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「意識」と「二分心」の研究 ~日本人の3%未満しか、知らないことシリーズ~ No.9

私は、脳科学とAIを研究しています。
それで、「意識」については、なんだかぼんやりして、確定版研究みたいなのがまだないようなのです。
それで、ちょっと面白いことを知ったので、まだはっきりとしていませんが、「なんか、これをもっとよく探求したら、真実に行きつくんじゃない?」という情報を集めました。

二分心

古代の人間は、「意識」にまで至らず、「二分心」(仮説)しかなかったのではないか?

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E5%88%86%E5%BF%83

引用します。
「ジュリアン・ジェインズは、人の意識の起源の研究を進めるにつれ、意識は言葉に深く根ざしているため、人が言語能力を持たない段階では意識はなかったことに気づいた。さらに、言語を会得した後の段階の考察を、西洋古典学神話学考古学心理学を駆使して進め、意識の起原は意外に新しく、今から約3000年前に生成したと結論するに至った。それ以前の人間は、意識の代わりに二分心を持つことにより、社会生活を成り立たせていたという。

ジェインズは、古代人の心は、神々の声を出していた部分と、現代で言う意識している心とに分かれていたと考えた(ここでいう神々とは、従来宗教が説いているような神ではなく、いわば内心の声とでも言うべきもの)。偶像神託霊媒などの該博な例を駆使して、かつては危機解決の役を果たしていた神の声が徐々に衰退していった様を分析した。現代では統合失調症(精神分裂病)にその痕跡をとどめているに過ぎないと述べる。


おおー!! ちょっと私が前からうっすら思っていたのと、同じだー!!
そうなんです!!
「神の声」=「自分の中の声」で、①「私」②「あなた」③「彼・彼女」ではなく、④「世間」(いわゆる「お天道様が許さない」)でもなく、⑤「隠れた自分」(たとえば、サードマン現象のような、高次元な自分)かなと思っています。

正確にいうと、5番目の人称で、かつ自分の中、本能とか意識モードが最低になったときや、深く思慮したときにだけ出てくる、特別な存在、でも自分は自分。気づいていない、意識下での自分で、IT業界用語でいうと、ダークモードみたいなものです。

3000年前は、日本はうーん、縄文時代かなと思いますが、文字が神代文字しかなく、これは読めません。紙がないから、岩や金属に刻まれていて、すごく大変なので、記念碑的な短い文章しか残されないし、読めません。
これです。

読めないけど、イメージ的にこういう内容じゃないか? といわれているのは、だいたいなんか「穀物が実るように」とか、生活密着型で、自分たちをどう思っていたかや、神様みたいなのに祈っていたのかなどの高度な内容までは、書かれていません。
古代エジプトは、パピルスが発明されていたので、文字がありますが、これはエジプトの多神教の内容がわかるし、生活の様子もだいたいわかります。あと、簡単な神話や民話なども残っています。

里中先生の漫画に「アトンの娘」っていうのがあります。
(※ アトンとアテンは、同じ神様です。呼び名のカタカナ表記の問題なだけです。)
そこに気の強い王妃として、ネフェルティティが出てきて、主人公の母親なのですが、この王妃が病気になって「神様!」と助けを呼ぶのですが、この王妃はいつもは、アトン(アテンともいう)という太陽神を信じています。夫の王様が一神教に決めたので、一家で信じていますし、王様なので国民にも信仰させようとします。

(ちなみにエジプト3大美女、3大有名女性の1人)

しかし、エジプトにはアメンという神様がいて、その家族の神様とかもたくさんいるし、動物の頭の神様もいるし、多神教です。
このときに、ネフェルティティ王妃が、「あら? 私は今、”神様、助けて”と声に出したが、それはアトンなんだろうか? でも太陽神アトンは、天空にいるだけで、何もしてはくれない」と気づくわけですね。

さっすが、里中先生です! この「助けて!神様」というときに、神様には名前はなく、自分の外部なのですが、実は自己治癒力みたいなものです。あるいは、せいぜいが、自然の法則的なものです。
自然の法則を一番、洗練された形にしたのは、私は「神道」だと思います。神道の神様は、祖先と自然のもので、多神教です。しかも、それほど「あれしろ、これしろ」と戒律も少ないし、コスパがいい宗教です(笑)。神主さんがときどき潔斎で、滝に打たれたり、断食するとか、祝詞を唱え続けるとか、その程度です。庶民はあんまり関係なく、過ごせます(笑)。


