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こだわりと地産地消。

日本でも屈指の観光地に住んでます。京都です。京都駅からそんなに遠くない、市内オブ市内。

母は火の国・熊本産の人で父が京都の人なので、私と弟は京都と熊本の合の子です。なので外で「京都人です」なんて言うと笑われてしまいます。

私も産まれたのは熊本の病院で、母は出産後から約一年里帰りしてたそう。恵まれた人です。

さて、京都に住んでるからと言って京都大好きって訳でもありません。なんと言ってもここは面倒な土地。それでも産まれてからこのかた住んでいるところなのでそれなりの愛着はあります。

京都にひとかたならぬ愛情を持っているのはどちらかというと外の人達が多いようです。私の友人達も然り。

皆京都が好きで、よく遊びに来てくれます。それはとっても嬉しいことなので、友人が訪れてくれたら一緒に観光へ行ったりして楽しみます。観光地に住んでいると観光にはわざわざ出掛けませんからね。

先日もそんな感じで近県に住んでる友人が遊びに来てくれて、のんびりと彼女の興味を引いたお寺を一つだけ行くことにしました。

目的のお寺観光をして適当に買い物したりして、カフェで一息ついた頃に彼女がふと、「地産地消してて偉いなぁー」と言い出しました。

はて?地産地消?

その日はいくつかブラブラしながら買い物をしましたが、買ったのは日用品くらいでした。何のことを言われているのか分からなかったので首を傾げていると、

「ほら、それとか。」

と、彼女が指さしたのは、私が手に持っていたお茶っぱ。確かに京都は宇治茶が有名なので、それでかと思っていたら、彼女は

「違う違う。」

と首を振ります。どう言うことかと思って聞いてみると、私は何か色々ある中から品物を選んで購入する時に必ず、京都ブランドのもの、老舗のお店の物を選んで購入していると言うのです。

例えば緑茶を買うにしても静岡、八女、宇治、などが並んでいたら宇治産を。同じ商品が置いてあるにしても、デパートやスーパーで買うのではなく、そのお店に行って買うと。

その指摘をされるまで自分では意識していなかったのですが、そう言われればそうかもと思い当たりました。例えば同じ京都のほうじ茶を買うにしてもどうせなら自分がいちばん美味しいと思っている「一保堂茶舗」のものがいいし、近くに出掛ける用事があればスーパーではなくお店まで行って購入します。

身の回りに置いてある物でも割とそういうものが多いのに気がつきました。友人はかねがね思っていたようですが。自分では中々気が付かないものです。

これを「こだわり」と言ってしまえばそうなのかもしれませんが、「地産地消」と表現してくれたのは素敵だなと思いました。

そんな彼女はお近くの牛肉が大変美味しい地方のご出身なのですが、やはり牛肉は地元のが一番美味しい!との事でした。ただ高級なもののなので中々頻繁に「地産地消」が出来ないのが悲しいとのこと。

皆さんの「地産地消」聞いてみたいですね。







拙い文章を読んでくだりありがとうございます。細々と描き続けられたらいいなと思っています。