子供最優先って当たり前ですか?
15秒で分かる今日のポイント
●キャリアに悩む妻に対し、「子供最優先だから君の話を聞いている時間はない」という私の男友達の話
●妻を最優先できるのは夫しかいない
●子供の日常を維持するより、葛藤する親の姿を見せる方が子供にとっても大事
今週は先週の続きです。
つい先日、同世代の女友達と男友達と3人で飲みに行った時の話です。みんなそれぞれ夫と子供2人との4人暮らし。
その時に盛り上がったテーマは、夫婦関係の話!
先週は、女友達の、
夫(妻)には、身内だからこそ厳しくなってしまう
と言う話でした。
今週はもう一人の方、男友達のケースです。
■「子供最優先」を当たり前と考える夫
彼の妻は30代半ば、バリバリのキャリアウーマンです。
仕事での更なるキャリアアップを狙う彼女は、これまでも夫と子育てを上手に分担してやってきました。
でも、近頃そのキャリアに不安が出てきたそうで…
このままいくべきなのかな?転職したほうがいいのかな?と悩み始めて、家事や子育てのことが手につかないこともあり、彼に相談に乗って欲しいというけれど、彼は彼女が手につかなくなった家事をこなすのに必死で、話を聞いてあげる時間はないそう。
彼は今後のキャリアについて相談に乗って欲しいという妻にこう言いました。
「何が最優先か考えればわかるだろ!当然子供だよ!子供が毎日健やかに生活できることを最優先しないと!今はそっちに忙しくて君の話を聞いている時間は取れないよ!」
妻の反応はと言うと…
「え?子供なの?『家族』じゃないの?私はどこにいるの?」
彼の言い分はこうでした。
彼女はすでに大人であり、大人である限りは自分のことを自分で解決してほしい。バリバリのキャリアウーマンならなおのこと。
頭もいいし、自分のことくらい自分で決めることができるはず。
でも子供は守らなくてはいけない。子供は自分で自分のことは守れないから。子供の毎日の生活を最優先するのは当然のことだ。
■妻を最優先にできるのは夫だけ
彼は、その「子供最優先」という自分の意見に、当然同意してもらえるものと考えて私たちに話をしていたのですが、
「えーーーー!子供より妻でしょ!だって妻を最優先にできるのはあんただけなんだから!!」
という私の言葉にひっくり返りそうになっていました...笑
だって、子供は父親にも母親にも気にしてもらえて、なんならおじいちゃんやおばあちゃんもいて、学校や保育所の先生もいて、学童の先生や近所の人もいて、挨拶してもらって声かけてもらって、「かわいいねー」なんて言ってもらえて、何かあれば「大丈夫?」と気にしてもらえる。
子供は意外と気にかけてもらったり、注目してもらう機会があるものです。
もちろん、ご飯も食べさせてあげれないくらい家事を放置していれば問題ですが、
毎日買ってきた惣菜食べてても、なんならフルーツばっかでも、ちゃんと学校や保育所でまともなご飯食べてるし、栄養不足になることもないでしょう。それに、多少掃除を怠っても死ぬことはない。
でも、大人になるほど人は孤独になりがちだし、彼女のようにバリバリのキャリアウーマンならなおさら、気軽に人に相談することもできないかもしれません。
彼女の大きな支柱の1つであるキャリアにおいて迷いが生じているのは、彼女の一生に関わる一大事です、きっと。
そんな一大事に一番頼りになるのが、人生のパートナーでなくてどうするのか?!
ですよね。
■子供の「日常」を維持するより、「母親を大事にする父親の姿を見せる」方が大事
それに私は、子供への教育的観点からも、
子供に毎日きれいな家で美味しいごはんを料理してあげることより、「困っているお母さんの話を一生懸命聞いてあげているお父さん」の姿をちゃんと見せることの方が大事なんじゃないかと思うんです。
彼の子供は2人とも男の子なんですが、最も身近な「大人の男」である父親から、以下のような「夫としての役割」を学び知るのではないでしょうか。
妻を大事にすること
いざというとき妻にとって頼りになる存在でいること
それに、今回のようなケースでは、
親であるお母さんも、悩んだりつまずくことがあること、迷うことがあること、決して完ぺきではないことを知ることにも意味があるのではないかと思います。
でもお母さんがどんな状況でも、パートナーであるお父さんが受け入れて、受け止めているんだなぁ、と。
それがパートナーシップを知ることだったり、「自己受容」の重要性を知ることにつながるのではないかと思ったりするのです。
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