければ、と思います。 端的に言うと、ああなんか新しい家族もいいなあ、と思った話。 夫の家族が関東に住んでいることもあり、一時帰国では東京近郊にも一週間ほど滞在しました。 いつも夫の実家には泊まらないの

        • イタリア旅行に向けて摂取したコンテンツたち

          せっかくイタリアへ旅行するなら、やはり歴史を学ばねばならない。全ての道はローマへ続いているのに、私の脳みそだけローマと断絶していたのでは辛い。 と言っても、歴史に情熱が湧かない。夫は古代ローマが好きで、昔から塩野七生さんを愛読していた。ローマも知識も教養も一日にして成らず。 そんな私がイタリア旅行に向けて摂取したコンテンツをご紹介します。 チェーザレ 破壊の創造者もう今更夫の知識には追いつけないし足掻いたって無駄だとわかっているが、付け焼き刃でもいいからイタリアの知識を

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        記事

          一時帰国で思った日本のアレコレ

          アメリカから日本へ一時帰国してました、約一ヶ月間。東京周辺に一週間、大阪周辺に一週間、広島に二週間てな具合で。 約一年前にも帰国してるし、日本に対して改めて思うこともないだろうなーと思っていたけれど、意外とあったので書き記しておきます。 至る所にある「禁止」マークホテルのトイレで、蓋の内側に書いてある禁止マークを見た娘が「これなに?」と聞いてきたのが全ての始まり。赤い丸に斜線のこれです。 私には見慣れた「禁止」マーク。でも娘にはとても珍しかったようで、これ以来「禁止」マ

          一時帰国で思った日本のアレコレ

          美食の国イタリアで、特に美味しかった食べ物BEST5

          9泊10日でイタリアへ行ってきました。ローマ・フィレンツェ・ヴェネツィア・ミラノを周る旅。正直バッタバタ。 でも次はいつイタリアに来れるかわからないので、行きたいところは全て詰め込みました。 そんなイタリアでとてつもなく印象的だったのが、食べ物のおいしさ!まず素材が美味しい。一口食べたらそのフレッシュさがわかるモッツァレラチーズ。とんでもなく甘いプチトマト。単体で美味しすぎるオリーブオイル… 美味しかったものの列挙にはいとまがないので、私的BEST5を挙げたのが、このエピ

          美食の国イタリアで、特に美味しかった食べ物BEST5

          夫がなぜか、私の物を勝手に片付ける。

          夫がなぜか、私の物を勝手に片付ける。 最初は加湿器だったと思う。 いつだか覚えていないくらい前に、母が買ってくれた大きな加湿器。重いし手入れが必要だし、ズボラな私には手に余る代物だったので、日本に住んでいたときからもはや置物と化していた。 それをなぜわざわざアメリカに持ってきたのかは思い出せないが、しばらく夫が使っていたものの、やはりその手入れの面倒くささに彼も根をあげ部屋の片隅で佇むだけの存在になった。 自分のものであるところのその加湿器を使おうともしない、手入れをし

          夫がなぜか、私の物を勝手に片付ける。

          計画性などどこにもない。行き当たりばったりなハロウィンの一日。

          ホットドッグ用のソーセージを10本とパンを8個。 10/31は娘の学校の秋祭り。保護者用に貼り出された「持ってきてほしいものリスト」から、私はそれらを選んで名前を書いた。 誤解が生まれる余地のないものにしなければ。例えば “Undecorated Sugar Cookies & 1 tub of Icing” なんて、何の物質を求めているかはなんとか理解できても、どの商品をどれだけ買うのが正解なのかが全くわからない。 秋祭りの前日、30日の朝に持ってきてねと書かれたその

          計画性などどこにもない。行き当たりばったりなハロウィンの一日。

          テキサスの美しい湖を求めて。とある三連休のショートトリップ (Canyon Lake, Spring Lake)

          この夏、レイクタホ (Lake Tahoe)という湖へ行った。サンフランシスコから車で三時間半ほどのところにある、透明度が高く美しい湖。わずか三時間半であの景色!サンフランシスコに住む人々に猛烈に嫉妬した。 三時間半のドライブを「わずか」と思うあたり、アメリカに染まってきたかもしれない。 山がないことで知られるテキサス。アメリカに来た最初の年、イエローストーン国立公園という、アメリカでも人気な国立公園へ行ったときのこと。絶景の写真を撮っていると、別の観光客に話しかけられた

          テキサスの美しい湖を求めて。とある三連休のショートトリップ (Canyon Lake, Spring Lake)