まあ、これはこれ以上追求しにくいので、次の点は、これです。
危機解決の役を果たしていた神の声が徐々に衰退していった」

神の声や宗教は、なぜあるかというと、その理由の1つに、それらのコミュニティが破滅せず、存続し、できれば子孫繁栄することを望みます。
「産めよ、増やせよ、地に満てよ」などはそれですね。
他に、だいたい仏教より、イスラム教のほうが経典の信仰行動が、「豚は食べるな」「ラダマンのときは断食せよ」「神の姿を彫るな(偶像崇拝の禁止)」とかですが、これは中東のような砂漠で資源が少ないと、ルール(規律)を厳しくしないと、生きていけないわけです。まあ「神のみぞ知る」という言葉もありますが。
豚は、どんぐりや野菜を食べます。一方、牛や羊は雑草を食べるだけで十分です。豚は人間が食べる食料と餌がかぶり過ぎなのです。だから、人間から見たら、豚は増えると困るので、飼育したら(中東のように緑地が少ないと)資源が破綻しかねないのです。

つまり、何でもいいのですが、ルールを決めて、「これは神の声だから、四の五の言わず、守れよ。でないと信者じゃねーぞ」っていう脅しができてしまいます。神様の声だっていうだけで、他人を制御させてしまえるのです。
つまり、豚の飼育をさせないという例のように、これが危機管理の手段ということです。
それが、現代のように無信教の人が増えてくると、当然「神の声は衰退」します。
(とはいえ、心の弱い人や、知的障害がある人などは、ある程度こういう宗教のいいところを使わないと、自分が崩壊したり、他人に利用されたりしかねません。)

現代に、「神や悪魔、天使、幽霊などの声が聞こえる」というと、だいたい統合失調症患者か、認知症、脳腫瘍(側頭葉)患者などです。
現代では統合失調症(精神分裂病)にその痕跡をとどめているに過ぎない」です。
昔は、へんなことをいっても、それが狂人なのか、知的障碍者なのか、老衰(認知症)なのか、巫女さんや預言者なのか、さっぱりわかりません。
今では、MRIを撮影してもらって、名医に診察してもらうだけで、だいたいすぐ何か病気だとわかります。

幻影や幻聴、神の姿、神の声は、ただの脳の病気、または大きいトラブルだったわけです。

「二分心時代の人間を描写した代表的な文献は『イーリアス』である。意識時代の現代においては二分心はほぼ消滅しているが、幻聴等の症状の現象が二分心によるものだとされる。

イーリアスは読んだはずですが、そこまで注意して読んでいないので、ちょっとわかりません。でもまあ、なるほどなあと思う説明です。

ブラッド・ピット(アキレス役)が出ていて、アクションはかっこよかったぞー。・・・そういえば、年中、悩んでいたなあ、アキレスってばw

さて、意識とは何かは、いろんな研究者が研究しているし、私が考えてもはっきりしないのですが、ちょっと面白いかなと思うのは、私はこういう仮説を考えています。仮説というより、仮説の前の仮説みたいなものですが。

(1) 実はそんな難しいものではないのではないか? つまりAIでプログラム可能、関数・数式で表現可能ではないか?
(2) 今でもITシステムでは、ログを取得して、人間がこれをチェックして、システムがきちんと動いているか見ている。要は、これを人間じゃなくて、別の独立したシステムで、メインシステムを監視していたら、この機構を「意識」と考えてもいいのではないか? つまり、大きい本体のシステムがあって、そことは独立にAIシステムが自動的に監視していて、やばくなると外に警告を出して「助けて、助けて、システム本体がおかしいの!」っていうだけじゃないの? と思うのである。

まあ、これをどう証明するか、今の私にはわからないので、仮説のプレ段階なのであるが、まったくわからない。

なお、引用される場合は、当然、私の名前と引用したこのページのURLを明記してください。普通の引用ルールと同じです。

もっと研究したいと思います。

以上


AI,脳科学、生物学、心理学など幅広く研究しております。 貴重なサポートは、文献の購入などにあてさせていただきます。 これからも、科学的事実を皆様に役立つようにシェアしていきたいと思います。 ありがとうございます!!