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ピアノと長女の10年間 #021

ピアノとの出会い

「ピアノ習いたい」

娘から初めて習い事をしたいとお願いされたのは、彼女が保育園の年中クラスだったとき。
ちょうど鍵盤ハーモニカの練習が始まった頃でした。
同じクラスにピアノを習っている子がちらほらいたようで、その子達が上手に鍵盤ハーモニカを弾くのが羨ましかった様子。

その頃は子供達全員まだ何も習い事をしていなかったので、
「え、、まだ早くない?」
「ピアノ教室、近くにあるのかな、、」
なんて習い事自体に尻込みしていた私。
けれど、ピアノを弾いてみたいという長女の勢いに押されて、近所のピアノ教室に体験に行き、そのままレッスンをお願いすることになったのでした。

最初に先生にお伝えしたのは
・ピアノを好きになれたらいいな
・音楽を楽しめる子になったらいいな
(ピアニストを目指しているわけではないのです)

ということ。

先生のレッスンは、そんな私の気持ちの通り、年齢や性格、そのときの本人の気分に合わせてピアノを教えてくれるものでした。
クラシックや基礎練習だけでなく、その時期に流行ったポップソングを弾きやすい形に手書きの楽譜を作ってくれ、弾きたい曲を選ばせてくれたり。
一度だけレッスンに行きたくないと泣いて困ったことがあったのですが、
「大丈夫。こんな日、誰でもあります^ ^」
と別日に振り替えてくれたり。
発表会や合唱コンクールの後、「(長女の)音色のファンなんです」と声かけしてくれる先生の言葉には、娘も私も励まされてきました。

好きこそ物の上手なれ

ふと気付けば私がフォローする必要はなくなり、中学生になる頃には私の方が娘からピアノや音楽を教えてもらう立場になっていました。
当初の目的は果たせたし、私はいつ辞めてもいいと思っていたのですが、ピアノと先生は彼女の日常にすっかり溶け込んでいたようで。
「物心ついたときから先生と一緒やから、ピアノ辞めるとか想像できん」
ずっとずっと習い続けたいと話していたっけ。

とは言え、
高校では通学時間がぐっと長くなることもあり、10年のピアノレッスンに一旦終止符を打つことに。

「(長女の)成長を近くで見ることが出来た、この年月は幸せでした。」
「出会えたことに感謝です」

最後の先生からの言葉に、10年間の色々が思い出され、こんな温かな言葉をかけてくれる先生との巡り合わせに、私も感謝の気持ちでいっぱいになりました。

ただただ
「ピアノが好き」
「音楽が好き」
「先生が好き」
で続けていたので、コンクールや検定などとは無縁でしたが、ショパンまでも弾きこなせるようになった長女。
「好き」は一番のモチベーションとなり、上達への近道だと傍で見ていて感じました。

習い事に見る内発的動機

長女はピアノに出会えて本当に良かったなぁと思う反面、誰が習っても同じようになるかと言うとそうではなくて。ピアノ一つとっても、子供達3人、三者三様です。
それぞれの「好き」が違いすぎて、何がその子にヒットするのか、ずっと試行錯誤している気がします。

最近、尾石晴さんが習い事について話されていて、これも納得。
まずは、どんなことに対して、子供達の内発的動機がニョキニョキ伸びていくのか見つけるところからですが。。
色んな機会を与えてみて、あとは観察あるのみ。

長くなってしまいましたが、最後に。
ピアノを習うにあたり、ピアノの設置場所って重要だなぁと感じています。
自分自身が子供のときに、2階にピアノがあり、練習に行くのが億劫だった記憶があり、我が家はキッチンやダイニングから見通せるリビングの端にピアノを設置しました。
これがすっごく良かった!!
子供達が気軽にピアノを触ることが出来て、練習へのハードルが下がる。
あと、私が料理をしながらピアノの生演奏が聞ける。

長女のピアノの音色を聞きながらご機嫌で家事ができる幸せを味わっています♪

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