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【BOOKレビュー】 デザイン迷走時に、脱出ヒントをもらえる 「あるあるデザイン」

長年Webを中心としたデザインの世界に身を置いてきましたが、いまだに思うようにデザインをアウトプットすることができず、もがき苦しむことが多々あります。
悲しいことに、そりゃもう、わりとしょっちゅう!

そんなときに、手元にあるとちょっと便利だと思う「あるあるデザイン」という本について語らせていただきます!


そもそも、アウトプットに苦労する原因って?

アウトプットがうまくいっているときはいいんです。「自分天才じゃね?!」なんて、自画自賛できているうちは楽しく幸せなんです。

でも、いいアイデアが浮かばなかったり、なんだか「コレジャナイ」感ばかりに襲われて、まるで同じところをぐるぐるひたすら迷走しているかのような状態になったりする経験ありませんか? 私はめっちゃあります…!

そんな状態に陥る原因って、その案件にハマる「これだ!」というレイアウトやビジュアルが思い浮かばない=引き出しがカスカスという状態になっていることがままあります。(あくまでも私の場合は、です。)

引き出しカスカス状態以外では、案件そのものの要件が自分で咀嚼しきれていない時や、担当者とのコミュニケーション不足だったり、リサーチやインプットが不十分だったり、そもそもが無理難題を言われているときなどもあったりします。

と、当時に、かれこれ10年以上デザインの仕事を続けてこられたことに対する変なプライドもこっそり顔を出してきて、変に「うまくやらなきゃ!」と自分で自分にプレッシャーかけたりとか、経験年数ばっかり重ねてできない自分に嫌気がさして自己嫌悪の穴に陥ったり…なんてこともあります。

我ながら「そんなちっぽけなプライドなんて捨てちまえよ!」と思うのですけれども。そんなに都合よく、うまく自分をコントロールできないからこそ苦しんでしまうんですよねー。。


デザインに迷走しはじめたらまず見るもの

私が迷走してるなーと思ったときにまず行なうのが、デザインのキュレーションサイト(○○集めました系のサイトや、Pinterest、Behanceなど)を見ます。
また、自分が求めているであろうイメージを連想できる単語でgoogle画像検索してみたりしています。

迷走しているときって、なんとなくの方向性はつかめているけれど、具体的なイメージが持てていないこともあるので、まずは検索して出てきた画像から求めるイメージを連想してみようと試みます。

それでもやっぱりうまくイメージつかないこともあります。
そんな時は、自分の中の記憶や引き出しを呼び起こしてくれるものがあると解決することがあります。

そう、ここでやっと冒頭で触れた本、「あるあるデザイン」が出てきます!(前置きが長いっ!)


既に持っていた種を思い出させてくれる本

「あるあるデザイン」では、見たら「あー、あるある!」となるようなデザインのアイデアの種が詰まっています。

例えるなら、タンスの奥に追いやられていたお気に入りの服を発見したときのような感覚とでも言いますか。

具体的にどんなデザインの種があるのか、画像でご紹介します。

画像1

画像2

MdN BOOKS「あるあるデザイン」紹介ページより画像引用


どうですか、言われたら「ああー、確かにこういう手法あるよねー!」となる例ばかりだと思いませんか?
これがヒントとなって、あらたなデザインのアイデアの種が生まれたりすることもあります。

主観ではありますが、なぜか本のほうが、Webで見るよりも「こんなデザイン見たな」という記憶が残りやすい気がしています。
(あるあるデザインでは、「丸インパクト」や「背景シロ透過の術」とか、言葉のチョイスも印象的というのもあるかもしれません。)

だから私はデザインに詰まって、にっちもさっちもいかないときは、ちょっとした気付きを求めて「あるあるデザイン」を開いてみてます。
自分が実はもう持っていた引き出しに気づかせてくれたりする、ありがたい存在になっています。


引き出しはいくつ持っていたっていい

今回は本について触れていますが、迷走脱出のための方法をいくつも持っていることは、デザインを生業としていく上では非常に有効だよなあと改めて思います。

こうした方法をいくつも知っていることは、ある意味で、自分の中のデザインに関する引き出しの幅が広がっている状態とも言えるのではないでしょうか。

これからも自分の引き出しの数を増やしたり、幅が広がるように、いろんなものごとに興味を持ち、アンテナを張り続けたいと思います!


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