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子と「個の絆」を築く親子2人旅のススメ

15秒で分かる今日のポイント
●母娘2人旅で「失敗する1人の人」である自分を晒したことで、娘が失敗を打ち明けてくれるようになった
●「親⇔子」の絆作りの後は「母⇔子」「父⇔子」の「個の絆」作りが必要
●父と母が「親」という集合体ではなく、子どもと個別に関係性をもつことは、何か問題が起こった際に子どもが相談できる受け皿がその分増えることに繋がる

母娘2人旅のきっかけは夫の助言

先日、コロナ騒ぎが大きくなる直前に、娘と初めての2人旅をしてきました!

夫は娘が3歳位のときから(現在娘は6歳)「父娘2人旅」を1年に1度しているのですが、私は今回が初めてでした。

なぜかと言うと、夫の父娘2人旅は、私を「子育て疲れから解放する」ことを目的に始まったからです。

ある日「あー!1人になりたい!!」と私が叫んだので、試しに父娘で旅に出てみたら、「思いの外楽しかった」そうで。

それから1年に1度、父娘2人旅をするようになりました。

でも、なぜか私と娘が2人旅をする機会は特にこれまでなく…今回夫のススメで初めて出かけることになりました。

なぜなら、近頃なかなか口が達者になってきた娘と私がけっこうぶつかることが増え、それが大喧嘩に発展することもあり、

「一度2人で旅に出かけてみなよ。2人だと分かり合えることも多いよ」と夫に言われたからでした。


結論から言うと、これがとても良かった!

娘との関係性がぐぐぐっと良くなり、その後のコミュニケーションがとてもスムーズになりました。

その理由はいくつかありますが、最も大きかったのは、娘の中に「ママも失敗する1人の人なんだ!」という親近感が生まれたこと、だったのではないかと思っています。

今日は、そのきっかけになった2つの事件について。


その1【くじら水槽ゆるキャラ事件】

↓写真はイルカ!

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今回の旅での最大の事件!

それは、水族館のくじらの水槽の中に私がゆるキャラのステッカーを落としてしまったことでした。

子どもじゃなくて私が…!!

娘とおそろいで服に付けていた地元のゆるキャラステッカー。

手を挙げたときに覗き込んでいた水槽に落ちてしまい、くじらがエサと間違えて口に入れかけ、これは大変だ!と飼育員さんに伝えに行きました。

するとそれが大騒動に発展!
ダイバーの方が出動して捜索する自体に!

「後はこちらでするのでいいですよ」と言われたものの、気になってけっこう遠くからその様子を見ていたのですが、

申し訳なさ過ぎて私はどんどん悲しくなってきました。

40分以上の捜索の後、ダイバーの方が出てたので、走って行って声をかけると、「大丈夫ですよ!見つかりましたよ!」と素敵な笑顔で言われ、

私は何度も頭を下げて謝り、申し訳なさと安堵感からつい泣いてしまったのでした。


自分の失敗を本気で悔やんで、泣いて他人に謝っている親を見たのは娘も初めてで、ちょっとびっくりした様子でしたが、

「誰でも失敗することはあるからね、ってママいつも言うもんね。大丈夫だよ。ママも一緒だよー」と頭をなでてくれました。


その2【田舎電車降り過ごし未遂事件】

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その日乗ろうとしていた電車は1時間に1本!

それも1つ乗り遅れたらその後のバスや特急電車に影響し、一日の予定が全て狂う!という状態でした。

何とか予定通りの電車に乗れたのですが、ブザーで知らせないとドアが開かない、という田舎の電車の特性を知らず、まだ次の駅に着かないんだな、とボーっとしていました。

2駅位通過した時点でその事実に気付き、隣の男子高校生に「○○駅はまだですか?」と聞きました。

すると、その男子高校生は「もう過ぎましたけど」と…

頭をハンマーで殴られたような衝撃を感じた私は、とにかく降りないと!と乗る前に買ったマグロ丼のお弁当を掴み、車掌のいる1号車にダッシュ!!

後ろに箸やら醤油やら落としまくって向かいました…

娘はそれを拾いながら私を追いかけてきて、「ママ、大丈夫?色々落としてるよーーー!」と。

結果的に、その駅は過ぎていなくて、

車掌さんに「大丈夫です。落ち着いてください。次の駅ですよ!」と言われ、事なきを得たのですが、

その時の私の焦り方が相当面白かったようで、

到着した駅の待合で、ぐちゃぐちゃになったマグロ丼を食べながら、娘はいつまでもコロコロ笑っていました…


娘にとって「親」から「一人の人」へ

そんなこんなでバタバタと終わった母娘2人旅でしたが、この後の娘と私の関係性はすごく変わりました。

私は別にこれまでも親として威張っているつもりはありませんでしたが、

これまで大きな失敗をしたり、恥をさらすような出来事はほとんどなかったな、と。

でも本来の私は「サザエさん」と揶揄されるほどにおっちょこちょいで。

そんな自分を娘の前で初めて露呈したのだと思います。


その結果、「誰でも失敗することはある」と普段偉そうに娘に諭している言葉が、娘に初めて響いたようで。

これまでは、何かを壊したり、おもらししたりした時、隠したがっていた娘が、それから私に自分のした失敗を、ちゃんと打ち明けてくれるようになりました


それはきっと、ママも失敗する一人の人だと分かったから。

そして、謝ればいいんだ!必ず許してもらえるんだ!と分かったから。


「家族の絆」作りの後は、「個の絆」作りへ

以前ブログにも書きましたが、どの家族も「家族のポリシー(家訓やルール)」と言えるものを持つほうがいいと思っています。

※参照 家訓作成のススメ↓
https://note.com/kyoming/n/n099c2419d0da

​その次のステップは、家族内でそれぞれが「1対1の関係」、「個と個の関係」を構築することだな、と今回実感しました。

パパと娘には2人だけの思い出や絆が、これまでの父娘2人旅でできていました。

これまで、何か問題が起きて娘を問い詰めた際、「パパにだけ言う」と言わわれたことが何度かあり、今回その意味が分かった気がしました。

私も娘との間に同じように2人だけの絆を作っていく必要がある。

そうすれば、娘や息子が思春期を迎えたとき、おそらく「パパには話せないけどママには話せること」やその逆のことが出てくると思います。

パパがダメでもママが、ママがダメでもパパがいたら、子供には最低2つの受け皿があることになる。(もちろん2人では足りないこともあると思うので、もっといたらもっと素敵だけれど)

夫婦それぞれが子どもとの「個の絆」を持っていれば、「親」という集合体の「1つの受け皿」ではなく、課題に応じて子どもが使い分けれる「2つの異なる受け皿」になれる。

夫も私も子どもとの「個の絆」を築き、それを強化していくのが今後の課題だな、と思いました。


持論ですが、もちろん「夫婦の絆」は子どもとの「個の絆」作りの前に、
前提として存在すべきもの
だとも思っています。
※シングルの場合は話が別!

子供にとっては生まれて初めて目にする人間関係の基礎はやはり親の夫婦関係なので!

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