虚珈琲kyocooffee

2024年4月、大阪関目に咖哩と自家焙煎珈琲の店「虚珈琲 kyocooffee」を開店…

虚珈琲kyocooffee

2024年4月、大阪関目に咖哩と自家焙煎珈琲の店「虚珈琲 kyocooffee」を開店予定です。 ひそやかな裏路地にある白いタイルのとても小さな店ですが、珈琲を煎るスモーキーな香りと共に、静かにゆったりと過ごしていただける空間を作っていきたいです。

最近の記事

焙煎珈琲店という居場所 2話

小さい頃から家族全員珈琲が好きで、両親がよく連れて行ってくれていた喫茶店の重厚感のある暗めの店内の様子、サイフォン器具や琥珀色のザラメ糖やビロードのソファの感触などは今でも覚えている。 珈琲の香りは幼い時から心をホッと癒してくれるものだった。 実家ではずっと焙煎士の方から珈琲豆を購入していたし、朝食や休日のおやつの時間には豆を挽いて淹れるのが習慣で、自分が珈琲の道を選ぶ下地は少しずつできていたのだと思う。 社会人になってからは、珈琲が美味しくて雰囲気が好みに合う喫茶店を探して

    • 焙煎珈琲店という居場所 1話

      焙煎珈琲店開業への道のりの始まりははっきりとしている。 2022年12月、久しぶりに会う友人と京都にアンディ・ウォーホル展を見に行った後、現在の仕事の悩みや将来がぼんやりと曇っていることを話していると、自分で商売をするのも良いんじゃない?と提案してくれた。 友人の友達が地産地消を特色としたおにぎり屋さんを経営していて、コンセプトをしっかり立ててやれば家族が生活していく程度の収入は得られるものだと言っていたと話してくれ、友人自身も子供向け絵画教室を運営していることもあって説得力

      • 焙煎珈琲店という居場所

        「焙煎珈琲店を開きたい」 と思い立ってから約1年4ヶ月で開業に至るまでのあれこれと、開業してからどうやって生活して行くのか、日々何を感じるのか、どんな人生が待っているのか? そんなことをゆっくりと日記がてらに綴っていきたい。 飲食店の勤務経験なし、専門知識なし、50を目前にした独り身のOL、しかも超がつくほど内向的な人間がどのように店を立ち上げて運営していくのか、他ならぬ自分自身が興味津々なので。 無我夢中で動いていると、そっと優しい追い風が背中を押してくれる経験が幾度となく

      焙煎珈琲店という居場所 2話