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RAW現像は撮影段階で始まっている

どうも、大林京太郎です。
以前X(旧Twitter)でこんなポストを見ました。

「現像に正解がないってのはわかるんだけど、どうすればいいかわからない!みんなどうやって現像してるんだろ」

なるほど…と思いました。
この手の疑問はたまに見かけるので、僕なりにまとめてみたいと思います。
現像の方法ではなく考え方にフォーカスを当てたnoteになるかと思います。
少し長くなると思いますが興味がある方は最後まで読んでいただけると幸いです。

なぜRAW現像するのか?

写真を始めてしばらくするとRAW現像というのがあることを知ります。
そして、いざRAW現像を始めようと思った時「、、、で、何したらいいの?」となるわけです。
始めてデータを触るわけですから当たり前です。
では、普段からRAW現像をする人が「なぜRAW現像をするのか?」と聞かれればいろんな理由が挙がると思います。

  • 自分独自の色味、コントラストで表現したいから

  • フィルムライクな表現にしたいから

  • 色調補正をしたほうが仕上がりにしっくりくるから

  • RAW現像が楽しいから

などなど、理由は様々かと思います。
「楽しいから」という理由は一旦置いておいて、大抵の人は何かをどうにかしたいのです。
では何をどうすればいいのか…ということになります。

RAW現像に「正解」はある

冒頭である方のポストを記載しましたが、その方は「現像に正解はない」と考えています。
確かにRAW現像には正解がないです。
ただしこれは「こうしなければいけない!」といった固定概念的な正解はないということです。
では僕の考える「正解」はどこにあるのかというと、それはあなたの頭の中です。
あなたがその写真を撮った時、その世界はどのように見えていましたか?
その時、あなたはどのような気持ちになりましたか?
その時のことを思い出した時、あなたの頭の中ではどのように再生されますか?
これを表現するのがRAW現像だと僕は思っています。
僕は写真を模写的には考えていません。
別にその時その場所の現実を適切に表現しなければいけないなんてことはありません。
例えば、「青空が広がり太陽の光が降り注ぐ色鮮やかな草花が生い茂る場所」で撮影したあなたがどこか儚く、もの寂しい気持ちになったのならコントラストを下げ、少し暗めに、彩度を低くしてもいいわけです。
それを表現するのがRAW現像です。

パラメーターを動かす時の考え方

どの現像ソフトにもたくさんのパラメーターがあります。
露出や彩度、ハイライト、シャドウなどなど
何を動かしたらどう変化するのかは現像ソフトをたくさん触って知っていく必要がありますが、ここでは使い方は省略いたします。
どのパラメーターにも固定概念的な正解はありません。
「一般的な写真より暗めだからシャドウ上げとこ」
「色鮮やかな風景だから彩度高いほうが好まれるよな」
「空が白飛びしちゃってるからハイライト下げよ」
こんな思考は捨てちゃっていいです。
パラメーターはあくまでも「あなたが表現したい世界観に仕上げるためのツール」です。
「光が当たってるところをより強調するためにシャドウを下げる」
「優しくふんわりした表現にするためにコントラストを下げる」
何のためにそのパラメーターを動かすかが重要なのです。
表現したいイメージのための行為でないのであればする必要はありません。

言語化してみる

ここまで「RAW現像というのは頭の中のイメージを表現するもの」という話をしてきました。
それでもなかなかピンとこないという方は、撮影した写真を見て「なぜ撮ったのか」「何に心が惹かれたのか」「どういう気持ちだったのか」など言語化してみるといいと思います。
言語化できたなら、自ずとRAW現像の方向性が決まるはずです。

僕なりのRAW現像の考え方まとめ

RAW現像がサクサク進む写真というのは撮影段階に見えている景色を再現するだけで、すでに頭の中で出来上がっている場合が多いです。
何が言いたいかというと、RAW現像は撮影する段階から始まっているのです。
それを意識しておくと、「何をどうすればいいかわからない」ということは無くなると思います。


長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは良い写真ライフを!ちゃお



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