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すばらしいコーヒーを、アブノーマルな価格で(フィンランド / エストニア旅行記 その5)

その4はこちら↓



7月18日(タンペレ)

のんびりと起きてカフェに行く。そういえば、ほぼ毎日カフェに行っている。物価は高いがコーヒーの量が多いし飲み放題のとこもある。

フィンランドのカフェラテがどこ行ってもうますぎる件について


タンペレへは、フィンレイソン工場の跡地をふらふらしたいという目的で来た。が、思ってたより何もない。

今は複合施設になっているフィンレイソン工場跡地。

でも、ビジネスパークなどのスタイリッシュな建物を抜けるとクラシカルな工場跡地が広がる。ムーミン博物館の近くの掲示板に、メタルフェスのポスターがギッチリ貼られている。綺麗にととのえられた観光地ヘルシンキより、だいすきな雰囲気だった。

かっこいい
さすがメタル大国の北欧


綺麗な街も好きだけど、その土地の暮らしが垣間みれる雰囲気の街に、なぜか私はグッときてしまう。


ふらふら歩いていると、なんとNormalのカフェを見つけた。

まじか

Normalとは、『Normal products. Abnormal prices.』(日用品を、格安の価格で)というコンセプトを掲げている小売店。カラフルな雰囲気や、商品の陳列棚、店内の動線がFlying Tigerっぽいなあ、と思っていたらやはり本拠点はデンマークだった。スキンケア、ヘアケア、オーラルケア、シャンプー、メイクなどの商品が大量に並んでいる。ドンキをFlying Tigerっぽくしたお店と言ったらわかりやすいだろう。

店内はこんなかんじ


カフェ前の看板には、

『Erinomaista kahvia epänormaaliin hintaan(すばらしいコーヒーをアブノーマルな価格で)』と書いてある。

安い


たしかに1杯1.80€(280円くらい)は、北欧だとアブノーマル価格だ。フィンランドに来て、初めて行列ができているのを見た。ドトールが北欧にあったらどうなっちゃうんだよ。

味は普通。量が多めでよき。



7月19日(タンペレ)

タンペレマーケットホールに行ってみる。入り口がわかりにくくてずっとぐるぐるしてた。

100年を超える歴史があるそう


観光地ではあると思うが、メニュー表記がフィンランド語ばかりで戸惑う。かるく1時間迷う。ここまで来たからには、タンペレ名物のブラックソーセージ『ムスタマッカラ(mustamakkara)』を食べてみたい。

それらしき食べ物を見つけたので頼んでみる。ほんとにブラック。そしてデかい。さらにブルーベリーソースをかける。フィンランドにしては豪快な料理だが、味はうまいし価格も安かったので大満足。

めちゃうまかった


この日はタンペレでゆっくりできる最後の日だったので、とにかく散歩した。キックボードで遠くに行ってもいいかな、とは思ったけど、なにかあっても困るしな、という判断で、ホステルの近所散歩に留まることに。

夏の夜の北欧は明るい。1日を無理やり引き伸ばしているように感じた初めての白夜体験は、1週間も経つとすっかり私の体になじんだ。女ひとりの海外旅行は、夜の散歩は控えるようにというけれど、最終日ということで21時まで散歩した。鼻水とくしゃみが止まらないくらい寒かったけど。

21時の太陽は、まるで宝石みたいにまぶしくて、カーテンコールのようにゆっくり沈んでいった。



7月20日(タンペレ→ヘルシンキ→成田空港)

いよいよ帰国の日。旅行前、タンペレからヘルシンキ・ヴァンター空港まで直接行く方法をずっと探していたが、いったんヘルシンキ中央駅まで戻って空港まで帰るという選択肢を取っていた。

同じ経路で戻ったほうが安心だし。と、思っていたが、フィンランドの駅はどこもシンプルなので、候補に上げていた『タンペレ→ティックリラ駅で乗り換え→ヴァンター空港』というルートでも、案外行けたかも。

ヘルシンキ中央駅から空港行きの電車に乗る。2週間があっというまだったなあ、と全力でchillしていると、まさかの前のブロックの座席に酔っ払いピーポーが降臨。

フィンランド人は本当に静かでマナーがよく、むしろ日本のほうがうるさいのではないか?と思うくらい悪い人に遭遇しなかったため、ここにきてやっと『海外だなあ』と感じた。下手に動くと絡まれそうなので、全力で聞こえないフリ作戦をしたが、まあまあうるさい。ヒップホップ歌いながら半裸で懸垂はじめる輩おるし。

酔っ払いピーポーは途中下車したので、何ごともなくヴァンター空港到着。保安検査場が激混み。はよ来てよかったーと胸を撫でる。

お土産屋を探して何かお菓子を買おうとするが、チョコとクッキーしかなかった。つくづく、日本のお土産文化のすごさを感じる。とりあえず噂のムーミンカフェに入って帰りの飛行機を待った。

帰りは成田行きの飛行機。まさかの中央座席。予約時、なんで座席指定できないんだとずっと疑問に思っていたが、JALではなく、フィンエアーのサイトに直接入って指定しなきゃいけなかったのか…?ここもリサーチ不足。

中央座席だったが、両隣はどちらも女性でとりあえず一安心。しっかり寝たいため、note用の文章をスマホで書きつつ眠くなるのを待っていた。

次回、旅行記最終回!↓


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