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行ってはいけない北インドゴールデントライアングルツアー②ファストツアーの教科書

こんばんナマステ🧡🤍💚Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️

今日は昨日に引き続き、みんな大っ嫌い北インドゴールデントライアングルツアーをぶった斬っていくよ💜

今週月曜日にtwitterスペースで話したことを基にしているけれども、録音してないし、原稿もない形態なので追加もあれば抜け漏れもあるという感じで再現ではないことにご注意。

昨日の話はこんなところ。

①デリー、アーグラー、ジャイプールを巡るゴールデントライアングルツアーに参加することでみんな二度とインドに来なくなる😭

②他の国ではツアーに申し込まないような人が何故かインドだけツアーに参加して、そしてインドが嫌いになる😱

それでは今日はその日印関係の逆大使たるゴールデントライアングルツアーがどんなものなのかを見ていこう。

まず、日本からデリーへの直行便のダイヤを見ていくと、2019年にエアインディアの関空乗り入れが無くなってからは関東発着しかない。

現在はJAL🇯🇵、ANA🇯🇵、ヴィスタラ🇮🇳が羽田発着、エアインディア🇮🇳が成田発着。

2020年の3月に東京五輪に合わせて横田空域の一部が返還されたことで羽田空港の発着枠が増加。そこでインド線への枠が割り当てられた。

JALとANAは大喜びで羽田に移り、JALに至っては成田の浮いた枠を使ってベンガルール線を新設したくらいだけど、エアインディアは動かなかった。

そしてエアインディアが折角の枠を使わないのならということで、7月になってヴィスタラが羽田に乗り入れてくることになる。

ヴィスタラを除く3社は午前中に羽田か成田を出発してデリーに夕方に着く。夜折り返して羽田・成田には翌朝到着する。

ヴィスタラは午後に羽田を出て深夜にデリー。未明に折り返して昼に羽田に着く。成田の頃はANAがこういうダイヤだった。

ってなことで、どの航空会社で行こうと初日はデリーに着いたらおやすみ💤

昔はデリーの街中にあるホテルまで結構時間がかかったけど、空港の南にある衛星都市のグルガオンが発展したり、空港に隣接する新市街エアロシティができてからはそちらでの宿泊が多くなり着陸してから入国手続き含めてもあっという間にベッドに入れるようになった。

でもヴィスタラ以外なら19時頃、日本でいえば22時半だから寝ていい時間だけど、インドの時間にばっちり合わせてきた人にとっては悠長に感じちゃうよね。

しかしながら余裕のある時間なんて本当にここしかない現実を知ることになる。

ゴールデントライアングル、つまり3都市を5日寛で巡るツアーだと、初日は飛んでくるだけ、最終日は羽田・成田に着くだけだから実質3日間で3都市を巡らなくてはいけない。

3都市が非常に近ければいいんだけど、一番近いデリーとアーグラーの間で200km、最も離れているデリーとジャイプールでは東京ー豊橋、大阪ー東広島に該当する270km離れているので、昼間の半分を移動に費やすことになるし、毎晩ホテルも変わる。

そのなかで観光もしていくからはっきり言ってものすごくハードスケジュールになる。

移動と観光を同じ日にしなければいけない。そこで移動してから観光するパターンと観光してから移動するパターンがある。

それとアーグラーを先にする時計周りとジャイプールを先にする反時計回りのコースがあるため、

ゴールデントライアングルツアーは基本的に2×2の4パターンに大別できる。

H交通社さんなんかはこれ囚われないトリッキーな技も使うことがあるけど、とりあえずはこの4パターンが基本。

初日のデリーまで移動してデリー泊、4日目のデリー出発→5日目日本帰着というのは変わらないから、その間の2〜4日目を図解してみるとこうなる。

パターンA 観光先行+時計回り

2日目 デリー観光→アーグラーへ移動→アーグラー泊

3日目 アーグラー観光→ジャイプールへ移動→ジャイプール泊

4日目 ジャイプール観光→デリーへ移動→帰国

パターンB 移動先行+時計回り

2日目 アーグラーへ移動→アーグラー観光→アーグラー泊

3日目 ジャイプールへ移動→ジャイプール観光→ジャイプール泊

4日目 デリーへ移動→デリー観光→帰国

パターンC 観光先行+反時計回り

2日目 デリー観光→ジャイプールへ移動→ジャイプール泊

3日目 ジャイプール観光→アーグラーへ移動→アーグラー泊

4日目 アーグラー観光→デリーへ移動→帰国

パターンD 移動先行+反時計回り

2日目 ジャイプールへ移動→ジャイプール観光→ジャイプール泊

3日目 アーグラーへ移動→アーグラー観光→アーグラー泊

4日目 デリーへ移動→デリー観光→帰国

昔はパターンAが多かったけど最近はDかなぁ。

理由としてはデリーとジャイプールの間が長いのでツラいことを先にしてしまう、というのと最終日にデリー市内にいておけば不測の事態に備えられるから。

空港のある都市は最後に観光するっていうのはツアープランニングの定石でもある。

曜日や季節などの理由で観光を2日間に分けるやり方もあるけど、土台はあくまでこの4パターン。

どれも毎日のように宿を変えて、どこかの都市でのんびり滞在するような時間は一切ない。

時差があるので夜更かししたつもりでも朝早く起きちゃうから、そこから朝食までが唯一ぼーっとできる時間かなぁ。

こういう時間にホテルの中でも構わないからのんびり散歩したり、ベンチで本読んだりするだけでも旅の印象は大きく変わるけど、

夕方になるとデリーの空港のベンチに必ず現れる疲れ果てた日本人達を見ると、そういう楽しみを見つけられる人は少ないんだろうね。

こういう詰め込み過ぎで余裕のなさ過ぎるツアーを自分はファストツアーと呼んでいる。

元々はH交通社さんやク●●ーさんの国内のバスツアーを揶揄しての造語だけど、インドに携わるようになったらその2社は当然としてそれ以外もみんな同じように旅行者を虐待していて驚いた。

まさにファストツアーの教科書が北インドにあった、ということになる。

もうあとほんのちょっとだけ、スローツーリズムの要素を加えるだけで随分みんな気持ちは楽になる。

ひいてはインドに対する印象もよくなるんだけどね。

もちろんスローツーリズムも造語だよ💚

そんなに急いでどこへ行く、だよホント。

そのあたりの話は、このシリーズのもう少し後の方でやっていきたい。

来週火曜日20:00〜、Clubhouse『インドの衝撃(インド大学)』のパキスタン世界遺産の話もよろしくねっ🌟

それじゃあバイバイナマステ🧡🤍💚暑寒煮切でしたっ✨


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