世界の旧市街から見る魅力溢れるまちのヒント

趣味の海外旅行が高じて、海外には40カ国以上の国を訪れました。

都会や田舎町、大自然、山、海や川のある町など何百というまちを見てきたわけです。

その中で私の世界で見てきた好きな町の紹介をします。

もうそれぞれ10年ぐらい前の話ですが、私のまちづくりの目指すところの根底となった場所です。

チュニジア シディ・ブ・サイド

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アフリカ大陸の地中海に面した町で町全体が青と白しかない町なんです。

空の青とドアや窓枠の青

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白い壁と白い石畳と白い雲

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地中海の青

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ご覧のように青と白で家と道と空の色彩が統一され、見事に調和しています。

メキシコ サンミゲル・デ・アジェンデ

中米のコロニアルタウンで赤褐色系の色合いの町並みです。

この町の造りは非常によく考えられていて巧いです。

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広場や街路などの街空間は、多くの人との交流する舞台となっています。

現代の日本のまち形状は道路があって建物が建つというパターンですが、中世のまちでは建物が道路を形成しています。

ヨーロッパなどやこれらの町では公共空間を囲っている建物の表面は公共のものという考え方があります。それは、建物で囲まれた空間が通りであり、建物がまちの形態を作るといった意識が強いからです。

古くから自然に出来上がってきた町では、街路が直線的に通り抜けてしまわず、町の中でカーブしたり、折れ曲がったり、T字路になったりすることによって視覚的に適度に閉じられることにより心落ち着く空間がつくられます。

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良好な景観を形成する要素

建築物の要素として

屋根の勾配や窓の形式を揃え色彩の調和を図るなど建築物の形態・色彩・材料など

軒高規制や高さ規制などの設定により、長期的にスカイラインを整える。

屋外広告塔や看板類設置位置やデザインに配慮し、下地の色彩は建築物本体と同色とする。

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アイストップとなる教会

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町歩きを楽しめる町

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夜は暖色のランプの灯りだけの静寂

石畳の道に統一感のある家並み

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感覚的な要素として

歴史的な時間がもたらした良さ季節の変化などの時間

緑や水、動物などが与えてくれる自然

現地人が作り出す雰囲気

そして空間構成や色彩などの人間のデザイン力が挙げられます。

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ウズベキスタンのヒヴァです。

民族衣装が旧市街の雰囲気を高めています。

日本でいえばやはり日本家屋に着物や浴衣でしょうか。

記憶に残る魅力的な町

続いて、そこで個人の経験より、特に自分が魅かれた面白いまち、魅力ある町、記憶に残る町はどんなところであったか?

音楽のある町

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芸術家を育てる町

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大道芸人のいる町

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特に自分が魅かれた世界の町はどんなところであったかと考えると、その土地独自の風土文化を活かした旧市街で町並みが綺麗あることでした。

さらに、その町には芸術、音楽などの才能に溢れている町であることが分かりました。

世界のまちで見つけたヒントはその国独自の風土文化を残した旧市街で、そういう町にはさらに芸術家などが集まり、伝統とイノベーションを繰り返し、人が集まり、アイデンティティを持った持続可能な町になるのではないかと思います。


富田林寺内町について

寺内町には良好な景観として、

やはり城ノ門筋をはじめとする視覚的に閉じられた幅員の狭いあてまげの道と保存された町家の町並みです。

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建築物の形態・色彩・材料などの統一感や歴史的な時間がもたらした良さもあります。

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アイストップとなる金剛山などの自然があります。

景観的要素はアイデンティティがあります。

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ここに後必要なのは芸術的な要素であると考えています。

この町で何か新しいことを生み出したい。

今あることを革新する。新しいものを創る。

なにか一緒にしていくことに興味を持って頂けたら是非一度ご連絡ください。


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