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広報あるある:上司や組織がわかってくれない問題

いいアイデアがあるのに、変革していきたいのに、上がわかってくれない!

いいアイデアがあるのに、変革していきたいのに、上がわかってくれない!

そう感じる人も多いようです。特に大手企業や著名な企業、長く続いている企業で起きがちだとか。確かに、ベンチャーだと「今までの広報はこうだった」という伝統やしがらみがないので、かなり自由度が高く、変革が難しいという問題は起きにくいですね。

どんなことが起きているのか。

広告換算をやめて新しい方法で効果測定をしたくても

「うちはもう20年もこのやり方だ。過去データと比較できなくなるじゃないか」

と言われてしまう。

ブロガーやVtuberもイベントに呼びましょうと言っても

「いつものおつきあいのある4大マスメディアとだけ付き合えばいい。もしも怪しい人が混じっていたらどうする?」

と言われてしまう。

諦めるしかない?

じゃあ、諦めるしかないのか?そんなことはないです。

そうせざるを得ない状況にできないだろうか

例えば、ネットメディアが出てきたとき。大手企業ではネットメディアによる取材を受け付けなかったところもあったと聞きます。でも、じわじわと勢力を伸ばしていく中で「ネットメディアと向き合わなくては」という状況になりました。

Twitterなどのソーシャルメディアもそうですよね。無視できない。関わらなくてはならない状況になった。

プレスリリース配信サービスもそうです。大手企業は最初は敬遠していたようですが、ある企業の2019年5月の発表によれば、そのサービスを上場企業の3分の1が利用しているとか。

つまり、何事も聞き入れなかった上司や組織がなんらかの事情で行動が変わったわけです。

じわじわと、よく目につくようにする!

最近話題のXXPay。色々なサービスが乱立していますよね。そんな中、各社の様々な工夫で普及し始めています。あれだけ目につくと使ってみようと思いますよね。

人間、なんども頻繁に目につくと「単純接触効果」というもので、好意的な態度が形成されるのです。それを社内に応用してみるのです。(XXPayは単純接触効果だけではないですが)

クリッピングをうまく活用する

毎朝、クリッピングをやってる会社、多いですよね。自社の記事と競合他社、マーケットの重要記事を電子メールで送ったりイントラにアップしたり、壁に貼ったり。このクリッピングを利用するのはどうでしょうか?

もしもやっていなければ是非やってください。決まりにうるさい会社だったらメルマガです、クリッピングです、などとあえて特別なことのように宣言しないで、おおごとにしないで、気になる記事があるのでおしらせします、的なメールを送ってみる。それで問題なければ頻度を増やすとか。いきなり大量に送り付けないように注意です。じわじわとやります。実はこれ自分の勉強にも最適なんですよね。他社の動き、業界の動きがよくわかるようになる。営業担当にも喜ばれると思います。客先に行く前に最新情報を把握しておきたいはずなので。

すでにクリッピングをやっている場合は、送り方、見せ方などを工夫します。壁に貼るだけだったらメールも試してみる、単にクリッピングサービス会社のものを転送するだけでなく、1つ重要なものをピックアップして、それに自分なりの考察を加える、メールのサブジェクトを変えるなど。何か新しいことをやると注意されそうな会社だったら、さりげなく、です。

他社事例を報告する

上司を交えた定例会議などがあれば、広報の成功事例や失敗事例などを集めておいて、毎回1−2本紹介してもいいかもしれません。業界で注目されている企業が様々な試みをしていることを知ったら、上司も驚くかもしれません。

外部の専門家に言ってもらう

上司が耳を傾けない、そんな時は予算も取れないことが多く難しいかもしれませんが、外部の広報専門家に問題点ややった方が良い改善策などを代弁してもらうのも有効です。中の人間が言っても変われないことであっても、外の専門家に言ってもらうと変化のきっかけになるのです。

他に忘れてはいけないこと

他にもできることはたくさんあるのですが、ぜひ知っておいて欲しいことが2つあります。

人を巻き込む

1つは人を巻き込むことです。人は1人では非力です。周りに助けてもらえれえばやりやすくなります。そこでこの本をお勧めします。そして周りを巻き込むためには周りの人の知識の底上げが必要となります。

相手の立場を脅かさない

次に相手の立場を脅かさないということです。やる気があって自分よりも仕事のできる部下、メンバーがいたら育てたいと思うのが上司のはずですが、残念ながら「自分の立場が脅かされるのでは」と無意識に恐怖を感じ、相手を潰そうとする人もいるのです。無意識というのが怖い。

他にも似ている本はあるので、ご興味あれば探して参考にしてみてください。

やってもダメだったら・・・

次の場所に移ることも選択肢になるのかもしれません。知人で、異なる会社での改革に3度挑戦して3回目に大きな変革に成功した人がいます(お名前とかバレないように詳しくは書きませんが)。

これ、広報と関係なかった?

ここまで書いて何ですが、これって、どの場面でも当てはまる内容ですよね。問題が起きた時、うまく進まない時、特定の役割、業種、業界に狭めて考えずに、もっと大きく捉えて進めていくのもテクニックかもしれません。

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