【90点】イチケイのカラス 全4巻

【90点】イチケイのカラス 全4巻

【あらすじ】

有罪率99.9%といわれる日本の刑事裁判。しかし、その判決を下す裁判官たちのことを知る人は少ない。
特例判事補の主人公を中心に裁判所で働く個性豊かな刑事裁判官や書記官の人間ドラマを描く。こんな人なら裁かれたい!? 
裁判官が主人公のリーガル・エンターテインメント!!

【感想】

1.社会見学的な面白さ

裁判官という、名前は知っているが何をやっているのかわからない職業に焦点を当てており、社会見学的な面白さがある。

2.日常フェーズと裁判フェーズ

ストーリーは、日常フェーズと裁判フェーズに分かれる。
日常フェーズでは登場人物への感情移入が加速し、裁判フェーズでは、被告人の人生を犯罪を通して掘り下げつつ、「正しい判決」という曖昧な結論を如何に導くのかという過程が面白い

3.3人の主人公が良いですね

登場人物、主人公の「坂間」が、サブ主人公の「みちお」と「駒澤」の考え方に、触れる中で、新しい視点に気づき、淡々と変化していく様が面白いですね。

この手の漫画は大喜利的に永遠に続けられるにも関わらず4巻完結。内容も面白く、読み続けたいのだが4巻で終わってしまって残念だ。
フジテレビでドラマ化しているようだが、この淡々と進む話がドラマ化する事でとってつけたような起承転結や盛り上がりとか作られてたら少し残念だな。

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