あの子が話せるようになった理由
1学期に出会ったあの子は何を話すにもはっきりと話せず、近くまで行ってもなんとか聞こえるぐらいだった。
それがあまり会わない事務の先生に「さようなら」と一緒にだが言えるようになった。
1日に1時間見てはもらっている支援員の先生が嬉しくて涙が出そうだったというぐらい大きな声での「さようなら!」が言えるようになった。
その理由について考える中で指導の良かった点、不足な点を考えていきたい。
もし、悩む方がいたら少しでもヒントになったら幸いです。
ほめる
結論はこれだろうと思います。
ただほめるというかなんなら価値づけて喜ぶ
価値づけるという言葉があまり好きでない人もいるようだがどう良かったかはっきりして良さに気づかせてあげるとでも取ってもらえれば良いと思う。
喜ぶ
先ほどから言っているあの子というのをAさんとします。
Aさんは何を話して良いかわからない子でした。
日直として朝の会を進めると言うことにも苦手意識を持っていたので紙に話すことをまずは書きました。
それでも最初は小さな声でしたが、まずはできたことを喜ぶ。
しかもわかりやすく笑顔で喜ぶ
歯が見えるぐらいの笑顔が目安である。
自閉スペクトラム症の子は表常で相手の苦手らしく、笑顔であるかどうかというのは歯を見て判断するのだそうだ。
これは年度の途中で知ったことでそれから気をつけていることだけど意識するだけで子供達の表情が変わった気がしている。
安心しているように見える。
話を戻します。
だんだんできるようになってくるとAさんも慣れてきて話すことに抵抗がなくなってきていました。
価値づける
また、その子の話し方が全て足りないところがある訳ではなく得意なところもありました。
間を開けて話すことです。
そのことをAくんと学級の子供達に話しました。
そのことで自信を持ってくれたのかそれからはさらに自信を持って話すようになってくれた。
そして教室を出る時の決まった場所での「さようなら」では元気よく言う日が増えていきました。
これからの課題
決まったことについては話すことは自信を持っているのだがそうでないものについてはまだ固まってしまうことがある。
話し方の基本とその応用については一緒に考えていきながら更なる自信に繋げていきたい。
まだまだ課題はありながらも、元気に話すようになり、さようなら!と元気に言えるようになったAくんをみるといつも元気をもらえる。
そしてAくんも嬉しそうである。
3学期、さらに自信を持って嬉しそうにしているAくんが見られるように学んでいきたいと思います。
今日はこれで終わります。
冬休み1日目のnoteおしまい!
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