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COMES vol.6を振り返って

先日10/7に行われた当ディストロ企画『COMES』も今年4kai(回目)の最終話、小生の「脳の無いただの振り返りシリーズ」を遅まきながら投稿。当日なかなかバタバタしましたが終わってみれば良き日でした、まずは話の始まりから。

個人的な始まり、と言えば5年前。『5kai』の1stアルバムを聞いて以来、彼らの事はずっーと気になっていた。音像から映像を喚起させる異様とまで言えるその世界、しかもそのサウンドは埋め尽くす系ではなく、その逆。激情好きなあなたからしたら物足りない?いやワタシはその隙間にハマって抜けられなくなりました。

今までも『54-71』というスヴァラッシ~バンドも大好きだった小生だが、またそれとも違う…いったい何なんだ?京都のバンドはいつも私を狂わせる…と思いながらコロナ禍を挟みつつ5年、2ndアルバムがリリースされるとの情報を得る。

期待に胸を膨らませ、聞くとあまり流通には流れてない模様なので、恐る恐る5kaiのメールアドレスからディストロしたい旨を連絡。

その後、松村くん(連絡当時は年齢も分からず、勝手に妄想しなんとなく怖いイメージ)から返信があり直接会って音源を渡したいとの事。新潟行きます~からの、いやいや流石に来て頂くのは忍びない、のやり取りで私がJune of 44を見に行くタイミングで会いませんか?的な話でまとめる、場所はそうだな~新代田はLFR(えるえふる)で飲みますか?と。

そこにちょうどalvinのモトイくんも合流する話になり、同席して頂き意気投合。いきなり藤本アニキやハジメちゃんの名前が出るので親近感。いいねいいねと勢い余って「5kaiとalvin一緒に新潟でライブどうですか」という話にも意外とすんなりOK頂き段ドル運びとなりました。

5kai松村くんとalvinモトイくん

しかも松村くんはかなり若くて驚き、年齢はただの数字と言ったのは誰だったか。オジサンはそれでも抗って行きたいと誓った日でもあった。

企画の日程は早めに決まったと思う、松村くんから京都の『pile of hex』も一緒に、との話を頂き二つ返事でOK。pile of hexは5kaiの後輩バンドにあたり、これまた京都のバンドは凄まじいセンスを感じざるを得ない、私にとっては嬉しい申し出だった。そして『alvin』もリリースしたばかりという事で県外勢はこれでFIX。

その後、WOODYで会った『しょしょ』のVo/Gtダイスケに今度企画で5kaiを呼ぶんだけど~と話をしたら『マジっすか!?』と思いもよらない食いつきっぷり。どうやらかなり好きだったらしく、めずらしく即出演OK。

そしてもう1組、どうしようか、どうしようかと悩んでいたところ神の教示が『spore spawn』という名前が私の頭に降ってきたのでした。spore spawn(スポスポ)の安藤くんにDMで連絡したところコチラもすぐ快諾頂き、当日を迎える訳であります。


当日、さっそく5kaiの松村くんからメールが「渋滞で遅れそうです」との事、OKその辺は良くある話、大丈夫ですよ~なんて言ってたらpile of hexからも連絡が。「エンジントラブルで石川県で動けなくなってます」とのこと。。

…まぁリハはしょうがないので開演までには間に合えばいいかな、なんて考えておりましたが、このあとかなりハラハラする展開に。あのelephant事件を思い出してしまったが、とりあえずalvinメンバーと海鮮市場にて一杯やってあと順次来たバンドからリハを進めることに。

そして一発目はノイズアーティスト、スポスポさんこと『spore spawn』からオンタイムでスタート。

spore spawn

バンドイベントにドープなノイズアーティストをぶち込む当企画、個人的にもスポスポさん的にもかなり楽しめたし、良かったと思います。やはりノイズ界隈とバンド界隈には見えない壁みたいのがあるような気がしており、相互交わる機会は大事かと。演奏は凄まじいノイズサウンドでしたが結構あっという間の25分。起承転結までいかないですが意外と展開もあったり、打ち上げでもその辺の構成とかライブの進め方など聞きましたが、面白かったです。何しろ安藤くん(スポスポさん)にキャラが意外にキャッチーなのが◎


alvin

7月の酒田hopeで初めてalvinのライブを見たときはぶっ飛ばされました。もちろんalvinとしては新潟初、メンバー個々とも付き合いが長いので新潟に来て頂けて嬉しかったし、結局打ち上げでも話てましたけど年齢を重ねてもこうやってバンドやれてることがすごいです。不穏な空気感の中にも解放される瞬間が訪れる、いぶし銀なサウンド。彼を見れる機会がある方は是非ライブもチェックして欲しい。

しょしょ

本来出順的には4番目でしたが、この段階でもまだpile of hexは会場に着いて無かったので3番手はしょしょに。リハ段階でも5kaiのメンバーがどうやってこの音を出してるのか、不思議そうに見ておりましたが相変わらず彼ららしい轟音に包まれたフロアに多くのオーディエンスが酔いしれてたと思います。いつも通りの2人ですごいってのが今のしょしょ。ダイスケは翌日子供運動会だったので飲めませんでしたが、これからもよろしくお願いします。


pile of hex

石川県でエンジントラブルで到着遅れてたpile of hexですが出番直前に到着!ホント間に合って良かった。。WOODYの階段をみんなで駆け上がり、そのままステージで音出し….というなんともスリリングな展開でも終始落ち着き払った、blonde redheadのような妖艶なサウンドを展開。ベースレスバンドとは思えないほど説得力があるライブに見るものは釘付けになってた様子。とにかく素晴らしいライブで、終わった後のオーディエンスの声援がそれを物語ってると思います。年末には待望のアルバムリリースを予定してるそうで楽しみですね!

5kai

トリは満を持して登場の5kai、タイトなツインドラムとバカテクのベース、松村くんが奏でるソリッドで哀愁のあるギターフレーズと得も言えぬメロディ。音源だと少し冷たい印象だったのが、ライブではとてもオーガニックで人間味のあるバンドサウンドとして聞こえました。現存するバンドでもなかなか無いスタイルで私自身、感情のダムが崩壊する瞬間があり。アンコールも1曲、もっと聞きたいと思いましたが時間が来て終演。来場者からも5kaiやべぇ…の声が多数。この機会で見れた方は一生の思い出になったと思います。

打ち上げはいつもの赤たぬきにて、それぞれお酒と新潟の食べ物を楽しんで頂いたようで良かった、ここまでが当企画の催しなので。

その後、5kaiメンバーは私の自宅に宿泊して(翌日新潟シティマラソンがあり宿が全然とれなかった)明日の仙台場所に備えて早々に就寝。翌日もalvin基くんの段取りの元、とてもいい企画だったと思いますので2days無事終わって良かった。

これにて当企画『COMES』の2023年は終了、4回とも素晴らしい日を創れたのは演者の皆さんと来場頂いた皆さんのお陰です。

来年もまだ未定ですがぼんやりと考えていますので、その際はよろしくお願い致します。ありがとうございました!