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うめきた、新たなミッシングリンク

こんばんナマステ💙Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️

関東では全然知られていない関西の話題としてうめきたと呼ばれるエリアがある。

うめきたは知らなくても、大阪駅の景色を一変させたグランフロント大阪は知ってるんじゃないかな。

うめきたの正式名称は大阪駅北地区といい、昔はここに貨物ヤードがあった。

新宿や恵比寿の南側もそーだけど、こーゆー都心のなかの貨物ヤードは国鉄債務の返済のためにも再開発した方がいい、っていう判断で土地が活用されていった。

いま、あれほど軽視したはずの鉄道貨物輸送が見直されてきており、この判断が正しかったのかどうかは何とも言えない状況。

まあ、何にせよ大阪駅の北にあった貨物ヤードも再開発されることになった。ただ、この機能を吹田にシフトするにあたっては反対運動が出ていて思うように進まなかった。

新宿や恵比寿のそれがあっさりとできたのは、早いうちに武蔵野線を開通させてロジスティクスを都心にあまり入れなくなったから。

都心の外郭環状道路については大阪の方が東京より進んでいるけど、鉄道は逆だった。

何にせよ大阪駅北地区はうめきたと呼ばれ、2013年にはその先行開発地区としてグランフロント大阪が開業した。

また、うめきたには貨物ヤードと隣接した旧大阪鉄道管理局跡が含まれることがあり、そこには2011年にヨドバシ梅田がオーペンしている。旧大阪鉄道管理局はJR西日本のヘッドクォーターになったけど、それを北の方に移して駅前一等地を差し出したわけ。

その土地は暫定的にだだっ広いバス駐車場になっていて、西日本ツアーズ(現WILLER)とオリオンバスによって高速ツアーバスの歴史はそこから始まったんだよ。

それがなくなってWILLER以外は中津にあるプラザモータープール、

WILLERは梅田スカイビルに発着場を移した。

梅田スカイビルについても説明しておくと、ここは梅田の貨物線のさらに外側にあって梅田とは隔絶している。

WILLERに乗ったことある人はわかるだろうけど、謎の地下道みたいの通っていくよね。

スカイビルや隣接したウェスティンなんかを含めて新梅田シティというエリアになっていて、元はダイハツディーゼル、さらに遡るとダイハツ工業のヘッドクォーターや工場があった。ディーゼル機関車を造ってるから貨物ヤードに接しているという地の利があったんだよね。

そこを再開発して、ダイハツディーゼルのヘッドクォーターを含むオフィスビルとしてスカイビルを建てたんだけど、原広司に設計を頼んだらなかなか特徴的なビルが出来上がり、世界的に評価されるようになった。

外国人旅行者が大阪に来て、まず訪れるのが道頓堀でも、通天閣でも、大阪城でもなくスカイビルなんだという。

そーは言ったって、阪急ユーザーなら梅田の手前の中津駅で降りると、割とサクッと歩いてこれるものの、大阪駅、梅田駅からはだいぶ行きにくいからここで働いてる人達は通勤大変そうだなと。

ただ、うめきたの2期開発が進展すると、そこから新梅田シティへ繋がる通路が確保されて、大阪駅、梅田駅から今よりは楽に歩いてこれるようになる。

さて、この貨物ヤードを通る貨物線は新大阪と西九条を結んでいて、1989年にはそれまで天王寺発着だった白浜、新宮方面へ向かう特急くろしおがこれを使って新大阪や京都に乗り入れるようになった。

さらに1994年に関西国際空港が開港すると、関空特急はるかもここを走るようになる。

くろしおやはるかがすぐ隣をかすめる大阪駅に停車しないことについて不満の声は多かったものの、そこにホームを置くことは見送られた。

しかしながらうめきた再開発の進展にあたり、地下にホームを置き、くろしおやはるかを停めるだけでなく、うめきたと難波を結んで関空方面に繋げるなにわ筋線を建設することになった。

地下ホームはうめきた新駅、うめきた地下駅などと呼ばれているけれど、大阪駅の一部として扱われる。位置付け的には東京駅の総武線・横須賀線ホームに近い。

余談だけど、東京駅の京葉線ホームくらい離れているところにJR東西線のホームもあるんだけど、そちらは北新地駅という独立した駅になっていて、乗り継ぎなどで大阪駅と同一駅扱いということになっている。

それだったら京葉線ホームも、鍛冶橋駅とか馬場先門駅とか別の名前つけたらこんなに不満は出なかったんじゃないの。

とりあえず、今日は大阪駅のうめきた地下ホームがどのように活用されるのかが発表された。

まず、はるかとくろしおが地下ホームに停車する。くろしおの一部が停まってた西九条停車はなくなるみたい。昔ははるかも停まってた気がするけど。

それから新大阪ー久宝寺間のおおさか東線が地下ホームまで延長運転する。一部は久宝寺から関西本線(JRは大和路線と呼んでるのだけど)に乗り入れて奈良まで走る。

ってことは、特急以外は西九条方面には運転されないってことになってしまう。

それはそれで不便😡

2025年の大阪万博開催時には、万博会場の夢洲へのシャトルバスが出る桜島まで新大阪駅から臨時電車が出て地下ホームにも停車をする予定だけど、何故普段から運行しないんだろうか。

理由はふたつ。

ひとつは2031年に開業予定のなにわ筋線がメインで、新大阪ー地下ホーム間はその暫定開業のような位置付けだから。

恐らくおおさか東線となにわ筋線、そして阪和線、関西空港線を一本の系統として運行するんだろう。

これはくろしおの西九条停車取り止めもそうで、なにわ筋線経由になるため、そこから外れる駅への停車を避けたい意向がある。

もうひとつは、地下ホームから西九条までは単線であること😭

そして、なにわ筋線の建設が決まっているためにこの区間の複線化は実施されなかった。

そこにはるか、くろしおと1日5往復とはいえ貨物列車が走るから西九条への頻繁な運転は難しい。

とはいってもさ、新幹線からユニヴァールスタジオジャパンへの直通需要はあるわけよ。

だから万博期間のみとはいわず、日常的に新大阪ー桜島間の直通電車を走らせてほしい。

地下ホームから西九条までは所要時間4分程度と思われ、そこにはるかが30分に1本、くろしおが1時間に1本走ると考えると、桜島行きは30分に1本が限度だろうと思う。

現在、西九条ー桜島間のゆめ咲線は日中15分に1本だから、半数が新大阪乗り入れということになるだろうと。

本当はおおさか東線と直通させたいけれど、こちらはなにわ筋線と直通させるのが既定路線になっているのなら、邪魔はできない。

万博期間中は無理して増発したり、おおさか東線と直通運転をする可能性はあるけど、それを普段からやってしまうと既得権益ができてしまうから、とりあえずはいじらない方向で。

なにわ筋線ができた暁にはゆめ咲線と完全に系統を統一して15分に1本にできる。

なにわ筋線には南海電車も乗り入れる予定だけど、これを新大阪まで受け入れるのかどうかはよくわからない。

阪急がうめきた地下ホームから十三経由で新大阪までの新線を造るという話もあり、その際南海電車がそっちに行くとか行かないとかってのもあるけど、個人的には南海電車の直通自体を疑問視している。

それについて今回は書かないけど、阪急十三への路線もできると、今の地下ホームの設備で足りるかなという疑問も浮かぶ。

なるべくJRのなかで済ませた方がいいような気がするんだよねー。

何にせようめきたの今後の発展が楽しみ。

それじゃあバイバイナマステ💙暑寒煮切でしたっ✨


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