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「東京のブルックリン」で、ブルックリン風が何かを学ぶ。

前回からの続き。

ところで私は知らなかったのだが、蔵前はいつのまにか「東京のブルックリン」ということになっているらしい。いや、ブルックリン風とかよく言うけど実際は何なの? レンガやコンクリートを使ったゴツめの内装? 倉庫を改装したかのようなヴィンテージ感?アーティストの街っぽい雰囲気...?

ART STORAGE HOTELS KAIKA TOKYO(以下KAIKA)は浅草駅や本所吾妻橋、蔵前駅から10分以内というロケーションにある。今回、そこに一人で泊まってみることになり、せっかくなので周辺をうろうろしてみた。

ブルックリン風の下町っていったいなんぞ

さっそく「折り紙協会」のビルや「時代劇研究会」のポスターの目に入る。めちゃくちゃ日本の下町っぽいけど...と思いながら歩いていたら、日本茶を扱うお店「NAKAMURA TEA LIFE STORE」が。あー、これはブルックリンっぽい! オーガニックのグリーンティーを購入してみたが、パッケージも横文字デザインになっていてモダンだった。日本茶・ミーツ・ブルックリン!

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きれいめのスケボー男子が似合う街

駅前のコーヒースタンド「鷰 en」も、老舗「ペリカン」のトーストを使った餡バタートーストが食べられたりする。ほかに「from afar」という、隠れ家みたいなカフェにも立ち寄ったが、倉庫を改装したスペースにフラワーショップが併設されていて、とてもスタイリッシュだった。

なんとなく、ブルックリン風の何たるかが分かってきた気がするぞ...

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現代アートの収蔵庫とホテルが融合したら

そうしてやっとたどり着いたKAIKAのビルは、とくに特徴があるわけでもない普通の6階建てだった。近くにコンビニや観光名所があるわけでもないので、「え、こんなところにあるんだ」というのが正直なところ。リノベーションされたという、そのビルに一歩踏み入れてみると、スタッキングボックスっぽい木製のインテリアが「ストレージ」感を演出している。

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1階には、誰でもアクセスできるエキシビションスペースがあり、YUI HORIUCHI 個展「Just call my name and I’ll be there」が開催中だった(10月18日まで)。ロビーのあらゆる場所にアート作品があり、カウンターの横にはグッズコーナーも。併設のバーラウンジでは日本茶を使ったカクテルなど和文化を取り入れたメニューが提供されるそう。

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この下町&ブルックリン風なコンセプト、けっこう面白くなってきたかも...
部屋はシンプルだが、最低限のアメニティが揃っていた。部屋に置いてあるティーバッグはMatcha Green TeaとBlended Black Tea Ginger & Lemon Grass。私は平日の素泊まりだったが、オプションで朝食(和洋選べる)をつけることもできる。

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部屋に荷物を置いたら、館内の「隠れアート」を探しにいこう。ステイケーションだかワーケーションだか分からないが、とにかく堪能するぞ。

<続き>
・扉が開くと、そこに剥き出しのウサギが待ち構えていた。(完)

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