noteのつづけかた


インディーズバンドが好きだ。

けれどたまに、「古参ぶっている」だの、「みんなが知らないバンドが好きな自分に酔っている」だの、そんなこんなを言ってくる人がいる。

私はちゃんと言いたい。みんなが知らないバンドが好きな自分に酔いたくて好きになったわけではない。

心の底からカッコ良くて好きだから、好きなのだ。そこに無名も有名も関係ない。



だから余計に裕らく師匠の記事で胸がきゅうっとなり、思い出深いライブが蘇ってきた。


私は客の立場だから無観客の現場に遭遇したことはないが、客が私と友達だけ、みたいなことは稀にある。

ある気になっていた大阪のバンドが地元へ来たので、友達を誘って行ってみた。ただ、その日の客は私とその友達だけだった。

たとえ私たちだけしかいなくてもライブはカッコ良くて、ライブ終わりにCDを買うために物販へ行った。私たちだけしかいなかった、そんな客に対してもメンバー全員丁寧に話しかけてくださり、一気に好きになった。

半年ほど経ち、そのバンドは私が企画を打ったライブに出演してくれた。ほかにも数組のバンドが出演してくれたのだが、そのバンド目当てのお客さんが一番多かった。県外から来てくれたお客さんもたくさんいてとても嬉しかった。

あの日私たちだけしかいなかったライブハウスを思い出す。その日から今日まで思ったことは、そのバンドの「熱量」だ。他の類のバンドよりたくさんライブを行なっていた。曲もたくさん作っていた。コツコツと、作り続けていたのだ。

一生懸命なスタンスを貫いて作る音楽とライブ演奏はかっこいい。

コツコツとひたむきに作り続ける一生懸命な人が、私は大好きなのだ。それを間近で見ることができるのが、メジャーに出ていない、小さなライブハウスで歌うインディーズバンドなのだ。

だから私は、応援し続ける。そこに無名も有名も関係ない。


偉そうなことは言えないが、中途半端な遊びのようにダラダラするバンドマンもいるし、演奏中も喋り続けて視界に入ってしまう迷惑な客もいる。客を狙うバンドマンもいるし、バンドマンと仲良くなりたいだけの客もいる。

だけどそんな中でも、足掻き続けるかっこいいバンドは、すごく輝いている。本気で売れたいと思う熱量が、しっかりと伝わってくる。

そしてそんなバンドについていくファンも、すごく輝いている。好きだという感情に嘘がない。ライブ中もただまっすぐ前を向き、心の底から楽しんでいる。

ライブハウスという小さな創作の世界でも、いろんな人がいるのだ。だからどこの創作の世界に行っても、いろんな人がいることは当然である。


大切なのは、創作をすることで輝けるかどうかだと思った。

その「輝き」というのは、無名有名、スキの数、シェアの数、そんな話ではない。自分が本気で信じてつくっているかどうかだ。


不器用でも、笑顔を振り撒けなくても、ひたむきに良質な作品を生み続けるしかない。「ちくしょう、今に見てろよ」って、自分を信じてやり続けるしかないんだよ。きっと。


ーーー


私はnoteに登録して1年半が経ち、noteを定期的に更新しようと決めてからちょうど1年経った。2019年5月から週1で投稿しようと決めて、徐々に投稿数を増やし、2020年4月には、週に3回投稿することを目標にしていた。その目標を紙に書いていた。

決めたからには書き続けた。とりあえず好きなことを、少しずつ書こうと。あたりまえにスキは1ケタ続きだったけど、私はずっと、やめずに書き続けた。下手は下手なりに、続けてみた。

けれど途中で定期更新が辛くなって、目標を書いていた紙を捨てた。読んでいるnoteが固定されていたのもあり、note内で交流していた人もあまりおらず、ペースがだんだんと落ちてきた。それでも私はnoteを退会することはなかった。

年が明けて、noteオフ会が岡山で開催されて参加した。noteの楽しさを改めて感じ、少しでも交流の輪が広がればいいなと願い、「聞いてよ20歳」を開催した。

このコンテストがきっかけで一気に交流の輪が広がった。裕らく師匠も、このコンテストがきっかけだ。

とにかく、どこでなにに当たるかはわからない。わからないけど、「やり続けた」からこそ当たった幸運なのだ。

1年前は、自分が毎日noteを更新しているだなんて想像していなかった。途中で辞めていたら、コンテストもなければ「noteが好きな私」も存在しなかっただろう。

私は今が一番楽しい。

どんな創作でもいいから、あなたはあなたの信じることをやればいい。そしてそれを続けるしかないのだ。

フォロワーも客もいなくても、自分が面白いと信じてやり続けていたら、必ず誰かが見つけてくれる。

それを私はnoteで知ることができた。

だから私は、そんなnorterを応援し続け、自分もそうなれるように努力する。そこに無名も有名も関係ないはずだ。




この記事が参加している募集

note感想文

みつけてくれてありがとうございます。 いいね(♡)は元気の源です!サポートはもっと元気になります!笑 定期的に更新していますので、よかったらまた、きゆかの様子を見にきてあげてください!