          #10 ひと夏で泳げるようになった娘 10月某日 誤り交換日記

          ついに。ついに長かった夏が終わりを告げました。もう10月なんですけど。 今年のアメリカのサマータイムは、3/12から11/5まで。まさかそのうちほとんどが本当に「夏」だったなんて、信じられません。 この夏はヒューストン史上最も暑かったそうで、この調子で行くと11月まで暑い説あるぞ…などとみんなで怯えていたものです。 やばかった9月。9月は92℉(約33.3℃)以上の日が28日もあったとヒューストンのニュースメディアが呟いていたました。なぜ92°Fが境界なのか私にはさっぱ

          #10 ひと夏で泳げるようになった娘 10月某日 誤り交換日記

          多種多様なコンテンツを愛する友人にシェアしたい、4歳娘とハマっているコンテンツ

          膨大な量の本を積んだり読んだりしている友人がいまして。一緒にポッドキャストをしているかなさんなんですが。 自称「コンテンツジャンキー」だけあって、本に限らず様々なジャンルのコンテンツを愛して日々摂取しているようです。 そんな彼女に「娘ちゃんと楽しんでるコンテンツを教えて」と聞かれたので、まとめてみたいと思います。通常は私たちの交換日記内で回答するのですが、長くなること請け合いなので別で書いてみようと思います。 天下のDisney+まずは天下のディズニー大先生から。使ってい

          多種多様なコンテンツを愛する友人にシェアしたい、4歳娘とハマっているコンテンツ

          読書日記 vol.2 ダンスレッスンで起こる価値観のアップデート

          10月某日。 娘はダンスを習っている。週に一回、一時間。 教室内に親は入ることができず、待合室で教室の様子が映っているモニターを眺める。音声は聞こえないので、動く様子を見るだけ。 複数のレッスンが同時進行しているので、待合室はいつも賑わっている。 この待ち時間が、今や私の貴重な読書タイムになっている。 最近は聖書を勉強していて、少しずつキリスト教への解像度が上がっている。ということは宗教画への解像度も上がっているはずだよな、と思い購入した『天使と悪魔の絵画史』を読む。

          読書日記 vol.2 ダンスレッスンで起こる価値観のアップデート

          読書日記 vol.1 ワンオペ日曜日に差し挟まれる好奇心と絵本たち

          この世には「読書日記」というコンテンツが存在すると先日知りました。本を読んだ感想を書くというよりは、日記の中に「読書」にまつわる色々を挟み込む、という感じみたい。 本の感想を書くとなるとまとめるのが大変だし、間違えたことを書かないように確認したいし、どうしても腰が重くなりがち。 その点「読書日記」なるものはもっと気軽に書くものらしい。知らんけど。 喋るのは脊髄反射的にさっさとやってしまうくせに、書くのはウジウジしてしまう私にぴったりな気がする。 ということで、変なクオリ

          読書日記 vol.1 ワンオペ日曜日に差し挟まれる好奇心と絵本たち

          スピリチュアルに希望を込めて。 | 「違うこと」をしないこと 吉本ばなな

          久々に吉本ばななを読んだ。のっけから宇宙マッサージやら宇宙の法則やらが出てきて、いつの間にこんなスピリチュアルな路線になったの?と驚いた。 きっと私が知らなかっただけで、初めからそんな人なんだろう。この本に書かれているのもそういう内容だ。人は生まれた時から変わらない、と。 スピリチュアルなものに対して、私は「信じるけど頼らない」というスタンスをとってきた。言われたことは信じて取り入れてみるけど、そこに依存しないというか。最後は自分を信じる、という感じ。 ただ最近、自分の態

          スピリチュアルに希望を込めて。 | 「違うこと」をしないこと 吉本ばなな

          アメリカでおばあちゃんズから聖書を教わることになるまで

          アメリカでおばあちゃんから聖書を学ぶ人生、全く想像してなかった。しかもマンツーマンで。 挙句に途中から教えてくれるおばあちゃんが二人になった。教わるのは私一人なのに。これじゃツーマンツーマンだ。カタカナだとより意味がわからない。 二人ともキリスト教徒なのだけど、一人はアメリカ人でもう一人はユダヤ人。アメリカ人とユダヤ人から聖書を教わるというこの状況、もはや恐れ多い。 そのおばあちゃんたちとは、教会の一室で毎週開かれているCrossing Cultureという会で出会った

          アメリカでおばあちゃんズから聖書を教わることになるまで

          娘に怒鳴ってしまった自分を少し許せたきっかけ

          育児をすると見たこともない自分の一面が顔を出す、というのは周囲の経験者から何度も聞いていた。よもやあなたは声を荒げることすらありますまい…と思うほど温和で静かな友人が「いやあ、毎日のように叫んでる」と教えてくれたときは、育児とはそんなにも人の正気を失わせるのか、と震えたのを覚えている。 ただ幸いなことに、娘が生まれて数年、まだ私は娘に声を荒げたことはなかった。これは運が良かっただけで、何かが少し違えば自分も容易にそうするであろうことはわかっていた。 そしてそのときはついに

          娘に怒鳴ってしまった自分を少し許せたきっかけ