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あやしいアートの魅力…?  祝100日連続投稿♪

「わかる/わからない」の視点で、アートに関わる話を、思いつくままつらつらと綴っています…と書き始めた本note。当初のこっそり目標だった100日連続投稿、今回、到達しました。いぇ~い! ぱちぱちぱち♪(と自分でお祝い)

 そこで、今日の話題は”めでたきこと”にしようと考えていると、巣篭っている自宅のドアフォンが鳴ります。
 「すみません、近くで工事を始める関係でご挨拶に伺いましたぁ」
モニター越しに見える姿は作業衣にマスク姿の凛とした若人。ご近所のよしみもあるので、顔出しておこうかとドアを開けます。
 「後ろの家で作業に入る予定です。音もうるさい時間があると思いますがご容赦願います」
わざわざご丁寧に挨拶いただくなんて、かたじけないのぉ~、という感じ。
 「あ、ところで、今見えちゃったのでお伝えしますが、お宅の屋根の板金が一部剥がれていますよ。すぐにでも点検、修理したほうが良いですね。」
うん? 
ここで、私の警報が、やっと鳴りました。これ、超あやしいんですけど。
ということで、その先は聞かずに、即さよなら。
気になったので、ちょいとネットで検索してみると「屋根が壊れてますよ!」と突然訪問してきて、詐欺まがいに契約を結ばせ、法外な値段をとる悪徳業者の手口まんまでした。危なぁ~。

 アートの作品を鑑賞していると、時々”あやしい気分”にとらわれることがあります。先日観た『ベルナール・ビュフェ回顧展』もそんな感じ。
*公式HPはこちら
あ、決して悪徳業者のような内容だったという話ではないので、誤解なきよう、最後までお読みください。
せっかく100回連続記念でもありますし。 ←これがあやしいか?(笑)

ベルナールビュッフェ1

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心がぞわぞわするような感じというか、気持ちの奥深くをえぐられるような感覚になる作家さんだったんです。一言で言うなら”あやしい”んです。
 でも、先ほどの悪徳業者が”怪しい”のに対し、こちらは”妖しい”と表記するほうがしっくりきそう。
 【怪しい】疑わしく不安である
 【妖しい】神秘的な魅力がある
との使い分けが一般的なようで、まぁアートのあやしいは、やはり”妖しい”なのかもしれません。

今年はそうすると、随分と”怪しい”体験をさせられたものです。不安にとりつかれるようなことばかり。でも、ここから何か新しいもの、今まで行動にできなかったことにも、つながっていく気がします。
お、ここで急に腹落ちしました。アートの魅力とは”怪しい”を”妖しく”見せることなのかもしれないなと。

ベルナール・ビュフェも、
”…刺すような黒く鋭い描線によるクールな描写を特徴とする画風は、第二次世界大戦直後の不安と虚無感を原点とし、サルトルの実存主義やカミュの不条理の思想と呼応し一世を風靡しました。…”
*展覧会のHPより抜粋
とのことで、不安という”怪しさ”から”妖しい”魅力をまとう作品を生み出していたようです。

そっか、今度”怪しい”輩が訪問してきたら、屋根にアート作品でも描いてもらおうかなぁ…って、全然学んでないですね。

101回目以降も、あやしく、わからなく、勝手につらつらと綴っていくことにいたします。

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