見出し画像

「人を変えるのはいつだって一瞬だ」

sumikaに出会ったのは高校2年生の夏頃。
偶然、「ファンファーレ」のCMを目にしたことをきっかけに、YouTubeで検索してMVを観た。でもその時は、「良い曲だな。」という感想だけで、ある一定の期間しか聴いていなかった。

そこから期間が空いて、高校3年生の春頃。
地元の地域センターで勉強した後、お迎えを待つ間、当時好きな某男性アイドルのベスト盤アルバムを予約しようと通販サイトを開いたのだが、まさかの予約時点から売り切れになっていた。購入できなかったことにショックで落ち込んだ私は、この気持ちを飛ばしてくれるような音楽を聴きたいと思い、イヤフォンを手にした。
その時だ。
ふとファンファーレが頭の中を過ぎったのだ。すぐにApple Musicでファンファーレを検索して再生した。

夜を超えて
闇を抜けて
迎えにゆこう
光る朝も雨も虹も
今から全て迎えにゆくよ

ファンファーレ/sumika

最初にこの歌詞から始まるのだが、片岡さんの歌声とギターの音色によってガーンと頭の中で響き、全身に衝撃が走った。高校2年生の時には良い曲止まりだったのになぜだろうか。もっと聴きたい、そしてsumikaを知りたいと思うようになった。また、その日を境にsumikaを好きになっていった。

高校3年生の夏以降、心の変化や目標ができた。
当時の私は、心がボロボロで心療内科に通っており、薬も処方されていたのだが、薬を飲んでもなかなか心のモヤを晴らすことができず、絶望に打ちひしがれる日々を過ごしていた。
だが、sumikaを好きになってからは、sumikaが紡ぐ言葉と音から希望を見出し、少しずつ前を向けるようになった。
また、「ギターを持って歌いたい」、「大学生になったら軽音楽部に入部したい」と考えるようになり、最終的には、「軽音楽部に入部したらsumikaのコピーバンドをする」という目標を掲げるようになった。
辛い受験勉強の日々ではあったが、sumikaの曲をお守りにして、なんとか乗り越えることができた。

高校卒業後、大学生になり軽音楽部に入部した。
しかし、当時はコロナ禍真っ只中だったため、本格的に活動をすることができるようになったのは、大学3年生になってからだった。
ライブを開催する回数が増えていく中、sumikaのコピーバンドをすることはできないかと機会を探していたのだが、メンバーが揃わなかったため、大学3年生では達成することができなかった。
(ただ、同級生のガールズバンドでsumikaの「伝言歌」を演奏する機会ができたため、目標を達成する上での段階は踏めたのではないかと思っている。「伝言歌」を演奏できてとても嬉しかった。)

気づけば時は過ぎ、大学4年生になっていた。
このままsumikaのコピーバンドをすることなく、卒業をしてしまうのかと不安になっていたが、「sumikaのコピーバンドをしよう!」と部員が集まってくれて、バンドを組むことができた。それからは、"arika"というバンド名のもと日々部室で練習を重ねた。
そして、2023年11月18日。遂にarikaで高校3年生の時に掲げていた「sumikaのコピーバンドをする」という目標をライブハウスのステージで達成することができた。
今回のライブでは「ソーダ」と「Lovers」の2曲を演奏した。緊張で頭が真っ白になり、コードを間違えることもピックを落とすこともあったが、みんなが歌ってくれたことや盛り上げてくれたことによって、楽しい時間を過ごすことができた。
(ありがとうございます!!)

目標を達成するまでに4年以上の月日が経っていた。
達成するまでに時間はかかってしまったが、腐らずに努力をしていたら現実になることもあるんだと実感することができた。
ただ、arikaでの活動は今回限りにしたくない。目標を達成できたからと言いつつ、私にとって原点であり頂点であるファンファーレをまだ演奏できていない。
よって、次のラストライブに向けてまた活動していこうと心に決めている。(3月28日追記:ラストライブで無事にファンファーレを披露することができた。更に夢を叶えた!幸せだった!)

最後に、sumikaに出会って好きになったからこそ今の私がいる。辛いことがあっても、sumikaの曲を聴くことやライブに行くことによって、もっと生きてみたいと思う私がいる。
sumikaは私に生きる希望を与えてくれている。

なぜあの時にふと頭を過ぎったのだろうか。
あの一瞬を言葉で上手く表現できないけれど、
あの感覚は今でも忘れたくない大切な記憶である。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
(良ければファンファーレのMVも観てほしいです!)

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?