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この橋を渡った角に銭湯があった♨️

橋の名は「いもせばし」
船場川にかかる幅の細い橋

当時「銭湯」なんて言わず、専ら「風呂屋」と言っていた。 
幼い子を風呂にいれるのは母親の役目だったのか、それとも忘れてしまったのか、“ある事”があるまで、僕はここの男湯に入った記憶がない。

僕はここの湯船で💩をしてしまったことがある。
用を足したあと素早くこそっと出るつもりだったが、なんと脱糞後それはすぐに浮いてきたのだ。
これを発見した母はそれをサッとすくいあげ、足早に排水溝の末端に行き、会所フタを開けてポイっと捨てた。
戻ってきた母は僕の手をひき、脱衣場まで引っ張っていかれたまでを覚えている。

冒頭の“ある事”というのはこの事ではない。

小学校に入った頃。
近所の同級の女子が洗い場に入ってきた。
湯気越しに目が合ったが、その子が先に目をそらした。母親と女湯に来ていることの恥ずかしさはあったが、性格がよくおっとりとした女の子とわかっていたので、何より彼女への罪悪感が強かった。

それから父親と風呂屋に行くことになったそうな。

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